こんにちは!
今回はSUPERTFZ FORCE 1Cのサンプルを伊藤屋国際さんから送っていただきましたのでレビューしていこうと思います。
最近SUPERTFZの勢いが凄いというか、立て続けに製品をリリースしていてそれらがまた良い評判なのですよね。
今回のSUPERTFZ FORCE 1CはFORCE 1という前モデルが存在します。
幸いにもこのFORCE 1を所持していますので比較等をしつつ新製品であるFORCE 1Cのレビューを行っていこうと思います。
それでは今回のレビュー品です!
伊藤屋オンラインストア
Amazon
※7/28まで20%オフのオープニングセール開催中!
またパープルが間に合わず欠品中ですが、パープル到着後も同様のキャンペーンを行う予告が出てます。
各メーカーさんの紹介
伊藤屋国際さん
今回もお世話になります伊藤屋国際さん。
代理店としての業務の他、オリジナルのブランドSoundsGoodを展開しています。
7/25にはSoundsGoodブランドからKirinというリケーブル製品がリリースされます!
伊藤屋国際さんでもおなじみ、真っ黒なワンちゃんの麒麟さんから名前を頂戴しているそうですよ😁
直営店の他、Amazonにも販路があります。
アウトレット系のセールも時よりやっており、個人的に大変お世話になりました。
X(旧Twitter)においても情報を積極的に発信しているだけではなく、国内のイヤホンイベントにも積極的に出展しています。
プレゼントキャンペーンなんかもやってるのでフォローしておきましょう!
直営店リンク
Amazonでの販売ラインナップ
TFZさん(SUPERTFZ)
THE FRAGRANT ZITHERの略がTFZらしいです。
ZITHERとはツィター(チター)で、チロル地方の弦楽器でハープとギターが合体したような見た目になってます。
話を戻すと、中国の深センにあるメーカーさんで新興メーカーが多い中ではそれなりに歴史のあるメーカーさんになりました。
あまりSNSは活発ではなく、中国のウェイボではそれなりに動いているようですけど日本からは見えにくいのがちょっと残念。
とはいえ、製品のリリース速度もしっかりしていますし大手家電メーカーやイヤホン専門店でも販売されているので日本でもおなじみのメーカーさんですね。
特に今年も製品を活発にリリースしていて先日リリースされたAQUARIUSとDECO.5はとても話題になりましたね!
伊藤屋国際さんも反響の大きさに驚いていたようでした!
スペック
ブランド:SUPERTFZ
モデル名:FORCE 1C
ドライバ構成:1DD
コネクタ:2PIN(0.78mm)
インピーダンス:18Ω
感度:106dB/mW
周波数応答:10Hz-25kHz
発売日:2024年7月22日
価格:9800円
外箱や同封物のチェック
外箱
最近はこの路線で行くのかな?って感じの某有名ブランドメーカーを感じさせる箱。
AQUARIUSやDECO.5と同じ箱なのにはビックリしましたけど。
違いといえばSUPERTFZとブランド名が付いてたリボンが無くなってたことですかね。
一応前のからそうなのですけど裏面を見ればちゃんと製品名書いてあるので間違いはないと思いますけど、小売りの方がちょっと神経使いそうです;
中身
中身はこんな感じ。
プレゼント向けに良い感じの包装なのもAQUARIUSやDECO.5と同じ感じですね。
マニュアル系、クロス、イヤピ2種3サイズ、OFCケーブル、イヤホン本体。
そして…
AQUARIUSちゃんブロマイド。
なんでまたいるの!?
