こんにちは!
今回は伊藤屋国際さんのオリジナルブランド、SoundsGoodのリケーブル製品、Kirinのサンプルを送っていただきましたのでレビューしていこうと思います。
オリジナルブランドといっても侮る事なかれ、堅実な製品をリリースしてきて特にリケーブル製品のBlueFlameはかなりの話題と好評を得てましたね!
安心してください、伊藤屋国際さんは本気で良いもの作ってます。
というわけで伊藤屋国際さんがお送りするオリジナルブランドの底力を見ていきましょう。
今回のレビュー品です。
メーカーさんの紹介
伊藤屋国際さん&SoundsGood
今回もお世話になります伊藤屋国際さん。
代理店としての業務の他、オリジナルのブランドSoundsGoodを展開しています。
今回はそのオリジナルブランド、SoundsGood製品をレビューさせていただくことになりました。
伊藤屋国際さんは直営店の他、Amazonにも販路がありますし専門店や大手量販店にも卸しています。
アウトレット系のセールも時よりやっており、個人的に大変お世話になりました。
X(旧Twitter)においても情報を積極的に発信しているだけではなく、国内のイヤホンイベントにも積極的に出展しています。
プレゼントキャンペーンなんかもやってるのでフォローしておきましょう!
伊藤屋国際X公式
※追記(12/2
SoundsGoodのX公式
✨伊藤屋オンラインストア
✨Amazonでの販売ラインナップ
スペック
ブランド:SoundsGood(伊藤屋国際)
モデル名:Kirin
線材:単結晶銅8芯 + 銀メッキ無酸素銅8芯
芯数:16芯
ピンタイプ:CIEM 2PIN(0.78mm)/MMCX/QDC
ピンメッキ:金メッキ
プラグサイズ:3.5mm/4.4mm
プラグメッキ:金メッキ
ケーブルの長さ:1.2m
発売日:2024年7月25日
価格:4280円
Kirinという名前は動物のキリン?
それとも空想上の生き物の麒麟?
いいえ、伊藤屋国際さんの会社代表の愛犬の名前です!
おはようございます🐶
— 株式会社伊藤屋国際 (@itohya_info) 2024年7月26日
新製品"Kirin"を初日から多数お買い求めいただきありがとうございます!
集計したところ1ヶ月分の在庫の半数が一日で売れておりました…🫨
追加発注しなきゃ…
そんなKirinの名前の由来になっているキリンさんの今朝の出勤風景です。
今日も暑いので水分補給をお忘れなく! https://t.co/WkCHPmVwLA pic.twitter.com/vHzM2hMrZu
かわいいですよね🐶
外装等、パッケージ情報
サンプル提供という事で、箱等はありませんでしたので今回はなしです。
当然皆様の手に届く際はしっかりパッケージされてますよ!
ケーブルについて
見た目
とても真っ黒なケーブルです。
ちょっと明るめな方だと光が反射して少しギラっとした感じはしますが、光を過剰に反射したりはせず全体的に落ち着いた感じです。
編み込みも丁寧できれいに纏まってて良いですね!
柔らかめで取り回しも良く、タッチノイズも少なめで使いやすさの点はかなり良い印象です。
これは長時間使っても負担が小さくて特に問題を感じないです。
線のアップ。
丁寧な編み込みをご覧ください!
反射具合もきれいですよね✨✨✨
ピン
今回サンプルで提供していただいたのはQDC端子。
他にCIEM 2PINやMMCXがあるのにこれを選んだ理由があるのですがそれについては機会が来ましたら。
ともあれこの端子は今でも製品が割と出てくるので何本かあった方が良いなというのが印象。
今話題のお兄ちゃんホンなんかとも相性良かったですよ😊(今回のセットアップにも使用しています。)
ちなみにQDCのカバー部分にLR表記があります。
表記がある方が耳側(内側)になります。
プラグ
光沢を抑えた加工でSoundsGoodのロゴマークでもあるSGの文字がプラグカバーに。
落ち着いたデザインで良いですね!
