こんにちは!😊
今回は伊藤屋国際さんのオリジナルブランド、SoundsGoodのリケーブル製品、Chrysocollaのサンプルを送っていただきましたのでレビューしていこうと思います。
線材非公開シリーズ第三弾ですね、正直怖いです:;(∩´﹏`∩);:
線材が分かれば大体の傾向とか想像がつきますし、その想像と合わない場合も芯数、純度とか線の構造、もしくはハンダとか色々考察が出来ますがそれが出来ないというのはなかなかの恐怖感です。
一度体感済み(Stibniteで)ですが自分の耳を信じて頑張るしかないですね!
というわけで今回のレビュー品です。
Amazon 伊藤屋国際点
伊藤屋オンラインストア
メーカーさん紹介
伊藤屋国際さん&SoundsGood
今回もお世話になります伊藤屋国際さん。
代理店としての業務の他、オリジナルのブランドSoundsGoodを展開しています。
このオリジナルブランド、SoundsGoodは開発力がしっかりしていますのでリリース速度もあります。
伊藤屋国際さんは直営店の他、Amazonにも販路がありますし専門店や大手量販店にも卸しています。
X(旧Twitter)においても情報を積極的に発信しているだけではなく、国内のイヤホンイベントにも積極的に出展しています。
アウトレット系のセールも時折やっておりますし、プレゼントキャンペーンも多く開催されているのでXで公式からの情報をしっかりチェックしましょう!
伊藤屋国際X公式
※追記(12/2
SoundsGoodのX公式
✨伊藤屋オンラインストア
✨Amazonでの販売ラインナップ
スペック
概要
ブランド:SoundsGood(伊藤屋国際)
モデル名:Chrysocolla(クリソコラ)
線材:非公開
芯数:4芯
ピンタイプ:CIEM 2PIN(0.78mm)/MMCX/QDC
ピンメッキ:金メッキ
プラグサイズ:3.5mm/4.4mm
プラグメッキ:金メッキ
ケーブルの長さ:1.2m
発売日:2024年11月26日
価格:7,980円
Chrysocollaとは?
前回もお世話になった鉱物図鑑で調べてみます。
珪孔雀石という名前でこの鉱石の色とケーブルカラーがとても近い感じです。
石英がこの珪孔雀石に浸潤することで生じるジェムシリカはとても美しい宝石です。
ちなみに孔雀石(マラカイト)と珪孔雀石は(クリソコラ)は漢字名だと近いものの、性質が孔雀石は炭酸塩鉱物、珪孔雀石がケイ酸塩鉱物と別物。
とはいえ銅鉱床から産出されるという共通項があって、石英に浸潤されてジェムシリカになるように混ざりやすい側面があるようです。
孔雀石やトルコ石、藍銅鉱と混ざり合ったものはエイラットストーンと呼ばれていて、かのソロモン王が愛した石とされています。
ちなみに珪孔雀石単体でのモース硬度は2中盤~3ち中盤あるかないかで、大理石やサンゴに近く10円玉に負けます💦
なので市場で出てるクリソコラはあらかじめ樹脂を染みこませて硬度を上げてから加工しているようです。
パッケージ情報
外箱
外箱はクリソコラの色に合わせてるような感じ。
きれいなメタリックな感じの青緑。
そういえば今回はフィルム包装じゃなくて裏箱にテープ二箇所止めでした。
中身、その他付属物
中には製品とメッセージカード。
カードの裏面にはX公式とカスタマーサポートのQRコードがあります。
箱の作りは高級感あって良いですね!
ケーブルについて
光源絞って少し暗めで撮影してます。
理由としてはカメラと光源によって撮影した見た目がかなり変わる印象。
ちょっと暗めに撮ると実際の色味に近い感じですかね。
光が当たったり光量あると自分の撮影環境だと上の写真の右側のようにちょっと明るめに出てしまいますが左側の暗い感じが実際の見た目に近いです。
右側みたいな水色に近い感じには基本的になりません。
パーツはすべて銀色で統一されてます。
マクロ撮影するとうっすらと内部の線が見える感じです。
濃い色と薄い色の2色。
線材不明なんで軽々には言えませんが、クリソコラは銅鉱床から発生するので濃い方は純銅系かな…?
薄い方は銅系統か混ざり合い易ということで合金線に銀メッキをしたものとか?