AQUARIUSちゃんズ…。
イヤピ
付属のイヤピは2種でそれぞれ3サイズずつ。
右が傘が低くて開口部は広いタイプで左が傘が高くて開口部が狭いタイプ。
音としては傘が低い方が低音域を抑えてよりバランスタイプにするものでボーカルを聴き易くするもの。
傘が高い方がドンシャリ傾向を強めるタイプです。
基本的に後者の方が好みですが、サラサラ素材で密着感が無いので音として満足いくかは何ともです。
ケーブル
無酸素銅、いわゆるOFCケーブル。
LR表記があるので初心者にも安心設計です。
ケーブルとしては細いけれど反発感のあるやや硬めのケーブルで、人によっては長時間使用でちょっと耳が痛くなるかもしれない素材。(特に動きながら使う人は)
一聴して性能としてはあくまで付属品だなって感じでこのイヤホンなら無メッキOFCよりも銀メッキOFCやOCCの方が相性的には良いように感じました。
またリケーブルして4.4mmのバランス化した方がサウンドステージ(全体的な音場の広さや定位感)が良化し、音のダイナミックさも向上するので基本はリケーブル推奨かなと。
ちょっと付属のケーブルだけじゃ性能を引き出せてないなってのが正直な感想でした。
ケース(袋)
いつもの袋です。
あくまで一時的な保管やプレゼント用の意匠って考えれば問題はないですが、実用性は低いので外に持ち出す際は自分で用意した硬質ケース(100均などで売られているもの)を用意すると良いでしょう。
イヤホン本体について
7色用意されているカラーバリエーション。
FPは非常に美しく、今回提供されたレッドは真紅色といったところ。
ガーネットのような美しさですね✨✨✨
それでは各部詳細に見ていきましょう。
フェイスプレートはこんな感じ。
樹脂製なので装着感も軽くて良いですね!
最近は低価格でも美しいFPのイヤホンが激増してますが、こちらも1万円以下の製品の中ではクオリティの高いFPだと思います。
写真の通りにSUPERTFZの名前が入ってるのが左耳、独特なあのキャラの方は右耳。
接続端子は0.78mmの2PIN。
いわゆる中華2PINであったりCIEM2PINといった一番数が出てるであろうリケーブル製品を使える点はイヤホンマニアにも良いのではないでしょうか。
またイヤホン初心者もこれからリケーブルをしていこうという場合にこの規格であれば大きな失敗しにくいメリットはあります。
耳に当たる側は黒い不透明の樹脂製。
本体側にLR表記は無いのでFPの文字が左側、キャラクターが右側と覚えておきましょう。
ノズルはやや短く、先端のかえしが緩やかなのでイヤピが外れやすい感じはします。
ノズルの径は6mmで大抵のイヤピは問題なく装着できますが、付属の傘が高い方のイヤピは少々取り付けにくいです。
フィルタの感じは写真を参照してください。
FORCE 1Cの音質について
音の特徴について
中音域を前めにするように調整された最近流行りの傾向。
音としてはニュートラル寄りな弱ドンシャリ。
再生機やケーブルの変化にも反応しやすく、音の質感は割と変化しがち。
とあるケーブルでは寒色寄りになったりとあるケーブルではまとやかな感じで暖色寄りになったりと。
ドンシャリ系として基本的に弱点でもある中音域が後ろになる感覚が本機では調整されていて、量感多めに感じられるようになっています。
かといってかまぼこのような低音域や高音域の弱さではなく、前モデルのFORCE1がドンシャリだったのでそちらの傾向を感じるようにはなってます。
ただ、FORCE1とは基本的に別物だと思ってください。(詳細は後述)
音場に関しては付属ケーブルだと特に狭めに感じるのでそういう音が好みじゃない限りはリケーブルした方が臨場感があります。
同じアンバランスケーブルでもリケーブルすると音場の変化を感じるので基本的に音場の狭い付属ケーブルだと思われます。
イヤホンそのものが持つ音場のポテンシャルとしては左右にほんの僅かに広いといったくらいです。
解像度、分離感については価格相応といった評価。
低音域と中音域の出音の位置が近いので楽曲によっては多少音がごちゃつく印象はありますが、混ざり合って濁るほどではありません。
この点は強過ぎる低音域で中音域を呑み込んでたFORCE1とは違いますね。
宣伝にもあるようにPOPS系のリスニング向けというだけあって音数が多いオーケストラのような曲よりもPOPS系の方が相性良いかなとは感じました。
オフボーカルだと主旋律がはっきりするレトロゲーなんかのサントラとは特に相性が良かったですね。
低音域
重低音に存在感はあり、ずぅぅんという重さを感じられる量感はあります。
同じく低音にもしっかりとした響きとキレが存在してて、小気味良く鳴ってくれています。
中音域にも負けないくらい解像度も良く、音の輪郭部分をしっかり聴き取ることができます。
多少他の帯域にかかってもその点で濁ることなく明瞭な低音域を聴かせてくれます。
どちらもFORCE1のような強力な面はありませんが、量感があって厚みもあるので決して不足に感じることは無いかなと思います。
ただ、FORCE1を知ってるとあれ?って思いますのでそもそも別物と思ってくださいと言ったのもこういう点からです。
中音域
中低音に関しては少し低音域の音と重なる部分があってごちゃつきを感じられる点が課題かなとは思います。(音の特徴の項目においての出音が近いという点)
それでもはっきり明瞭な低音域と前めに持ち上げられてるボーカルのおかげもあって破綻なく音楽を聴かせてくれます。
ここは最低価格帯のイヤホンとの大きな違いです。
キレ良く明るく聴かせてくれる中音と中高音は特に女性ボーカルをきれいに聴かせてくれます。
刺激も適度に抑制されており、クリアで透き通る中高音を実現しています。
寒色寄りなリケーブルをすると女性ボーカルに煌めきを与えてくれますし、暖色寄りなリケーブルにすると男性のボーカルにも艶が出る感じです。
個人的にはハイスピードな曲よりもゆったりめな曲を長時間聴いていたい音ですね!
