れあのガジェット三昧日記

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#21 イヤホン Kinera Celest Wyvern Qingをレビュー!

こんにちは!

今回はHiFiGoさんからKinera Celest Wyvern Qingのサンプルを提供していただきました、いつもありがとうございます!😊

お気付きの方も多いと思いますが、KineraのエントリーラインであるCelestブランドでこのWyvernシリーズは特装版もありますが大まかに3作品目になります。

まずはノーマルのWyvern。

次にWyvern Abyssという名前で販売が開始され、現在はWyvern Blackという名前で販売されている2作目。

そして今回のWyvern Qingが3作目となります。

最も安いラインでありながら、美麗な見た目と日常使いには文句なしの音質で評価も高いシリーズです。

ということで、今回はBlackとの比較なども交えつつレビューを行っていきます。

それでは今回のレビュー品のリンクです。

Amazon HiFiGo

HiFiGo直営店

各メーカーさんの紹介

HiFiGoさん

本当に本当にお世話になっておりますオーディオ機器を幅広く扱う大手メーカーさんです。

特に中国系のクオリティの高いメーカーさん中心に取り扱われています。

最近ではキーボードのキャップの提供を受けたり、系列では様々な分野で活躍しているみたいです。

日本には馴染みがないと感じる人がいるかもしれませんが、Amazonで見かけたことある人も多いかもしれません。

販売チャンネルが複数ありますし日本にもしっかりパイプがあるメーカーさんなので安心して利用できます。

Xアカウントでは日本語の投稿も多いので情報が手に入り易いのでフォローしましょう!

なかなかお高いプレゼント企画も割と積極的に行われてますよ!

自分もなんと3万円分のクーポン当選したことがあります!

HiFiGO直営

Amazonの公式ページ

Aliexpress(PC版サイト)

Aliexpress(スマホ版サイト)

https://a.aliexpress.com/_oCtiqUg

Kineraさん

KineraさんといえばImperialシリーズ等、高級イヤホンメーカーという認識があるのですが、サブブランドといえるCelestシリーズはリーズナブルな製品も多いです。

Imperialシリーズのお値段を見るとなかなか驚いてしまいますが、このCelestシリーズは手に取り易く、またImperialシリーズでも評判が良い見た目の美しさを可能な限り追及してる点も好感が持てます。

また挑戦的なイヤホンも多く、数多のオーディオファンを特殊な構成で驚かせ続けています。

この価格帯でのドライバ関連の研究と開発も熱心で、サブブランドにも相当な力を入れていることが分かります。

今回はその人気エントリーシリーズの最新作をレビューしていきます。

スペック

スペック表

ブランド:Kinera Celest

モデル名:Qing

ドライバ構成:1DD

コネクタ:2PIN(0.78mm)

インピーダンス:32Ω

感度:105dB/mW

周波数応答:20Hz-20kHz

発売日:2024年8月1日

価格:29.99ドル(約4,400円)

Qingとは?

翻訳を見る限りではいわゆる四神の青竜のことだと思われます。

四神とは青竜(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)のことです。

()内の方角をそれぞれ守護しています。

日本のゲームなんかでもおなじみな存在で、自分も様々なゲームでお世話になったり今もお世話になってますね😊

各社四神ネタって多く感じるので大切にされてるのかもしれませんね。

外箱や同封物のチェック

外箱

箱は最小サイズ。

デザインは青竜のエナジー的なものを感じさせます。

裏面にはスペック等が記載されています。

Abyss版のBlackとの比較。

最小の箱でもデザインかっこいいんですよね。

情報量もしっかりありますし、安くても本物かどうかの認証シールがあるのも好感ですね!(両方共にあります)

中身

提供を受けたのはノーマイクver.

