れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#119 イヤホン CCZ TIANGONG CZ10(天工輪)をレビュー!

こんにちは!😊

今回はKeepHiFiさん(旧EasyEarphones)からCCZ TIANGONG CZ10の提供を受けましたのでレビューしていきます。

いつもありがとうございます!

CCZさんは少なめなドライバー構成の製品が多いのですが、今回はなんと1DD+4BAの構成。

それでも価格は抑えめなこのイヤホン、どんな音なのか早速聴いていこうと思います。

今回のレビュー品リンクです。

Amazon KINBOOFI

X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け

一口メモ

インプレ

※一口メモは箇条書きでの簡易版。

インプレは当レビューの音質部分を抽出したものです。

実際のレビューには追記があることもあります。

音質のみを知りたい場合は一口メモやインプレをご参照ください。

各メーカーさんの紹介

KeepHiFiさん

CCZ、TRI、KBEAR等、エントリー~ミドルを主戦場にするブランドをメインに多数のブランドを取り扱っています

直営店だけではなく、AmazonやアリエクなどのECサイトにも複数のショップを展開。

イヤホンだけではなくポタオデに関わる様々なものを総合的に扱っています。

中華イヤホン好きなら一度は利用しているかもですね😊

積極的にSNSを活用しており、Xでは情報をこまめに更新しています。

社長のX公式(旧Easy earphones)も相変わらず積極的な情報公開とかプレキャンを行ってますので公式含めチェックを忘れないようにしましょう。

KEEPHIFI X公式

https://x.com/hulang9078

✨KeepHiFi JP X公式

https://x.com/KeephifiO 

各リンク先

KeepHiFi 直営店

Amazon Yinyoo

Amazon KINBOOFI

Aliexpress Wooeasy Earphones Store

CCZさん

最もエントリー向けな製品を展開する新鋭のメーカーさんです。

大体のメーカーさんは色々な価格帯に製品を出すのですが、一貫してエントリー向けな製品をリリースしています。

最近は低価格機の完成度が上がっており、CCZさんもその一翼を担ってます。

製品リリース速度もあって勢いがあるメーカーさんです。

Xは英語中心ですが、情報は積極的に発信されていてプレキャンも積極的です。

CCZ X公式

https://x.com/CCZ_Audio

スペック

ブランド:CCZ

モデル名:TIANGONG CZ10

カラー:ブラック

ドライバ構成:1DD+4BA

コネクタ:QDCライク 2PIN(0.78mm)

インピーダンス:16Ω±15%

感度:102dB±3dB/mW

周波数応答:20Hz-20kHz

発売日:2025年10月21日 

価格:8,899円

パッケージ情報

外箱

いつもの小型ボックスよりも大きい箱になってます。

箱の外径はおおよそ横10cm×縦13cm×高さ3.9cm。(いつもの箱なら大体横7.3cm×縦8.4cm×高さ3.3cm

イヤホン本体のFPの特徴である歯車デザインがパッケージにあしらわれています。

裏面にはスペックが書かれています。

中身

中身は各SNSのQRコードが載っているカード、マニュアル類、イヤピは2種類でフォームタイプのみ1サイズ、シリコンタイプは3サイズの合計4セット、ケーブル、イヤホン本体。

マニュアルは日本語もあるので安心して利用できます。

イヤピ

イヤピはいつものセットと違ってフォームタイプもあるので2種類です。

聴感の違いについてはフォームタイプの方がニュートラル傾向になって寒色傾向が和らぐ印象です。

多少解像度が低くなってボーカルが遠くなる感じですが、聴き疲れしにくい音はこちら側です。

ケーブル

線材は銀メッキ無酸素銅。

今回大きく変わってるのはQDCタイプのケーブルになってることですね。

少なくとも手持ちのCCZイヤホンはTFZタイプだったのでこの変化には少し驚きました。

QDCタイプのケーブルはTFZタイプのケーブルと互換性がないので品質の差については何とも言えませんが、可能であればリケーブルした方が良いかなと思います。(イヤホンが性能を持て余してる感

