れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#8 DAC SUPERTFZ DECO.5をレビュー!

こんにちは!

先日のSUPERTFZ AQUARIUSに続いてドングルDACのDECO.5のサンプルを伊藤屋国際さんから送っていただきましたのでレビューしていこうと思います。

このドングルDACは最近各社力を入れている製品の一つです。

音質的に高性能だけど消費電力が大きいのでバッテリーを基本搭載しているDAPに関しては大きな問題を内包しています。

①充電するので将来的な寿命の問題

②AndroidタイプはSoCが貧弱で操作感がもっさり、またAndroidのバージョンアップもスマホのようにはいかない(アプリの動作やセキュリティ全般の問題も浮上してくる)

もちろん音に対する優位性はDAPの方が大きいのですけど。

ちなみに今回のレビュー品、DECO.5は充電電池ではないタイプです。

接続機器の電池や電源を使用するのが利点です。

また動作も接続機器依存なので最近のスマホやタブレット、PCやゲーム機なら不満も少ないかと思います。

DAPはSnapdragon660番台をメインに使ってますが、今のスマホやタブレットがエントリーでもその倍近いスコアになってますからね。

それでは今回のレビュー品です!

www.itohya.jp

Amazon

e☆イヤホン

ヨドバシカメラ

https://www.yodobashi.com/product/100000001008534152/

各メーカーさんの紹介

伊藤屋国際さん

今回もお世話になります伊藤屋国際さん。

代理店としての業務の他、オリジナルのブランドSoundsGoodを展開しています。

直営店の他、Amazonにも販路があります。

アウトレット系のセールも時よりやっており、個人的に大変お世話になりました。

物腰低い丁寧な対応に好感度も高いです。

X(旧Twitter)においても情報を積極的に発信しているだけではなく、国内のイヤホンイベントにも積極的に出展しています。

プレゼントキャンペーンなんかもやってるのでフォローしておきましょう!

X:https://x.com/itohya_info

www.itohya.jp

↑直営店リンク

Amazon販売ラインナップはこちらをクリック

TFZさん

THE FRAGRANT ZITHERの略がTFZらしいです。

香り高いツィター。

何のこっちゃ?と思うでしょうけど、ツィター(チター)はチロル地方の弦楽器でハープとギターが合体したような見た目になってます。

話を戻すと、中国の深センにあるメーカーさんで新興メーカーが多い中ではそれなりに歴史のあるメーカーさんになりました。

メーカーのページもあるのですが、更新してないようなので取り上げません。

また、SNS類も見かけないですね…

このSNS時代で自社アピールしないのも珍しいです。

もっとも、中国の微博(Weibo)においてはそれなりに動きがあるようです。

とはいえ、製品のリリース速度もしっかりしていますし大手家電メーカーやイヤホン専門店でも販売されているので日本でもおなじみのメーカーさんですね。

スペック

ブランド:SUPERTFZ(TFZ)

モデル名:DECO.5

対応サンプリングレート

PCM:768kHz/32bit

DSD:256(DoP)

DACチップ:CS43198×2

ゲイン調整:あり(LOW/HIGH)

出力端子:3.5mm/4.4mm

最大出力:240/mW  THD+N≦1% (バランス接続時)

シングルエンド(SE)→16Ω 140/mW、32Ω 125/mW

バランス(BA)→16Ω 150/mW、32Ω 240/mW

THD+N

600Ω、0dB:-112±2dB(SE)/-114±2dB (BA)

32Ω、100mW:-108±2dB(SE)/-106±2dB (BA)

S/N比:125dB(SE)/130dB(BA)

ダイナミックレンジ:125dB(SE)/130dB(BA)

ノイズフロア:<1.0uV(SE)/<1.5uV(BA)

UAC:1.0/2.0

電源:USBバスパワー

周波数応答:20Hz-80kHz(-0.5dB)

Bluetooth:なし

発売日:2024年6月21日

価格:14,800円(税込み)

外箱や内容物のチェック

外箱

というわけで外箱です。

あれ、何か見覚えが…

いや、きっと気のせいです。

先日も見たなんて夢なんだ。

もうここまでほとんどAQUARIUSと同じなんですけど!?

