こんにちは!
今回はSUPERTFZ KING KONGのサンプルを伊藤屋国際さんから送っていただきましたのでレビューしていこうと思います。
いつもありがとうございます😊
さて、もう名前から分かる通り🦍です。
とっても🦍です。
ネーミングに対しては多少怖さを感じますが…、色々な意味でw
いかにもパワーを感じそうですが、その構成は最近流行しつつある複数DD構成。
2DDで限れば昨年くらいから良い機種も出てきていますし、現在はそれよりも多い3DD、4DD、5DDなんてのも話題になっているくらいです。
今回はそういった複数のDD構成においてはエントリーな製品となってます。
というわけで、早速レビューしていってみましょう!
今回のレビュー品リンクです。
Amazon 伊藤屋国際店
伊藤屋オンラインストア
各メーカーさんの紹介
伊藤屋国際さん
今回もお世話になります伊藤屋国際さん。
代理店としての業務の他、オリジナルのブランドSoundsGoodを展開しています。
最近もリケーブル製品を出したり、オリジナルブランドも代理店業務も非常に活発です。
直営店の他、Amazonにも販路があります。
アウトレット系のセールも時よりやっており、個人的に大変お世話になりました。
X(旧Twitter)においても情報を積極的に発信しているだけではなく、国内のイヤホンイベントにも積極的に出展しています。
プレゼントキャンペーンなんかもやってるのでフォローしておきましょう!
直営店リンク
Amazonでの販売ラインナップ
TFZさん(SUPERTFZ)
THE FRAGRANT ZITHERの略がTFZらしいです。
ZITHERとはツィター(チター)で、チロル地方の弦楽器でハープとギターが合体したような見た目になってます。
話を戻すと、中国の深センにあるメーカーさんで新興メーカーが多い中ではそれなりに歴史のあるメーカーさんになりました。
あまりグローバル向けSNSは活発ではなく、中国のウェイボではそれなりに動いているようですけど日本からは見えにくいのがちょっと残念。
とはいえ、製品のリリース速度もしっかりしていますし大手家電メーカーやイヤホン専門店でも販売されているので日本でもおなじみのメーカーさんですね。
基本的にはエントリー~ミドル帯向けの製品が多いのですが、今回のKING KONGは最エントリー向けのイヤホンとなります。
らしさがどこまで出てきているのか、期待です!
スペック
ブランド:SUPERTFZ
モデル名:KING KONG
ドライバ構成:2DD
コネクタ:2PIN(0.78mm)
インピーダンス:22Ω
感度:108dB/mW
周波数応答:20Hz-40kHz
発売日:2024年8月16日
価格:3980円(Type-C版4580円)
外箱や同封物のチェック
外箱
製品の写真と製品名という分かりやすいパッケージ。
最近は某ハイブランド的なパッケージが続いていたので逆に安心感があります。
いや、製品名は大丈夫なのかちょっと怖いですけど…
箱の裏面には会社情報ですね。
QRコードがありますが、WeChatやWeiboと中国国内向けって感じがします。
グローバル向けには代理店さんや我々のような存在がしっかり情報発信していかないとですね😊
格安だけど本物かどうかのチェックQRコードが存在しているのは良い点です。
中身
中箱はいつものロゴがドーンとしている箱。
その箱の中にイヤホン、ケーブル、イヤピ、マニュアルが入っていて、最小構成って感じです。
イヤピ
イヤピは1種類。
クオリティに関しては最低限ってところかなって感じがします。
装着感は悪くないです。
少々低音域が強くなる感じがしますが、サクっと他のイヤピに交換してしまった方が楽しめるかなとは思います。
先に話すとこのイヤホンの装着感はとても良いので、イヤピ選びにもあまり苦労しませんでした。
個人的には安価なイヤピの代表格と思ってるKBEAR07やTRN T-EAR Tipsとの相性も良いと感じました。
ケーブル
標準ケーブルは銀メッキ無酸素銅。
プラグはL字タイプの3.5mm。(LR表記あり
細めのケーブルで取り回しに関しては特に問題ないように思います。
タッチノイズも小さいので質感に関しては良いのですが、スライダーが付いてれば合格点と言えたかもしれません。
プラグは金属的に見えますが、これは金属のカバーっぽいですね。
基本的には各パーツはプラスチックや樹脂製となってます。
音の面に関してはやはり付属品だなぁって感じが強いです。
安いリケーブルでもするだけで全然音の感覚が変わるので、スペック的には最低限のレベルという印象が強いです。
特に音場に関して、バランス化した方が臨場感も大きく向上するように感じます。
ケース
なしです。
持ち運ぶ際はダイソー等の100円で買えるケース等準備しましょう。
ケーブルたくさん買ってる人はケースが溜まってるかもしれませんが。
イヤホン本体について
カラーは黒と白とピンクの3色展開。
自分は黒をチョイスしました。
FPは金属製で、特徴的なのは煌びやかな装飾部分。
3つのラインストーンでキラっとさせてきます。
1か所だけラインストーンが無く、ここがベントになってるのかな?という部分です。
左耳側にking kong、右耳側にstageと書かれています。
しかしKING KONGという名前でこの煌びやかな装飾というのもTFZらしさを感じるというかなんというか。
みんなでかっこいい、かわいい🦍になろう!というメッセージ??ウホッホ🦍
ピンはQDCライクな2PIN 0.78mm。
