れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#98 イヤホン KZ ZA12をレビュー!

こんにちは!!😊

今回はKeepHiFiさん(旧Easy Earphones)からKZ ZA12の提供を受けましたのでそちらのレビューを行っていきます。

いつもありがとうございます!

こちらの製品はスイッチギミック版とスイッチギミックなし版の2種類存在していますが、今回スイッチギミックなし版を送っていただきました。

2DD+4BAというと何となく低音域と高音域がしっかり鳴る印象がありますが、本機はそういう印象が吹き飛ぶ鮮烈な高音域サウンドが特徴的でした。

詳細を見ていきましょう!

今回のレビュー品リンクです。

Amazon Yinyoo

KeepHiFi公式

Aliexpress Wooeasy Earphones Store

X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け

一口メモ

インプレ

※一口メモは箇条書きでの簡易版。

インプレは当レビューの音質部分を抽出したものです。

実際のレビューには追記があることもあります。

音質のみを知りたい場合は一口メモやインプレをご参照ください。

各メーカーさんの紹介

KeepHiFiさん

CCZ、TRI、KBEAR等、エントリー~ミドルを主戦場にするブランドをメインに多数のブランドを取り扱っています

直営店だけではなく、AmazonやアリエクなどのECサイトにも複数のショップを展開。

イヤホンだけではなくポタオデに関わる様々なものを総合的に扱っています。

中華イヤホン好きなら一度は利用しているかもですね😊

積極的にSNSを活用しており、Xでは情報をこまめに更新しています。

社長のX公式(旧Easy earphones)も相変わらず積極的な情報公開とかプレキャンを行ってますので公式含めチェックを忘れないようにしましょう。

KEEPHIFI社長ーBrianさん X公式

https://x.com/hulang9078

✨KeepHiFi JP X公式

https://x.com/KeephifiO 

各リンク先

KeepHiFi 直営店

Amazon Yinyoo

Amazon KINBOOFI

Aliexpress Wooeasy Earphones Store

KZさん

Knowledge Zenithの頭文字。

2012年設立で、たくさんのメーカーが誕生し始めた時期ですね。

旺盛な商品開発力で様々なイヤホンが世に出てきています。

基本的に低価格な製品が多いのでイヤホンを趣味とした時に必ず通るメーカーさんといっても過言ではありません。

有線イヤホンの他、TWSやケーブル、イヤピの販売もしています。

また、有線イヤホンを無線化するBTレシーバーの販売も精力的で様々な端子に対応しているのもポイント。

DACチップ入りのType-C to 3.5mmの変換もあるので、いわゆるこのメーカー単一でポタオデ環境を揃えられるメーカーでもあります。

Xにも公式アカウントがあって情報を更新してますし、時折プレキャンも行われてますのでフォローしておきましょう!

KZHiFi JP X公式 

https://x.com/kzhifi

各リンク先

KZ公式ページ

Amazon KZショップ

スペック

ブランド:KZ

モデル名:ZA12

ドライバ構成:2DD+4BA

コネクタ:QDCライク (KZ 0.75mm)

インピーダンス:45Ω

感度:103dB

周波数応答:20Hz-40kHz

発売日:2025年1月20日 (Amazon

価格:(いずれもAmazon定価

スイッチあり(マイクなし):8,299円

スイッチあり(マイクあり):8,399円

スイッチなし:8,299円

パッケージ情報

外箱

KZ製品としては中価格帯になるんですかね??

そのせいか最安値帯の箱が大体正方形っぽさがあるのですが、ZA12に関しては縦長でおおよそ横7.2cm×縦9.3cm×高さ3.2cmというサイズ。

後ろには製品のスペック等が書かれてます。

中身

ということで、保証書、ケーブル、イヤピは2種類で1+3サイズの4セット、イヤホン本体というセット内容。

同じ中価格帯のPRXと同様のセットという感じですね。

イヤピ&ケーブル

というわけで、こちらはPRXと同じなので過去の記事のリンクからお願いします。

それぞれ、イヤピとケーブルの項目に直接飛びます。

イヤピ

ケーブル

#59 イヤホン KZ PRXをレビュー! - れあのガジェット三昧日記こんにちは♪😊 今回はKZさんからKZ PRXを提供していただきました! ありがとうございます!! 自分としては旧ブログ時代にLing Longというバレットタイプのイヤホンを提供してもらったことがあって、それが自分にとっても初の提供で思い出深いです。 今見るとかなりシンプルですね…w 『#1 オーディオ KZ Ling Longのレビュー!<PR>』こん…リンクreagajeje.com

イヤホン本体について

FPは金属系と樹脂の組み合わせ。

軽いのでアルミ系の合金でしょうか?