ケーブルは柔らかいですが、クセがつきやすく反発力もあります。

タッチノイズは小さめなのでケーブルの機能性に関しては並みという感じ。

イヤホン本体について

概要

FPはパッケージにもある歯車のデザイン。

立体感ある作りで見た目はとてもカッコイイです。

FPの窓役になってる樹脂部分以外は歯車も含めて亜鉛合金製なようです。

シェルは金属製ながらもなだらかな構造。

角は丸みがあるので耳が痛くなりにくくなってます。

重みはそれなりにありますが装着感に関しては良好です。

CCZイヤホンで以前はよくあったイヤーフィンが最近は撤廃傾向。

最近のモデルではその名残で起伏が少しありますが、今回のCZ10はフラットになりました。

ノズルは土台部分から合わせると長め。

この手の重いイヤホンはイヤピでしっかり固定しないとすぐにズレ落ちるのでこの長さなら奥めで固定できます。

ただ、あまりイヤピを奥に入れたくない人には合わない可能性も感じます。

ノズル先端までしっかり亜鉛合金なので加工にコストかかってますね…

ノズルの径はほぼジャスト6mm。

ザラっとした触感なので軸が細いと摩擦で交換しにくい感じはあります。

付属品も取り外す時、力の入れ方を間違えるとシリコンが切れそうなので丁寧に取り外しましょう。

他のモデルの見た感じの差など

左からBC04、MC01、BC01Pro、DC02、MC04、NC02。

FP側から見るとあまり変わらない感じがします。

一方でケーブルの項目でも説明した通り、TFZではなくQDCになってます。

またイヤホン本体についての項目にもありますように、イヤーフィンやその名残の起伏が無くなってるのもCZ10の特徴となってます。

TIANGONG CZ10の音質について

音の特徴等について

リファレンス環境

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

イヤピ:付属品

ケーブル:付属品

聴感バランスの良い弱ドンシャリ系サウンド。

音の質感的にはニュートラル傾向よりも若干硬質で寒色傾向。

ある意味分かりやすいDDとBAのハイブリットな音の印象で、低音域は暖かみがありつつも高音域にかけてBAらしい乾いた硬い音が目立ってくるという感じです。

バランス接続にすると低音域のパワーが上がるので聴感バランスがやや暖色方向に引っ張られる感覚はあります。

また、V字傾向も強くなってドンシャリ具合も強化されます。

解像度はこの価格帯でも十分高い性能で、分離もちゃんとしてるので音の混濁もあまり感じません。

音場は横は広い感じではないですがしっかり太さがあって音のキワの部分がぼんやりせずくっきりとしてます。

上下では窮屈に感じない広さがあって、女性ボーカルの天井へスッと余韻浅く抜けてく感覚がきれいです。

奥行感はあまり強くないのですが、音の配置が上手なので特にバランス接続では奥行の平べったさも多少改善されるのでオーケストラのような空間が広い曲もうまく運転できるようになります。