普通に中華2PINやCIEM 2PINの0.78mmのケーブルを使っても特に問題はありません。
QDC系のケーブルを使うのも特に問題ないと思いますが、ピン径が違うものの使用は自己責任にてお願いします。
後にセットアップで使用してますが、SoundsGoodのKirinを使用してますので伊藤屋国際さんのラインナップ使用では問題点ありません。
ちなみにこのピンの土台付近にSUPERTFZとあってLR表記があるのですが、文字色と小さ過ぎておじさんには判別が多少厳しいです💦
形状としては厚みはそれほどでもなく、起伏が小さくなだらかです。
長時間装着していても痛みとかには繋がりにくいとは感じました。
FP以外のシェル部分は透明で内部が見えます。
2つのダイナミックドライバー、配線までしっかりと見えてメカメカしいものが好きな人にとっても嬉しいポイントですね!(←好物
耳に近い側で金色なのが10mmのダイナミックドライバー。
画像で言うと手前に見える銀色の方が6mmのダイナミックドライバー。
←6mmDD →10mmDD pic.twitter.com/2g2SAVurca
— れあ🛜がじぇっと (@reagajeje) 2024年8月14日
※自分のイメージです
ノズル部分です。
ちょっと長めかなっていう印象。
イヤピの交換はしやすいです。
フィルタは写真の通り、金属系で丸い穴がたくさんある形状。
ノズルの径は約6mm。
KING KONGの音質について
音の特徴について
寒色寄りのドンシャリ系サウンド。
弱ドンシャリな感じですが、付属品だと物足りなさがあって特に高音域がか細くてドンシャリというよりもドン!になってしまうので基本的にリケーブルして🦍を目覚めさせてあげた方が良いです。
目覚めた2匹の🦍が繰り出す強力なドラミングは低音域による暴力的な音が……しないんです。
とても整っていて特徴的な低音域、煌めきを感じる高音域がしっかり活き活きと聴こえます。
とてもクールでイケメン🦍🦍に惚れてしまいそうです💕
音場に関しては広めで左右、上下、奥行と安定した円形なイメージ。
バランス化すればより一層広くなり、臨場感や余韻の部分も良化します。
とはいえ広大過ぎず、解像度で課題にある価格帯において広くなり過ぎて音がごちゃつくことは防いでいる感じです。
その解像度もこの価格帯としては満足度が高いです。
定位や分離感も良く、チューニング技術の高さがしっかり反映されていると感じられますね🦍
低音域
拡張性が高いゴリラです🦍
重低音は深く、沈み込むような響きが気持ち良い感じに出ています。
低音はキレがあり解像度高いこの部分が音の要となっています。
重低音と重なっても濁りなく音が分かります。
濃密だけじゃなく、キレの良さは特にドラムの音を気持ちよく奏でます。
一方で重低音の響きや低音の疾走感、キレのある音は時に中音域にも影響を与えることがあります。
そこは中音域🦍も分かってて対応はしている感じがありますね。
なので低音域🦍は遠慮なく鳴らしていますね。
名前からしても強過ぎる音がきついんじゃないかと想像しますけど、ぶっちゃけ低音域だけなら多分KING KONGという名前よりも強い🦍がTFZ系列には多数存在してると思います…w
中音域
楽曲によっては中低音にやや引っ込み感が出ることがありますが、そこはドンシャリ系サウンドの特徴でもありますね。
そのくらい低音域は強めです。
それでもここの中音域🦍は頑張って引っ込み過ぎないようには抗っています。
低音域よりやや腰高にほんの少し前にいるイメージです。
なので男性ボーカルも低音域🦍に負けないレベルで聴けます。
中高音は少しだけキラっとした感があって女性ボーカルも映えます。
少しだけ中高音にピーク部分がありますが、強い刺激とまではいかない感じ。
芯数多い銀メッキケーブル使ってもその点は安心して使えました。
ボーカル無し系の主旋律の主張もあるのであまり苦手な音の分野は無さそう。
高音域
煌めき感がある音でシャリシャリ感はあるもののそこまで不快な音ではなく刺激も抑えられています。
金属系のシンバル等も刺激的な音になりにくいです。
そういう部分を抑えつつも他の部分はそれなりに鳴らすようなチューニングになっている感じがします。
全体的な量感はとても多いとはいえませんが、広い音場を利用して余韻であったり抜け感を使って爽快感を演出している感はあります。
ここのパートは爽やか🦍が担当しているようです。
総評
もっと荒々しいかなと思ってしまうネーミングですが、とても真っ当な音です。
いや、名前の通りしっかりゴリラではあるんですけど荒々しい暴力的な音を想像すると拍子抜けするくらいです。
また、ドンシャリ系の弱点と言われる部分を消そうというチューニングを施しているのが分かります。
実は低価格だとはっきりしっかり聴くのが難しいFIELD OF VIEWの楽曲がしっかり聴ける点で個人的に高評価です。
男性バンドはドンシャリ系だとボーカルが沈む事も多いのですけど、この絶妙なバランスはそういった男性ボーカルをしっかり活かしてくれています。
どうしても女性ボーカルが優位になりがちな帯域バランスにおいて男性ボーカルもしっかり聴ける点は好感です。
FORCE 1Cのように長時間使っても良い感じの調整は悪く言えばTFZらしい面白さを減らしてるとも言えますが、逆に俺らでもこんくらい出来るっすよ!というチューニング技術の高さとそこはかとなく感じるTFZらしさがとても好印象な1本でした。
ちなみにレトロゲーの音にもばっちり合います!