そして久しぶりに見る筆記体表記、最近は使われないのだとか…。

少し灰色がかった透明ま樹脂の内部は金属光沢のある素材で作られた四角推のてっぺん部分が切り取られているようなデザインになってます。

やや黒みがかった配色なので落ち着きがあって上品です。

全体的に丸みを帯びていて、凹凸がほぼないなだらかな形状。

金属と樹脂の接合部分もなめらかなのでたまにあるビルドクオリティの悪さで耳が痛くような粗さはありません。

多ドラタイプなので厚みがしっかりあって少し重みがありますが、装着感は悪くないです。

個人的に長時間使っても問題ありませんでした。

シェルはFPと同じで少し灰色系の色が付いた透明で、中のドライバや配線がしっかり見えるタイプ。

メカマニアには嬉しいポイント。

ノズルはほんの少し長めに見えます。

内部にBAドライバが1基入ってるのでその影響もあるかもしれませんが、特別耳奥に入り過ぎたりとかはありません。

ノズルが金属製じゃないのでBAドライバがここにあるのがはっきり分かるという珍しい感じです。

フィルタは目の細かいタイプでゴミが侵入しにくくなってます。

ノズルの径は6mmを僅かに超えており、太めな感じでイヤピの交換は若干しにくいです。

樹脂なので耐久性はどのくらいかは若干不安要素ではありますが、力任せし過ぎなければ太さは耐久性にも繋がるので問題ないかなとは思います。

ZA12の音質について

音の特徴等について

リファレンス環境

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

イヤピ:付属品

ケーブル:付属品

中高音、高音域側に主眼があるフラットよりかは僅かにV字傾向な音。

フラットから弱ドンシャリに10段階の区切りがあるとしたら…

フラット←1 2 3 5 6 7 8 9 10→弱ドンシャリ

って感じでフラットから4番目くらいって感じ。

公式の周波数特性よりは低音域は弱く感じます。

音の質感としては寒色。

解像度は非常に高く、この価格帯として考えるなら高ランク。

音場は付属品環境でも広めで特に左右の横方向に太く広い印象。

上は天井がそこまで高くはないですが、奥行はしっかり感じられ立体的です。

分離感も良く、空間表現能力は高いです。

バランス化しても聴感バランスはあまり変わらず、少しだけV字傾向が弱ドンシャリ側に傾くかなってくらい。

音場が少し拡大してより立体感のある音になります。

解像度は元々高いのでバランス化の恩恵はあまり大きく感じませんが、高音域がきれいになって楽器一つ一つの音や息遣いなど細かい音までしっかり拾えます。

鳴らしにくさも若干感じるので上流は最低限ドングルDACは欲しいところ。

低音域

音の表現としては上手なのですが、荒々しい迫力が欲しい人には向かない低音域です。

本当に必要最低限と言った量感で物足りなさを感じる方も多いかと思います。

サブベース、ミッドベースも濃さであったり深みよりかはあっさりとしたキレ良さの方向性。

2DDである意味を考えるとあまりにもアタック感は少ないのですが、中音域の楽器を支えたり広く鳴らしたり奥行を出したりという点で役割をしっかり分担している印象。

バランス化すると多少サブベースに深みは出ますが、ほとんど膨らんだりもせずあっさりとしたキレの方向性はほとんど変わりません。

少し手も低音域を稼ぐならバランス化が第一候補になります。

中音域

透明感の高いボーカルとしっかり主張してくれる楽器とのバランスが良い中音域です。

分離感の高さもあってボーカルと楽器がしっかり分離しててお互いに邪魔になる鑑賞が少なく、どちらも明瞭に聴こえます。

ボーカルは男性はやや艶感が弱く、女性のボーカルはハイトーンな歌手ほど煌めきがあって美しい印象で女性向け。

曲調的には寒色的な音の影響もあって情緒的な曲との相性は少し微妙な点は否めません。

空間の広い曲との相性は良いですが、低音域が弱い点で迫力であったり臨場感が低下するので楽器が多い曲程やや平べったい音に聴こえる不利があります。

低音域をじゃんじゃん鳴らす曲よりも、そういった楽器の少ないチル、リラクゼーション系の穏やかなクラシックで使うと良いでしょう。

またピアノソロの透明感、弦楽器ソロ耳元で小気味良いのでそういった曲との相性も良いでしょう。

女性ボーカルの刺激感については極力抑えられてる印象ですが、リケーブル等の環境によっては弱くサ行の刺激感が顕在化します。

高音域

煌めき感がしっかりあって、透明感のある美しい高音域です。

付属品ケーブルだと多少のシャリ感も感じますが、バランス化することで価格帯ではかなりきれいな高音域を体感できます。

普段なら低音域の影響なんかで埋もれがちな弱く鳴らす楽器なんかも拾えます。

金属系の打楽器響き、ハープのような弦楽器の広く拡散する表現力が良いですね。

最近は聴き疲れしにくい高音域控えめな安全チューニングも多い中において比較的攻めたバランスでソリッド感強め。