と一抹の不安を感じつつ中身を取り出します。

と、大袈裟に書いてしまいましたが、外箱の下の部分にはちゃんと会社や製品情報が書かれているのでそこで判断はつくようにはなってますよ。

中身

ここまで来るとやっと中身の差異をはっきりと感じます。

袋の中はドングルDACが入ってるわけですし、OTGケーブルも入ってますからね。

封筒の中ですが、AQUARIUSにはブロマイドが入ってましたがこちらはクロスのみでした。

付属OTGケーブル

銀メッキのUSB C to CのOTGケーブルが入ってます。

ICケーブル(ポータブルアンプで使用するミニミニケーブル)と同じでここの部分のリケーブルにこだわっている方もいます。

自分はあいにく手持ちがあまりないのですけど、メーカーによってはそもそも他社製品が使えないなんてこともあるのでその辺は各自調べてください。

ケーブル交換してと謳っているので恐らく適応範囲は広いと思います。

一応有名メーカーのOTGケーブルは使用可能でした。(目次にもありますけど、詳細はOTGケーブルとの相性の項目をご覧ください。)

付属はUSB C to Cのみですが、各自C to AやC to ライトニング等、使用環境に応じてケーブルを自分で用意する必要はあります。

ケース(袋)

すみません、AQUARIUSと全く同じなので写真も同じです。

線材太めにリケーブルをしたAQUARIUSとこのドングルDAC、両方共入りますけど、素材的な防御力は期待できません。

硬質ケースに入れた方が基本的に安心できると思います。
100均にもこういうケースは売ってますし、ケーブルやイヤホンを多数購入されてる方はメーカーからの付録を大量に持ってるのではないかと。

ちなみにこの硬質ケースは中国のケーブル屋さんのもので、カスタムも応じてくれるのでありがたい存在です。

DAC本体について

航空グレードのアルミニウム合金を使用。

イヤホンのAQUARIUSと比べると明らかにマットな質感です。

アルマイト加工がされているらしく、耐酸化や耐摩耗への対策もされているようです。

本体のみで16グラムと軽量設計も良いですね。

また排熱孔が備えられていて、そこから漏れるLEDの光が美しいです。

光る範囲がこれだけ広いので、操作の際の確認の点滅等の確認もしやすいです。

ビルドクオリティは非常に高いです。

接続に関してはこんな感じ。

3.5mmと4.4mmの両対応。

バランス接続は4.4mmの方が人気が高いようで、市場だと大体この組み合わせが多くなってます。

機器との接続はUSB Type-Cからとなります。

ボリュームボタンもしっかり備わっており、このボリュームボタンで様々な機能も使えるようになってます。

それについては別項目で詳細を解説していきます。

機能解説

主にボリュームボタンを使用した機能について解説していきます。

①独立したボリューム機能

端末のボリューム変更だと1段階での音の変化が大きく、自分に合った音の調整が難しいのですけどアプリを用意しなくてもドングルDACそれ単体でしっかり対応。

物理のボリュームボタンがある強みと言えます。

端末側の通知音等、爆音防止に端末側の各種音量の調整も忘れずに。

ちなみに60段階調整で、下限と上限に達するとそれぞれLEDが白く点滅します。

②ゲイン調整

+と-を同時押ししてすぐに離す

(LEDが白く点滅する。Lowが1回、Highが2回)

厳密にはゲインを変えると音の歪み具合が変わったりするんですが、インピーダンスが高かったり感度が低いヘッドホンを使うと音量が取れない可能性が出てきます。

その際にHighにすると音量が大きくなります。

これはDAP等にも言えますが、ゲインは低い程音の歪みは小さくなりますがその分音量も小さくなります。

ゲインLowで音が小さい場合は端末側でそれ以上上げられない場合はこのゲインを調整するしかありませんが、基本的にイヤホンであればLowでも音量は十分かと思います。

ただ、鳴らしきるのにそもそもパワーが必要な構成のイヤホンではやはりパワー不足を感じることもあるかもしれません。(平面駆動など)

③UAC1.0を利用する

+を押しながらSwitchやPS5等のゲーム機と接続

(UAC1.0での接続状態になるとLEDが赤く点滅する)

基本はUAC2.0での接続となりますが、ゲーム機で使いたい!という場合は上記の方法でゲーム機と接続してください。

ゲームのプロじゃないので判断は難しいですが、幾つかのゲームで遅延はほとんど感じませんでした。

プロゲーマーのような感覚は無いので厳密に無いとは言えませんが、ワイヤレスのような絶対的な遅延は感じません

サードパーティ製品ですが、PS5のUSBハブ経由でも使えました。

④デジタルフィルターを利用

+と-を1秒以上同時押しし、白く点滅したら切り替え完了。

(Non over sampling filterのみ2回点滅、他は1回点滅)

一部DAPやDAC、アプリで調整可能だったりする項目です。

DECO.5においてはボリュームボタンで調整可能です。

モードは全部で5つ。

1 Fastroll off, Low latency filter
2 Fastroll off, Phase dependent filter
3 Slow roll off, Low latency filter
4 Slow roll off, Phase compensated filter
5 Non over sampling filter