Yongse Venomのような素直で解像度中心なケーブルだとよりこのイヤホンのボーカルが引き立ちます。
高音域
低温域や中音域よりもやや上方向から鳴るのでその二つのように一部が重なることはないです。
中高域から刺さるような強い刺激はほぼ無く、その点で頭を悩ます方も安心して使えます。
何故かここにも同封されてたあのブロマイドのAQUARIUS辺りでも刺激強いなって感じる人には全般的にマイルドな調整なこちらの方が音的にも合うと思います。
FORCE1との比較においても同様な点が言えます。
かといって量感が不足していたりは感じず、優しく伸びてくれます。
中高音にも言えますけど、寒色傾向で音場の広いケーブルを使うとこの高音域がよりクリアになって煌めきも感じられるようになります。
それでも足らないなと感じたら上でも触れた同社のAQUARIUSを試してみると良いかもしれません。
FORCE1との比較
見た目
見た目からしてFORCE1と1Cは大きく違います。
FORCE1の方は全体的に透明で中のドライブもしっかり見えます。
レジンを充填するタイプになっていてシェルそのものも1Cよりも若干大きい作りになっています。
ノズルの作りは金属のFORCE1に対して1Cは樹脂で短めです。
どの画角から見てもFORCE1が一回り大きいのが分かります。
ただどちらも装着感の良し悪しに大差はなく、イヤピも基本的には選びやすい印象です。
音の傾向差
FORCE1の音の傾向は寒色寄りのドンシャリ。
強烈な重低音と低音を持つ低音域とベリリウムメッキらしいクリアで力強い高音域が特徴です。
その反面、それらの帯域に押されるようにやや後ろに引っ込んでる中音域という教科書のようなV字特性のドンシャリです。
ボーカルが聴こえないとかそういう甘い調整じゃないのでボーカルもそれなりに聴けますが、パワフルな低音域と刺激の強い高音域は少々疲れる音と言えます。
もちろんそういう音が好きで派手なロックやパンクであったり、迫力のあるオーケストラを楽しむのも一つです。
一方で1Cはそれらかなり強烈なFORCE1の個性を抑えて非常に聴き易く、狙い通りのPOPS向けの音に調整されています。
特にFORCE1と比べて1Cに関しては低音~中高音にかけてのバランスがとても良く、中音域メインのイヤホンだなと一聴して分かります。
音場に関してはドライバの口径サイズや素材差があってやはりFORCE1の方がやや優勢に感じます。
特に左右と上下に関してはFORCE1が広くて余韻もあってきれいに聴こえます。
量感差
比較環境を同じにするように両機共に再生機をFIIO M23、ケーブルをYongse Venom、イヤピをSpinfit CP100+にした時の個人的量感差をまとめておきます。
Force1→Force1C
(低音域)
重低音:7→4
低音:10→8
(中音域)
中低音:8→7
中音:6→9
中高音:8→7
(高音域)
高音:6→4
空気感、余韻:6→4
(サウンドステージ)
音場左右:8→7
音場上下:6→4
奥行:あまり変わらず
※量感差は優劣の採点ではありません
総評
主にイヤホンそのもののレビューとFORCE1との比較といった感じでお送りしました。
宣伝通りで本当にPOPS系との相性の良さを感じますし、装着感であったり長時間使っても特に疲れを感じさせない様々な調整はとても好印象でした。
一方でFORCE1というなかなか強烈な前モデルの名前を引き継いだという点で考えればそのネーミングで良かったのかな?と少し思ったりはします。
名残は感じさせてもアプローチ的には真逆な方向へベクトルを向けたという印象がどうしても強く感じられます。
見た目とかの差、音質差のレビューでも分かってもらえるかと思いますが、本当にFORCE1とは別物と考えて良いと思います。