キラキラな高音域好きな人にとってはかなり好みのバランスと言えるでしょう。

環境によっては多少の刺激感もありますが、強烈な刺さりにはなりません。

ただ、ある程度の時間使うと疲労感はどうしても出ますね。

総評

KZのイヤホンは確かに高音域中心のイヤホンがなかったわけではありません。

特にフルBAモデルなんかはその傾向がありましたが、シャリ付きや刺さりが気になることも多かったです。

ところがこのZA12はそれらと比べても高音域の調整がとても上手で、いわゆる美音系のイヤホンとして分類しても問題ないでしょう。

ローコストなイヤホンの美音枠として貴重な1本になりそうです。

エンヤさん、セリーヌ・ディオンさんのような高音域の美しい女性歌手や、透明感の高いZARDの坂井泉水さんのような声とのマッチが高いです。

高解像度で質の高い中高音~高音域を楽しめる一方で低音域の迫力が欲しい楽曲との相性はイマイチです。

得手不得手が分かりやすいイヤホンであるとも言えますね。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは45,Amazonで56)

リケーブル:NICEHCK SnowWings(QDC4.4mm)

イヤピ:KBEAR 07

エージング:60時間

線材は7N銀メッキ+24K金メッキOCC+高導電性銅シールド層。

NICEHCK格安ケーブルの名作の1つですね。

寒色傾向の強いイヤホンなので、その寒色傾向を少しマイルドにしてくれます。

高音域はしっかり解像度を保ちつつ少し明度を落として刺激感を抑制。

低音域が少しだけ量感上がるので標準環境よりかは弱ドンシャリ方向になります。

イヤピは低音域強化目的で安定のKBEAR07。

装着感は悪くないですが、少し重たいイヤホンなので安定固定をまずは第一に。

相変わらず迫力の面では多少不足感があるのは否めませんが、割と汎用性が高くて使いやすくなった印象。

これとドングルDACでもあればそれだけでしっかりした環境になりますね!

ZA12を選ぶ上で良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 空間表現能力の高さ

全帯域で解像度の高さを感じられる。

音場も横方向に広く立体的。

分離感も高く濁りない音が楽しめる。

低価格ながらも高い空間表現能力を体感できる。

○高評価
  • 美音系イヤホン

透明感あふれる女性ボーカル。

中音域から上のきれいな楽器。

ミドルクラスの美音系イヤホンと比べると上の広さや聴感バランスはかなわないものの、しっかりその片鱗が感じられる。

留意点

  • 低音域の弱さと高音域の強さ

それぞれ好き嫌いに繋がる部分。

透明感ある美音が好みならツボにはまるが、低音域の弱さで物足りない、高音域明るめがしんどいという方は選びにくい。

この音をある程度調整したいならリケーブルよりもスイッチギミック版購入をオススメする。

まとめ

というわけでKZ ZA12のレビューを行いました。

好みとしては割とはっきりとするタイプかなとは思います。

高音域が好きな人にとっては魅力的なイヤホンですが、低音域が好きな人にとっては物足りなさがあるという明確な差があります。

これはスイッチ無し版ですが、自分で音を調整するスイッチギミックのあるものもあります。

そちらでは多少低音域の調整ができるので、バランス化含めてもっと自分の好みに合わせやすいのかなって思います。

この標準版は基本的にはV字傾向の緩やかな、高音域メインが好きな人向けって感じですね!

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・キラキラの美音系イヤホン、低価格なので貴重な存在

・寒色系のサラっとしたあっさり系の音が好みの人に合う

・解像度がとても高く、分離感も高いのでにごりのないとてもクリアな音

・付属品でも立体感ある音で空間表現能力が高い

・女性ボーカルの美しさや透明感が際立つ

・楽器の音も良く、特に中音域から上の楽器ソロが美しく聴ける

・美音系イヤホン

・落ち着いたリラクゼーションな曲との相性が良い

・バランス化した方が得手不得手の壁が少し低くなる

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・得手不得手が割とはっきりしてるので万能なイヤホンではない

・ハードロックの荒々しさ、ジャズの深みと艶感、低音楽器を複数使うオーケストラなどはどうしても迫力や臨場感に欠ける

・キンキンに刺さる事はあまりないが、ソリッド感強めで明るい高音域の音に敏感な人は使いにくい

最後に今回のレビュー品リンクです。

Amazon Yinyoo

KeepHiFi公式

Aliexpress Wooeasy Earphones Store

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