まぁ深読みした結果、全然違うのがStibniteだったのでこれ以上はやめておきますw
ピン
CIEM 2PIN。
表記上は普通の2PINですね。
他にもMMCX、QDC端子が販売されてますので自分の環境に合わせましょう。
左右の表記が無いのでパーツの赤(右)と青(左)で確認するようにしましょう。
このカラーパターンは大体どのメーカーでも同じです。
一部メーカーは左側を黒としてるものもありますが、赤は基本的に右となります。
プラグ
銀のプラグカバーにはSoundsGoodのSGロゴ入り。
写真は4.4mmですが他には3.5mm版があります。
スプリッター/スライダー
他のパーツ同様にツヤツヤ銀系。
スライダーは少し緩めです。
見た目の総評
緑がやや強め、スペックの項目で説明した珪孔雀石(クリソコラ)っぽい色合いです。
とても美しい色合いです。
見た目合わせだと青とか緑、紫のどちらかというと色温度が低い方が合いそうですね。
少し暗めじゃないとカメラの自動補正で色味が変わりやすいのですが、実際にどれだけ明るくしても青緑なので写真のように極端に色が変わるようなことはありません。
しなやかで取り回しは悪くはありませんが、タッチノイズは少しあります。
Chrysocollaの音質について
音の特徴について
再生機種(上流):FIIO M23
イヤホン:AFUL Performer5
イヤピ:KB EAR07
音の感覚としては寒色傾向のあるケーブルで、全体的にドライでスッキリとした音へ変化させます。
どちらかというとドンシャリ傾向を強める感覚があります。
音場は特に上方向への伸びと抜けが良くなる印象です。
奥行も感じられるようになりますがそれにやや引っ張られるように少しボーカルは引っ込む印象があります。
解像度は高いので、少なくともP5付属ケーブルよりははっきりと音像が掴めます。
分離感も良く、音数が多い楽曲でもしっかり各楽器の鳴りを互いが邪魔していません。
低音域は全体的にタイトにする印象。
低減はせずにキレ良く強く奏でるようになります。
特にサブベース(重低音)は深みを維持しつつ量感豊かに奏でるようになります。
中音域は主に女性ボーカル帯が少し後退するような感覚があります。
中低音側ほどその影響は小さいですので、少しハイトーンな女性ボーカルはイヤホンによっては影響を大きく感じるかもしれません。
元々中音域が強めでボーカルの量感がしっかりあるイヤホンほどこのケーブルの印象は良いですね。
楽器の方面ではむしろ広い音場の影響が好印象でピアノ等主旋律を奏でる楽器が解像度良く聴こえます。
中高音から高音域は少し明るくなってよりソリッドさが増します。
特にBAドライバのように元々乾いた明るい音を出すようなドライバは影響を受けやすいと思います。
テスラコイル系DDのやや金属音がきつい高音域の音だと刺激とか強くなる傾向にはあります。
上方向の抜けが良くなるので余韻が良い高音域になります。
個人的に感じた相性
・音色
寒色:○(かなり寒色傾向が強い場合は△
ニュートラル:○
暖色:○
・傾向
ドンシャリ:△(弱ドンシャリなら○
フラット:○
かまぼこ:○
総評
タイトな重低音と中高音~高音域の伸び、上方向への広い音場と奥行感による空間表現の補助能力が良く、特に音数多い楽曲への好印象が特徴的です。
相性に関しては最近流行の中音域がブーストされているW字傾向の弱ドンシャリやフラット傾向なイヤホンとの相性が良いですね。
全体的に寒色傾向になるので元々寒色強め(刺さりやつんざくような刺激、シャリ感が強いイヤホン)なイヤホンともあまり良い相性とは言えません。
とはいえ、元々が極端なバランスじゃなければストライクゾーンはそんなに狭くはないです。
エントリー~ミドル帯な人間ですのでそういったイヤホンで色も関係なく一応合わせてもいますが、基本的には100ドル以上のイヤホンほどしっかり恩恵も大きく感じられるといった印象です。
エントリー製品で使うとちょっともったいないスペックですね。
セットアップ
セットアップ概要
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは43,Amazonで54)
イヤホン:TRUTHEAR NOVA(1DD+4BA)
リケーブル:SoundsGood Chrysocolla(CIEM2PIN 4.4mm)
イヤピ:FIIO HS18(Mサイズ)
ウォーム感が少し薄らいで複数のBAがよりソリッド感ある音を出すようになっています。
全体のバランスが元々ウォーム感がしっかりありましたがニュートラル方向よりか僅かに暖色という感じになって、傾向は弱ドンシャリに方向に。
かなり音の印象が変わりました。
重低音と低音~中低音の調和が良くなって高音域は僅かに明るくなります。
男性のボーカルはしっかり強くて埋もれることなく、女性ボーカルはBAドライバの恩恵もあってより明瞭感がアップして美しく聴こえます。
特に男性ボーカルの印象が良く、このイヤホンでバンプやラルク、バックナンバーがこんなに良く聴けるとは思わなかった…
あとはオーケストラのような広い空間で音数が多くなるような楽曲がとにかく良いですね!