イヤホンそのものとしてはビジュアル面であったり音質面で大きな問題もなく、この値段を出して買っても後悔はしないレベルでまとまっているのは間違いありません。
多色のモデル展開ですし、セールの値段もあってむしろお買い得に感じるので自分の好きな色を探して手にするのも悪くないと思います。
特にサブスクなんかで最近のPOPS系をカジュアルに楽しむ人には気軽な選択肢になるのではないでしょうか。
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームはハイレゾ30,Amazonで40)
リケーブル:Yongse Venom(4.4mm)
イヤピ:Spinfit CP100+(Mサイズ)
エージング:30時間
リケーブル線材は6N銀メッキOCC。
上でも書いたけれど、付属のOFCだと性能として引き出し切れないのでバランス環境なら銀成分を含めたリケーブルにすると良いと思います。
エージング時間としては正直もうちょっと欲しかったなぁというのが本音だけど皆さんしっかり育て上げて使ってみてください。
少なくともFORCE1よりは育てやすいかなとは思います。
FORCE 1Cを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 長時間使用を考えての総合力の高さ
装着感が良く、長時間の使用に関しても問題なし。
また音の調整もリスニング向けでFORCE1と違って長時間使っても疲れにくい。
サブスク音源や動画なんかをだらっと長時間楽しむのに最適な総合力。
もちろん音質も悪くないのも高評価。
○高評価
- 見た目の美しさ
見た目が美しい。
多色展開で合計7色なので自分の好きな色でコーデを考えられるのも良いポイント。
どうせならリケーブルのカラーと合わせたりする楽しみ方も良いと思う。
何度でも言うけど有線イヤホンはファッション要素もあるので。
うちのドールちゃん達は赤がモチーフカラーなので今回、一緒に何度も撮影を。
ご迷惑かけてなければ良いのだけど…
留意点
- 付属品については一考の余地あり
イヤピに関しては2種類でそれぞれの楽しみ方は出来た。
サラサラ素材なのでフィット感で好き嫌いがあるかもしれない。
ケーブルについても付属品よりも銀成分含めたリケーブル推奨。
せっかく長時間使い易い性能なのにケーブルが硬いので耳が痛くなる可能性もある。
まとめ
いかがだったでしょうか、今回のSUPERTFZ FORCE 1Cぼレビューは。
同社の前作、AQUARIUSは少しイヤホンマニア向けかなっていうのが個人的な所感でしたが、このイヤホンは万人にウケやすい性能になっているなと感じました。
特に歌を聴きやすい調整と疲れにくい音質、そして装着感の良さ。
そういった長時間使っても問題ないような総合力の高さがとても高評価です。
一方でマニアック向けな調整が多かったSUPERTFZというメーカー買いする人にとってはちょっと大人しいのかなっていう印象はあります。
実際にFORCE1という派手な音が魅力なイヤホンの名前を継承しているわけですが、中身は別物といっても過言じゃないくらい印象は違いました。
多色展開やリケーブルのしやすさからも分かるように、ブランドとして特に最近流行りの調整で顧客に知ってもらいたいという意図が分かります。
ドングルDACのDECO,5でも感じましたが、今一度安くて高機能で楽しみやすい製品を提供しようという意気込みが感じられましたというところで今回のレビューを〆させていただきます。
最後に今回のレビュー品のリンクです。
伊藤屋オンラインストア
Amazon
※7/28まで20%オフのオープニングセール開催中!
それでは次の記事でお会いしましょう!
次は伊藤屋国際さんのオリジナルブランド、SoundsGoodのリケーブル製品であるKirinの予定です。
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