1~4はすごく大きく音が変わるというわけではないですが、好みの音ならそのモードで使ってみましょう。

5のNon over sampling filterはデジタル処理が最小限なので、いわゆるフィルターを通さず出力される音そのものに近い感じになります。

雑味もえぐみも一緒ってことですね。

用意されてるそれぞれのフィルターの中では一番変化を感じるので、デジタル処理の影響というのが大きいなと感じる部分でもあります。

電源落としてもそのままのモードが維持されるパワーオフメモリー機能あり。

OTGケーブルとの相性

SHANLING L3:○

FIIO LT-TC4:○

どちらとも問題なく使用できました。

FIIO LT-TC4は長さが50cmあるのでゲーム機向けにも良いと思います。

DECO.5の音質に関して

CS43198のデュアル構成。

CS43198のDACがこれで3つになったので聴き比べてみます。

AK HC2が中低域の底上げして中音域の音にやや厚みを持たせる調整。

やや誇張感を感じる調整がされてますが、中低音域の底上げと中音域の音を充実させることでノリの良さと歌のリスニング力を向上させてるのでAK HC2に人気が出るのは分かります。

TRUTHEAR SHIOはAK HC2よりも底上げ感は一歩引いた感じで中音域を少し持ち上げる程度くらい。

全体の解像度アップと明瞭感アップにフォーカスしているような製品です。

音の傾向はDECO.5と似た感じですが、中高域と高音域の音のキレイさと全体的な解像度の高さはDECO.5の方が若干上なように感じました。

その辺は値段の差が出てると言えなくはないです。

AK HC2のようなノリの良さとは違う、TRUTHEAR SHIOのようにイヤホンの特性をそのまま伸ばす系で余計な味付けをしないDACと言えます。

というかAQUARIUSとセットで使うように音作りしてるのかな?というくらい音の親和性は高かったです。

セットアップ

再生機:ALLDOCUBE iPlay50mini Pro(タブレット)

ゲイン:Low

イヤホン:SUPERTFZ AQUARIUS

リケーブル:NICEHCK GreyDragon(4.4mm)

イヤピ:KBEAR07(Mサイズ、M+サイズ)

イヤホンエージング:64時間

ゲインはLOWでシステム音量半分程度、DAC側で音量最大でもインピーダンス高めのAQUARIUSでしっかり音量は取れてます。

ただ、出力そのものは特別高いというわけではないです。

近い価格帯のライバル製品は300/mWのものもあります。

DECO.5を選ぶ点で良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 物理ボタン完備で多機能

機能解説にもある通り、60段階の音量調整やゲイン調整、デジタルフィルターの変更からUAC1.0への切り替え(ゲーム機向け)等、音量調整だけじゃなくこのボタンから何でもアナログに対応できる便利さ。

アプリでも良いのだが、いちいち立ち上げる面倒さも無いので仕様に慣れれば文句なし。

40歳に近いおっさんが使っても難しさは感じなかった。

  • 高いビルドクオリティ

音量ボタンの押し心地も良く、熱対策もされていて光る範囲も大きい。

航空グレードのアルミ合金によって見た目も良いし、角が滑らかなので触った感触も良い。

○高評価
  • ノイズ対策も良好

低インピーダンスのイヤホンでもノイズ系は気にならなかった。

ほんとうにほんの少しのホワイトノイズはあるが、手持ちの他のDACとほぼ差が無かったので十分と言える。

サイズを考えればノイズ対策は高い。(↑で音の聴き比べをした機器の中ではDECO.5が一番小さい)

  • さくっと使える便利さ

見た目からゲーム機ですけどパソコンなONEXPLAYER。

こちらもドライバ等インストールの必要もなく、USBで接続するだけで問題なく使用可能。

良い音でSteamゲームも楽しめる。

ブログの更新も音楽聴きながらできそう。

留意点

  • 持ち歩くなら硬質ケースが良い

同梱されてる袋では正直心もとない。

また金属ボディなので、いくら角を滑らかにしていても持ち歩く際に機器やイヤホンへの打撃を考慮したい。

まとめ

いかがでしたでしょうか、今回はPRとはいえ初めてドングルDACをレビューしてみました。

幾つか持ってるドングルDACの中でも見た目から使いやすさまで全てが高水準に感じました。

特に良い点でもまとめてますけど、ビルドクオリティの高さが非常に良いなと感じてます。

音に関しても特別不満はないので普段使いにあると便利ですし、何よりゲームに使えるのは大きいですね。

こういう製品が最近増えてきてますけど、便利なので持っていて損はないかなと思います。

スマホから動画やサブスク利用が多い若い方への贈り物としても喜ばれるかもしれません。

気軽にバランス接続も試せる環境を準備できるという点でも初心者から沼の住民までしっかり満足できるのではないかということで〆とさせていたさきます。

最後に今回のレビュー品のリンクです!

Amazon

e☆イヤホン

ヨドバシカメラ

https://www.yodobashi.com/product/100000001008534152/

それでは次の記事でお会いしましょう!