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームはハイレゾ29,Amazonで40~42)
リケーブル:SoundsGood Kirin(QDC 4.4mm)
イヤピ:KBEAR07(M、M+サイズ)
エージング:40時間
SoundsGoodのKirinのお話をいただいた際、このKING KONGの話もありました。
その際、伊藤屋国際さんにこの組み合わせにしたいですと希望を伝えて今回、形にすることができました!😊
もちろん音なんて想像することしかできず、あくまでイヤホンは2DDであるということ、ケーブルは単結晶銅8芯 + 銀メッキ無酸素銅8芯であることだけ。
その時に脳内で想像していた音よりももっと良い感じの音になったのは純粋に嬉しいですね!
やや寒色さが強くなりキレが増し、解像度や分離感が良くなって音場も広くなって臨場感が増したので基本セットより🦍がよりイケメンになりました!
KING KONGを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- とても整った音とレベルの高いチューニング
4000円以下の値段と考えればかなりレベルの高い1本。
ただただゴリラが暴れてるイメージを名前から想像してしまうが、全体的に整っていてレベルの高い水準にある。
名前を裏切るような堅実さに拍子抜けしてしまうくらい。
拡張性があり、持っているスペックも高いので🦍をしっかり目覚めさせてあげよう。
特に男性ボーカルがこの価格帯では珍しいぐらいに良い。
苦手らしい苦手な分野も無さそう。
低価格という面で価格が持つ弱点以外に目立った弱点がない万能機。
○高評価
- 見た目が良い
イヤホンはファッションの一部。
見た目が良いイヤホンはやはり日常使いにおいても輝く。
今回黒の提供を受けたが、とても上質な見た目で満足度も高い。
一方で若干困った面もあってそれは留意点2つ目にて。
- 装着感が良い
長時間使っていても痛くなったりなりにくく、疲れにくい。
イヤピ選びも困りにくい。
留意点
- 付属品の質は高くはない
最エントリー帯なのでこの辺の質はある種トレードオフ。
イヤホンのスペックは高いので、そのスペックを開放してあげる点でも積極的にリケーブルやイヤピの交換を推奨する。
- 世界観が若干迷子
そこがTFZらしいといえばそれまでだけど、KING KONGという名前に煌びやかな装飾とかピンク色のイメージが合うかというと…
ピンク色のかわいいイヤホン、ラインストーンもあってとてもキレイ!!
何ていう名前なの?
「KING KONGだよ…(キリッ」
殴られそう…💦
※個人の感想です
まとめ
いかがだったでしょう?
今回のSUPERTFZ KING KONGは名前からして想像できないくらいにとても真っ当な音になっているイヤホンという評価でした。
全体的にもレベルが高い水準にあって、世界観の若干の迷子っぷりがなければ…って感じはどうしても拭えませんが。
いや、個人的に黒のKING KONGはすごくカッコイイと思いますけどね!ウッホッホ!!🦍
真面目に音の感想という点ではあまり文句の付け所が無い良品だと思います。
とても強いけど暴れ過ぎない、だけどただ濃いじゃなくてキレがある低音域。
ボーカルは前めでしっかり聴けて、主旋律も後退しないで主張してくれる中音域。
刺激的になり過ぎず、空間表現で量感の少なさを補う高音域。
上手いなぁと感じました。
このまま3DDとかも出してくれないかなって本気で思うくらいに2DDの扱いはとても上手に感じました。
3つ頭がある竜みたいな名前は危険だと思うので、あまり危険そうじゃない名前でチャレンジしてもらいたいですね😊
という感じで今回のレビューを〆させていただきます!
最後に今回のレビュー品のリンクです。
Amazon 伊藤屋国際店
伊藤屋オンラインストア
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