低音域

ほどよい深みとキレが両立している暖かみのある低音域です。

特に良いのがミッドベースの領域でキレが良く、バスドラのキック感であったりベースの音が埋もれずしっかり主張してくれます。

サブベースはほど良い深みで他の帯域をマスクするような間延び感はなく、スッと引きます。

バランス接続すると低音域全体の量感が増して深みが増し、より濃いめな聴感の低音域に。

低音域にフォーカスを向けたいならオススメですが、V字傾向も強くなるのでアンバランスの聴感が好きならそちらのリケーブルも一考の余地あり。

中音域

アンバランスならボーカルが一歩前に来る感覚で楽器ラインも凹まずしっかり表現されます。

ボーカルは男性歌手によってほんの少し暗めに凹む感じがあり、どちらかというと女性ボーカルの方が前めでしっかり主張し伸びやかで明瞭です。

楽器のラインもギターやピアノといった主旋律ラインの楽器はしっかり主張してくれて、遠くから鳴っている感はありません。

不自然に前過ぎない絶妙な距離感と配置でボーカルとの分離も良好です。

一方で空間が広い曲は若干平べったく感じるので、アンバランス接続ならリケーブルは必須という印象。

バランス接続の方がやや低音域側の主張が強くなるのでバランス接続では合う、合わないが出てきますが

女性歌手の透明感やオーケストラのような空間の広い曲の臨場感が増します。

女性ボーカルのサ行の刺さりはあまり感じませんが、セットアップによっては弱い歯ぎしり音は感じます。

高音域

キレが良く余韻はそれほど強くないのでスッと音が通り抜ける高音域です。 

BAらしい硬質で寒色傾向の解像度の高い高音域ですが、付属品だとシャリ付きが割と耳を付く感じでお世辞にもきれいとは言い難いです。

ですが当然力を持て余してる状態なので、リケーブルすることでシャリ付きが抑えられてクリアな高音域になります。

特にバランス接続での解像度が高く、煌めき感がありながらもギリギリ刺さらない表現力を兼ねてます。

中高音、高音域側に主眼があっても刺激感に弱い人にとって使いやすい感じはあります。

楽器のラインとしては解像度が反映されやすいハイハットのような音の広がり具合や輪郭が掴みやすいです。

ピアノの高速弾きなんかは解像度が低いと音の団子のようになりますが、CZ10なら問題なく聴ける実力があります。

総括

聴感バランスで言えば各帯域安定的なのはアンバランス接続。

特にボーカルを楽しむならこっちの方が音が聴き疲れしにくい上に安定的です。

どちらかというとアップテンポな女性歌手のロックやポップス、アニソンと相性が良いです。

ボーカル無しの曲の主旋律の強さも埋もれにくいアンバランス接続の方が好感。

あと、高音域の解像度を補うならリケーブルした方が良いです。

一方で多少音が派手になって良いならバランス接続。

こちらは空間が広い臨場感重視なオーケストラや迫力あるライブ音源なんかと相性が良い他、映画やゲームサントラ向け。

空間が狭い曲ほど荒々しくなるので、音の正確性というよりかはその世界観や空気感を楽しむ等の感情に訴えかけるような使い方が良いですね。

低音域の主張が強まる点でアンバランス接続のような万能感は薄れますが、よりメリハリのある音が楽しめます。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは36,Amazonで48)

リケーブル:BIGMANGO Spider(QDC 3.5mm)

イヤピ:KBEAR07

エージング:60時間

線材は銀メッキ無酸素銅でシンプルなアップグレードケーブル。

このイヤホンではやはり女性ボーカルの質感が良いのでよりボーカルを楽しめるアンバランス接続を選択。

大きく音の傾向が変わらないです。

付属品ケーブルと比べて解像度が良くなり、特に高音域の解像度がアップ。

いわゆるシャリ感が低減したのできれいに聴けるようになりました。

その高音域が明るくなりましたけど刺激感に届かないくらいのちょうど良い感じに。

低音域は強化されましたが膨らみ過ぎず、男性ボーカルも少し良くなりましたね!

バランス接続する場合は色々なケールを試した方が良いかもしれません。

TIANGONG CZ10を選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 万能感がある音作り

どちらかというと優等生タイプな聴感バランスのアンバランス接続。

個人的にも優等生タイプという言葉をこのメーカーのイヤホンで使うのは正直驚いたくらいにまとまりを感じた。

メリハリが出て派手な聴感バランスになるバランス接続。

よりCCZらしさを感じるのはバランス接続の方。

CCZとしてここまで高音域を攻めてくるものは珍しい。

接続方式やリケーブルによって様々な表情が楽しめるイヤホン。

  • とても良い見た目

FPの歯車のデザインだけなら割とあるものの、シェルと同じ素材でわざわざ立体的に作っているというのは評価ポイント。

統一感があってとてもかっこいい見た目。

留意点

  • 重さによる影響

FPの窓部分の樹脂以外はノズルに至るまで亜鉛合金製のほぼフルメタル。

それなりの重量がある上にしっかり耳穴でイヤピ固定が必要になるせいかノズルが長め。

しっかり固定するる際の閉塞感や耳穴の奥方向にイヤピが届く感覚が嫌な人にとっては少し躊躇するポイントになるかもしれない。

その辺が苦手じゃない人にとってはむしろ装着感は良好。

まとめ

というわけで、CCZ TIANGONG CZ10(天工輪)のレビューを行いました。

重たい金属筐体であったり、リケーブルしたりとかある程度イヤホンいじり慣れした人向けではあるものの重たい金属イヤホンらしく制震作用もしっかり感じられます。

あとはCCZイヤホン=強い低音域という印象が強いですけどこのCZ10は優等生なアンバランス接続、ちょっとパリピなバランス接続って感じで万能感も感じられる音作り。

現状CCZの中ではハイエンド路線の製品ですが、この値段でこの音を出せるならその上も期待しちゃうなぁという出来でした。

こっちの音作り路線も極めていってもらいたいですね!

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・見た目がとてもかっこいい

・弱ドンシャリバランスが好き

・アンバランス接続ならボーカル中心に安定聴感(やや寒色感

・バランス接続ならV字傾向が強くなる(少し暖かみも強くなる

・適応音楽ジャンルは広い

・サ行の刺さり等の刺激感はそこまでじゃない

・ビルドクオリティが高い

・リケーブル遊びが楽しい

・迫力あるシーンの映画やアニメのような動画、ASMRのような音声作品とも相性がいい

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・付属品だと能力を持て余す(高音域のシャリ感が強い

・ノズルが長めでイヤピがしっかり入るので人によっては不快感があるかも

・イヤホン本体は割とずっしり感ある重さ

最後に今回のレビュー品リンクです。

Amazon KINBOOFI

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