れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#89 イヤホン HZSOUND GINKGOをレビュー!

こんにちは!!😊

今回はKeepHiFiさん(旧Easy earphonesさん)からHZSOUND GINKGOを提供していただきましたのでレビューをしていきます。

KeepHiFiさん、いつもありがとうございます!

エントリー帯としては中価格クラスに分類されますが、その価格帯に搭載されたピエゾイヤホンとしての実力はどんな感じなのでしょうか。

早速見ていきたいと思います!

それでは今回のレビュー品リンクです。

Amazon Yinyoo

KeepHiFi公式

X上でのインプレ、一口メモ

一口メモ

インプレ

※一口メモは箇条書きでの簡易版

インプレは当レビューの音質部分の約80~90%の分量を書き出したものです。

当レビュー含め、お好きなものをご覧ください。

メーカーさんの紹介

KeepHiFiさん

CCZ、TRI、KBEAR等、エントリー~ミドルを主戦場にするブランドをメインに多数のブランドを取り扱っています

直営店だけではなく、AmazonやアリエクなどのECサイトにも複数のショップを展開。

イヤホンだけではなくポタオデに関わる様々なものを総合的に扱っています。

中華イヤホン好きなら一度は利用しているかもですね😊

積極的にSNSを活用しており、Xでは情報をこまめに更新しています。

社長のX公式(旧Easy earphones)も相変わらず積極的な情報公開とかプレキャンを行ってますので公式含めチェックを忘れないようにしましょう。

KEEPHIFI社長ーBrianさん X公式

https://x.com/hulang9078

✨KeepHiFi JP X公式

https://x.com/KeephifiO 

各リンク先

KeepHiFi 直営店

Amazon Yinyoo

Aliexpress Wooeasy Earphones Store

日本だと心鏡シリーズ(Heart Mirrorシリーズ)が有名なメーカーさんです。

エントリー~ミドルローが主体で、一部の商品はキャラ絵のパッケージを採用したりしています。

商品展開としてはゆっくりペースですね。

カナル型の他にはイントラコンカ型の製品もリリースしています。

SNSとかは日本向けな感じではないので動きが若干分かりにくいです。

自分としてはHeart Mirror Proを所持しており、今回のGinkgoも同じでパッケージ能力が高い印象です。

スペック

ブランド:HZSOUND

モデル名:GINKGO

ドライバ構成:1DD+1PZT

コネクタ:QDCライク(0.78mm)

インピーダンス:28Ω±15%

感度:108dB±3dB

周波数応答:20Hz-20kHz

発売日:2025年6月27日

価格:

3.5mm NoMic:7,299円(Amazon) / 49ドル(公式)

3.5mm Mic:-円(Amazon) / 50ドル(公式)

Type-C Mic:-円(Amazon) / 51ドル(公式)

パッケージ情報

外箱

箱のサイズはおおよそ横10.5cm×縦9.5cm×高さ7.5cm。

デザインとしてはシンプル。

Ginkgoがイチョウを意味するので銀杏という漢字が読めると思います。

裏面にはスペック類が書かれています。

中身

50USD付近の製品としてパッケージ能力はかなり高いです。

マニュアル類、ケース、サウンドチューニングノズル(3種類)、ノズル用予備ワッシャーと収納ケース、イヤピ2種類3サイズの合計6セット、L字プラグケーブル、イヤホン本体。

スターターキットとしてもオススメできる内容ですね!

イヤピ

イヤピはグレーとホワイトの2種類。

傘の高さはほとんど同じですが、開口部がグレーの方が1mmくらい広くなってます。

音の傾向としてはグレーの方がフラットな方向性でボーカルが前に出ています。

ホワイトの方はメリハリ系でドンシャリ傾向が強くなり、グレーよりボーカルが一歩後退します。

(検証は黒ノズルを使用)

ホワイトの方が若干高音域の解像度が良い感じがしますね。

バランス接続して低音域が太くなったらグレー版を使用すると調整しやすいです。

ケーブル

線材は銀メッキ無酸素銅。

見た目もギラギラ反射し過ぎないシンプルな2芯。

最エントリー系の付属ケーブルよりかは品質は良いものの、若干情報量というか音の濃さが足りない印象。

スターターキット的に使うならそのままでも良いでしょうけど、ある程度環境あるならリケーブルした方が良いでしょう。

パーツは黒とシルバーのツートンで統一されています。

ピン部分は製品情報も0.78mm2PINという表記ですが、どちらかというとQDCタイプの形状です。

CIEM 2PINで使うとちょっと格好悪いです。

LRの刻印がありますが、目立たないように配慮されています。

スライダーは程良く滑りにくい感じになってます。

プラグカバー近くにはマジックテープ式のケーブルタイ、プラグカバーはメーカー名入りのL字タイプ。

外使用なんかは基本的にL字の方が使いやすいです。

サウンドチューニングノズルと付属品

色によってサウンドチューニング違います。

詳しい音の評価については音質の項目にて行いますが、おおまかにピンクがハーマンターゲットカーブ系でグリーンが中高音、高音域強化系、黒がそれらの中間という位置付けらしいです。

個人的にピンクよりも黒の方がハーマンターゲットっぽさを感じましたけどね。

変化に関してはおおよそ700Hz~6KHzが大きく、緑は10KHz以降強化されています。

ワッシャーやフィルタの予備が用意されているのは嬉しいポイントですね!