スプリッター/スライダー
プラグカバーと同じような感じのシックなデザイン。
ケーブルの色合いとも相性良いので全体通してカッコいいデザインのケーブルと言えます。
Kirinの音質について
音の特徴等について
音の傾向としてはニュートラルかほんの僅か寒色系。
微寒色系というべきか。
帯域のバランスもほぼほぼ変えてる印象はなく、とても素直なケーブル。
それでも線材から低音域~中音域にかけての伸びは感じますがイヤホンの特徴を大きく変えるような変化量ではありません。
大きな特徴としては音場の広さでしょうか。
左右の横方向だけでなく、上方向や奥行に至るまで広がっている印象です。
音の表現領域が拡大するのでもう少し音場が広ければ良いのにな、というイヤホンに使うと良いでしょう。
臨場感が上がって、特に音数の多い楽曲であったりライブの音源なんかはとても相性が良いです。
個人的にはアップテンポなテクノやアニソンでの使用なんかも好感でした😊
解像度に関してはより純度の高い線材には及ばないものの、1万円以下のイヤホンの付属ケーブルと比べるとスペックの差をしっかり感じられると思います。
イヤホンのドライバ構成や傾向にも縛られず、どんなイヤホンでも好き嫌いなく使える系ですね。
低価格帯のリケーブル製品としてはとてもまとまった性能で弱点が少なく、スタンダードに使える製品と言っても過言じゃないと思います。
今回は選択肢にQDCがあったので飛びつきましたが、2PIN以外の選択肢を考えたときに今でもエントリー帯中心にこの端子の使用率が高いので選んでおいて正解だったなと思いました。
一方で特定のイヤホンで低音域を派手にしたいとか、中高音を伸ばしたいという明確な目的を持った人とは方向性が違う可能性があります。
イヤホンの特性を大きく変えずに音場の拡大と解像度を上げたい場合、つまり付属ケーブと音をあまり変えたくない人向けと言う点で質の高い汎用品という印象で良いかと思います。
個人的に感じた相性
・音色
寒色:〇
ニュートラル:〇
暖色:〇
・傾向
ドンシャリ:〇
フラット:〇
かまぼこ:ー
音場での影響が大きいかなと感じるので凄く得意な相性というのはないけど、逆に合わないものも無いかなといった印象。
QDC端子のかまぼこ系は所持してないのでこの部分ははっきり分かりませんが、聴いてる印象からして悪いとは思わないかなと。
総評
大きく音を変えない傾向のケーブルは低価格帯でも探せばそれなりにあるんですが、音場に関してここまで広くなるのはなかなか珍しいかなと思います。
取り回しもタッチノイズも少ない弱点が少ないケーブルってそんなに無いんですよね。
似たような解像度や音場の向上を目的としたケーブルでも取り回しが最悪だったりタッチノイズが大きかったり。
そこは価格相応で何かを犠牲にしていると言えるかもしれませんが。
その点このKirinはそういった犠牲が無く、低価格で音場を広くして音の変化をあまり大きくしないという事を実現しています。
低価格のスタンダードケーブルとして個人的には推していけるなと思ってます。
ブランドとして伊藤屋国際さん自身が展開してるのも大きい点で、注文してすぐに届くというのも良い点ですよね。
やはり越境ECサイトを使うと到着までの不安がありますし、何かあった場合の対応も変わってきますからね。
販路が日本国内という安心感も個人的にはあります。
セットアップ
セットアップ概要
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは28,Amazonで37~39)
イヤホン:CVJ NightElf(3DD)
リケーブル:SoundsGood Kirin(4.4mm)
イヤピ:TRI 角笛 (M)
お兄ちゃんホンとして話題のNightElfとの相性も良いと感じました。
素直なスッキリさがこのイヤホンの面白さを損なわさずよりはっきり楽しませてくれるといった印象。
低音域は厚みを持ったままよりはっきりシャープに鳴り、中音域を後ろに追いやることなく解像度良く鳴らし、高音域は刺激を加味しない。
より広くなった音場で迫力を増すNightElfちゃんに全国のお兄ちゃん諸氏もきっと満足がいくことでしょう。
何が良いって、このイヤホンとケーブルセットで買っても1万円しないという点ですね。
色の組み合わせとしても良いと思いますよ😊
個人的に感じた変化量
重低音:1.0
低音:2.0
中低音:2.0
中音:2.0
中高音:2.0
高音:1.5
超高音:0.5
音場(上下):2.5
音場(左右):3.5
奥行:3.0
解像度:2.0
(対比は数社のQDC4.4mmケーブルとの総合的判断)
※これは採点ではありません。
あくまで個人で感じた変化量です。
Kirinを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 広い音場表現と安定感
イヤホンの特性を大きく変えることなく音場を広くして臨場感や迫力を増してくれる。
3.5mmが標準ケーブルイヤホンからこのケーブルの4.4mmにリケーブルするとあまりの音場表現の違いに驚くかもしれない。
鳴りが広くなっても定位が狂うわけでもなく安定している。
とても素直なケーブル。
- 好感が持てる使用感
線はとても柔らかいけど、編み込みは丁寧でクオリティの疑念が少ない。
こういう柔らかいタイプの線はどこか編み込みが甘い製品もあるので。
なので長時間の使用も特に問題はない。
またタッチノイズも小さく、使用感がとても良い。
○高評価
- 値段の安さ
セールがあれば4000円を切る。
音、使用感の質においてこの値段ならスタンダードな1本として用意しておいて損はない。
最近だとケーブルの選択肢として減りつつあるQDC端子含め、3種展開は嬉しいところ。
留意点
- 味変としての目的であったり用途によっては合わない
音場と言うより音そのものを大きく変えていきたいという人に対しては大人しすぎる印象なので合わない可能性がある。
また相手の位置が重要になるようなゲームにおいて音場の拡大が影響を及ぼす可能性はある。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は伊藤屋国際さんのオリジナルブランド、SoundsGoodのリケーブル製品Kirinのレビューを行いました。
とても無難で素直なケーブルで、標準ケーブルだと足りない音の表現や臨場感を補ってくれるケーブルです。
○○のケーブルにすると音のバランスが狂った!というケースも多々あるわけですが、Kirinはそういう系のケーブルではないので安心してください。
特に1万円以下の付属ケーブルの質がそれほどでもないイヤホンとの相性が良いですね。
特にどんなイヤホンとも好き嫌いなく相性の悪さを感じさせない汎用性の高さに好感です。
このケーブルそのものに弱点らしい弱点もなく、こうしたいという世界観の違いくらいでしょうか。(留意点)
イヤホン沼に入りたての初心者には特に困ったらとりあえずこれ使っとけなケーブルの1本にして良いですし、慣れてる人にはリファレンスケーブルの1つとして加えて良いんじゃないかなと思いました。
そんなところで今回のレビューを〆させていただきます。
最後に製品のリンクです。
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