音場も広くなりますし分離感も良いので楽器同士交わり合って音が混濁するようなこともありません。
主旋律もしっかり分かるレベルで維持できてるのであまり弱点を感じられないようになりました。
AFUL EXPLORER
ウォーム傾向は少し弱まって弱ドンシャリに。
元々高音域は強くないのですが少し明るくなって伸びてきたこともあって、全体バランスがとても良化したように感じます。
音場も全体的に広くなってますがほんのりボーカルが遠くなります。
元々の暖かい低音域中心の緩やかなV字バランスが好きな人からすると変化が大きいように感じるかもしれません。
Kinera Celest PhoenixCall
寒色傾向が強くなってよりソリッドな音になります。
中高音、高音域のシャリ感が強くなります。
元々中音域がしっかりしてるのでボーカルが損なわれる感覚はありません。
少し刺激的でドライ&明るい音が好きな人には楽しいセットアップと言えます。
THIEAUDIO Legacy2
やはり少しドライな傾向になりますがベリリウムメッキのきれいで高解像な音と非常にマッチしています。
弱ドンシャリのバランスとの相性も良く、サブとミッドベースのバランスが良くなりますし空間表現の良化で高音域の抜け感がとても気持ち良いです。
個人的に感じた変化量
重低音:3.0
低音:2.5
中低音:2.0
中音:0.5
中高音:2.0
高音:2.5
超高音:1.5
音場(上下):3.0
音場(左右):1.5
奥行:2.5
解像度:3.0
※これは採点ではありません。
点数が低い=悪いではありません。
あくまで個人で感じた変化量です。
変化量に関してはAFUL Performer5の付属ケーブルを対比として使用しています。
Chrysocollaを選ぶ上で良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 寒色寄りに、よりソリッド(硬質)でドライ(乾いた)な音を楽しみたい人に良いケーブル
少しイヤホンに緩慢さを感じる、もうちょっとスッキリと音を引き締めたい時に使うと良いケーブル。
基本スペックが高いケーブルなので変化もしっかり感じられる。
既に寒色系で鋭い音のイヤホンに使うと行き過ぎてしまう可能性があるのは注意。
- 見た目がとても美しい
ターコイズブルー、青緑という感じ。
はっきりブルーかグリーンなケーブルは多いけどその中間カラーというのはありそうであまり無い。
イヤホンも色温度をなるべく低くして使いたいカラー。
○高評価
- 空間表現が良いけどボーカルは少し遠くなる
音場は特に上方向に広めになる。
解像度も高いのでエントリー帯のイヤホンはしっかり目覚めるとは思うけど、ややオーバースペック気味なので自力も高くなる100ドル付近から上のイヤホンで使うことを推奨。
ピアノや木管楽器、金管楽器等、音数多い楽曲を楽しもう。
一方でイヤホンによってはボーカルが遠くなる傾向に。
留意点
- 音の傾向とか質を変えたくない人には向かない
変化がしっかりあるケーブルなので音の傾向を変えずにアップグレードしたい人にはあまり向かない。
同社であればKirinみたいな素直なケーブルをオススメしたい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はSoundsGoodの線材不明シリーズのChrysocollaのレビューをしましたが、何も分からないというのはストレートに胃が痛いものです💦
逆に先入観が無いので新鮮ではありますけどね!
まぁそれだけ慎重にやってみたのでこのレビューが参考になれば幸いです。
ではまとめポイントです。
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・見た目がきれいなケーブルが欲しい
・イヤホンの音をもっと引き締めたい
・低音域をキレ良く、高音域を伸びやかにしたい
・男性ボーカルをしっかり聴きたい
・音を分析的に聴くのに解像度が高いケーブルが欲しい
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・あまり音の変化を好まない
・既に強めの寒色系やボーカルが侵食されているようなドンシャリ系イヤホンとの相性はイマイチ
最後に今回のレビュー品リンクです。
Amazon 伊藤屋国際点
伊藤屋オンラインストア
それでは次の記事でお会いしましょう(`・ω・´)ノシ