ケース

ケースはしっかりした作りになっています。

表面にはメーカー名が、チャック部分にもメーカーロゴがあります。

チャックの噛み合わせも悪くありません。

中はポケット付きで使いやすいタイプです。

イヤホン本体について

FP側は航空グレードのアルミをCNC加工し、アルマイト処理も行っています。

商品名らしくイチョウの葉の形になっているのが分かります。

赤青黄緑の色そのものはクッキリというよりかは淡い感じです。

ラメが入っており、角度によってキラキラと光って見えるのが美しいです✨

耳側はこんな感じで全体的に凹凸の少ない、なだらかなデザインになっています。

実際に装着感も良く、長時間使っても疲れにくいさがあります。

写真だと光の反射具合でLRの表示が目立って見えてますが、実際はもうちょっと目立たないようになってます。

あと、黒系の不透明な樹脂に見えますが透過素材なので中が透けて見えます。

※個人差ある前提でお願いします。

ノズルとその根元の合計が若干長いのか、傘が高いタイプのイヤピとかは耳の奥に入るので少し注意が必要かもしれません。

共振具合も変わりそうで、人によってイヤピによる変化も大きいと予想されます。

装着感から来るイヤピ選びで困る時は大体外れやすい事が多いのですが、今回はノズルの長さと装着感が良すぎることによって耳への刺激が生じるというケースになります。

ノズルの径はおおよそ6mmで交換のしにくさはあまり感じませんでした。

GINKGOの音質について

音の特徴等について

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

使用ノズル:黒ノズル

イヤピ:付属品ホワイトイヤピ

ケーブル:付属品(3.5mm)

まず基本として黒ノズルを使用した感想です。

低音域とボーカルに主眼がある弱ドンシャリ。

(グレーのイヤピを使うとドンシャリ具合は低減します)

V字カーブというよりかはW字カーブのような音ですね。

質感としてはしっかり暖色。

ハイトーンな女性ボーカルより上は少しドライさも感じますが、全体的にややスローで角の取れた優しい音主体になっています。

音場は左右横方向にそれなりの感覚がありますが、上下は特に上が少し狭め。

奥行は僅かに感じられますが、付属品のアンバランス環境だと少し平べったい音の印象があります。

解像度は価格帯平均よりかは甘め。

特に楽器だけの曲だと主旋律はやや遠く聴こえ、楽器それぞれの音の分離が悪いです。

バランス化してリケーブルするとその恩恵は大きく、いずれの課題点も大きく改善します。

音場はしっかり広くなって奥行も出ますし、分離も改善します。

鳴らしにくさはないのですけど、駆動力は必要なのかもしれません。

低音域

深みあるサブベースを中心とした低音域です。

一方でミッドベースの方は少しアタック感の軽さが気になります。

量感的に過不足感はあまり感じないのですけど、ソフト寄りな低音域が好きな人には聴感が優しくて良いかもしれません。

逆にハードでズンズン鳴らしたり、早い低音域が好きな人にとっては真逆な傾向と言えます。

バランス接続にすると低音域が若干太くなって量感は増えますが、上記の傾向は大きく変わりません。

解像度を良くする意味ではバランス接続の方が良いですね。

中音域

かなりボーカルに全振りしたような中音域です。

男性ボーカルも女性ボーカルもくっきり明瞭に歌ってくれるのは素直に評価できます。

一方でボーカル無しの主旋律や楽器は凹みパンチ力が弱く、低音域に続いてやや迫力に欠ける印象です。

傾向からも分かるように、ボーカル一本気なイヤホンという印象がとても強いです。

空間が広くて臨場感の欲しいオーケストラ系との相性はイマイチ。

グリーンのノズルを使うと多少はオーケストラ系の臨場感は増します。

迫力が欲しいライブ系はバランス化でのリケーブル必須という印象です。

スターターキット的なイヤホンでもあるので、サブスクの聴き流しやながら聴き用途、オーディオブック、音声作品辺りで使うのに適しています。

女性ボーカルのサ行の刺さりのような刺激はほとんどありません。

高音域

ふわりとして優しい聴感の高音域です。

量感的にはそこまでじゃないので過度に明るくなったり刺激的になったりしません。

楽器の音もややふわっとしていて、ハイハットのような鋭く拡散する音や金管楽器の力強い音やきれいな音もふわっとなります。

高音域の刺激感が苦手な人でもとても安心して使えます。

これはこれでこのイヤホンの特徴として咀嚼できる面白さがありますね😊

もう少し高音域が欲しいと感じたらグリーンのノズルを使用してみてください。

他のサウンドチューニングノズルの感想

周波数特性通り低音域に大きな変化はなし。

ピンクとグリーンの大きな違いは一言で言えば中音域から上が黒ノズルと比べて暗いか明るいか。

よりダークな雰囲気にしたいならピンク。

元々ゆったりめなイヤホンなので物憂げなジャズのような暗い曲、チル関連な曲にも合います。

一方で高音域にもしっかりスポットを当てるので明快な曲調ならグリーン。

オーケストラのような音数多い曲ならグリーン一択でしょう。

また、YOASOBIなどの令和ソングもこのグリーンが合いますね。

刺さりのような刺激も抑制されていますが、セットアップによっては明る過ぎる感覚は覚えるかもしれません。

無難な音になるブラックは昭和後期~平成のJPOPやロックなんかとの相性が良いです。

総括

とにかく優しい銀杏。(あの人は思い浮かべないでください!

少し懐かしさも感じるウォームでしっかりボーカルも楽しめるイヤホンです。

各サウンドチューニングノズルも個性がしっかりあるので思った以上に遊べる印象。

リケーブルするなら純度はなるべく高いものを求めた方が良いです。

6Nかできれば7Nクラスの銀(メッキ)を含んだものですね。

高精細で音の端々まで聴かせようとするタイプではないので、優しくてまろやかな音が好きな人にとってとても良い選択肢になると思います。

ながら聴き用途との相性は間違いないです!

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは37,Amazonで48)

リケーブル:NICEHCK GrayLuna(CIEM2PIN 4.4mm)

使用ノズル:黒ノズル

イヤピ:OpenAudio 003

エージング:60時間

線材は7N銀メッキ単結晶銅と銀箔使った系です。

既に販売ページがないので詳細忘れてしまいましたが、似た傾向の7N銀メッキ単結晶銅ケーブルは基本的に相性良かったです。

程良いウォーム感と高音域のシャリ感を抑えて聴感をバランスの良い弱ドンシャリにまとめあげられました。

付属品のアンバランス環境よりもバランス接続の方が音の芯がしっかりしてこのイヤホンの実力をしっかり発揮できます。

あとは音場拡張の貢献も大きいですね。

イヤピは傘と軸が短いOpenAudio 003を使用。

開口部が広いワイドボア系はウォーム感が強まり解像度が低下しやすく、final TYPE-Eのような形状の方が扱いやすいです。

それぞれノズルの特色も踏まえてセットアップを変えるのも面白いですが、QDCは土台があまり屈強ではないので統一的に使えるセットアップを見つけて固定運用することをオススメします。

GINKGOを選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • スターターキットとしても輝くパッケージ能力

イヤホン知らずに始めるにはしっかりとしたセット内容。

音の変化も楽しめるギミックが付属してあってこれ1つあれば長く楽しめる。

疲れにくい音で聴き流し、ながら聴きの適正も高いのでこのギミックによる変化もまた長く楽しめる1つの要因になる。

○高評価
  • 美麗なデザイン

イチョウの葉のデザインはあまり類似例がなく、FPもカラフルで見た目が良い。

ただ、日本でも街路樹としてポピュラーなイチョウであれば黄色か緑の単一カラーかミックスでも良かった感はある。

留意点

  • 原音を求める人にはボーカルが過剰な演出

ボーカルがかなりブーストされるので楽器を楽しみたい人には不向き。

あまり言葉として好きではないが、再生機から出力される音そのものを原音と例えるなら演出がやや過剰に感じる。

ありのまま素直な出音を求める方向とは違う。

まとめ

というわけで、HZSOUND GINKGOのレビューでした。

カチッとした音や素直な出音を求める人には少し方向性は違いますが、疲れにくくゆったりとした方向性が好きな人にはストライクなイヤホンです。

デジタル音源の冷たさよりもアナログ音源の暖かさが好きみたいな方にオススメできます。

セット内容もしっかりしてますので最初の1本や誰かへのプレゼントにも喜ばれそうです。

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・見た目が美しい

・パッケージ能力が高い(スターターキットでも良い

・優しい聴感の弱ドンシャリホン

・高音域の刺激感に弱い人には使いやすい

・ボーカルメイン、音声作品やオーディオブックにも

・聴き疲れしにくく、サブスクのながら聴きや聴き流しな用途にも合う

・音の変化を楽しめるギミックがある(詳細はブログ、インプレ

・装着感は軽くて疲れにくく快適

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・分析的に聴く用途、特に楽器をメインに楽しみたい人には向かない

・アタック感、パンチ力のような迫力が少し弱い

・オーケストラのような曲との相性はイマイチ(緑ノズルで多少改善

それでは最後に今回のレビュー品リンクです。

Amazon Yinyoo

KeepHiFi公式

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