マイクverとはケーブルが違うらしく。

詳細はケーブルの項目で。

Abyss版の中身。

違いはケーブルとイヤピの色ですかね。

ケースとは言い難いんですけど、まとめておく袋みたいなものは両方入ってます。

そちらに付属品一式が入ってる感じなのは共通です。

イヤピ

イヤピはCelest221。

Celestシリーズの大体のイヤホンの付属品として存在してます。

ボーカルメインのイヤピで低音域や高音域が少し弱まるのが特徴。

よりフラットさを感じたいなら使うのもありです。

個人的には低音域強くしたいイヤホンなのでKBEAR07とかに交換します。

傾向として好きなのでCelest221は普通にストックはしてますけどね。

Abyss版だと色違いのCelest221が入ってます。

ケーブル

銀メッキOFC。

しなやかで使いやすさは問題なしです。

各パーツ部分の詳細。

プラグは3.5mmのL字型を採用。

スライダーはなく、簡易的なスプリッターのみ。

LR表記がある0.78mmの2PINは初心者にも安全設計ですね。

いずれのパーツもプラスチック製です。

ただ、Abyss版のケーブルはもうちょっと豪勢さがあったかなって思います。

プラグにもCelestの表記はありますし、各パーツ金属系です。

見た目がもっと安価なイヤホンの付属品のようなケーブルになってしまったのだけは少々残念ですが、リケーブルする方も多いのでこの辺は大きな問題にはなりにくいかなとは思います。

音的にはAbyss版の方が音場が若干広く音のバランス的にも良好です。

一方でQingの方のリケーブルは低音域が出にくく、中高音と高音をほんの少し出してくれますが音場も狭くなり全体としてはくすんだ音になりがちです。

解像度含めてAbyss版の付属ケーブルの方が強力なパッケージと言えます。

ちなみにノーマイクバージョンとマイクバージョンでケーブルが違うのも特徴と言えます。

ここまで違うと音も変わってきそうです。

ケース

ケースと言うよりファスナー付きのおまとめ用の袋的なものはあります。

↑の中身の項目をご参照ください。

持ち出し用としては耐久性は低いので別に用意した方が無難です。

イヤホン本体について

価格帯で常に覇権を狙えるほどの美麗さがあるCelestシリーズ。

今回のWyvern Qingもその実力に違わぬ非常に高クオリティなデザインとビルドクオリティを維持しています。

青の方もとても美しいのでそちらは実際に手に取ってもらいたいなと思います。

Green版はとても深い色合いが美しく、FPのデザインのみならずシェル全体が美しいです。

FPは内部に光を反射する部分があって深い色の部分とのコントラストが美しいですね✨✨✨

メーカーのロゴもきらりと輝いてあまり違和感ないです。

接続は0.78mmの2PIN。

中華2PIN、CIEM 2PINが使用できます。

リケーブルとしても一般的な規格なので使いやすいかと。

PINの根本が浅い中華2PINの方を使うと見た目もより良く感じます。

透明で美しいシェルは内部のドライバもしっかり観察できます。

唯一残念な点を申し上げればドライバの接着剤がやや白く濁って見える点。

このドライバもきれいに見えてれば最高でしたね~。

それだけシェルの透明度が高いとも言えるんですけどね✨

イヤホンの形状もなだらかで使い心地はとても良いです。

しっかりフィットしてイヤピ選びも難しくないですね。

ちなみにシェル全体の構造であったりノズルの長さ、径(約6mm)、フィルタなんかはAbyss版と基本的に同じです。

ノズルの部分のかえしはなだらかでイヤピの交換はしやすいです。

イヤピがすぐに外れて耳に残るようなこともほとんどないと思います・

Wyvern Qingの音質について

音の特徴等について

音の傾向としては暖色寄りなV字傾向な音。

付属ケーブルとイヤピだとよりフラット気味に聴こえます。

リケーブルによってメリハリをつけると弱ドンシャリという感じに変化はしますが、付属ケーブルだとちょっと中途半端なイメージがあります。

そのくらいリケーブルの影響が大きいのはAbyss版から変わってません。

高音域に関して課題があるのもAbyss版から変わっておらず、やや暗めで存在感が薄いのですが、その分刺激は少なく刺さりのような刺激に弱い人は使いやすいと言えます。

音場は付属ケーブルだとスペック不足か狭く感じますが、バランス化するとある程度の広さを感じられるようになります。

それでも左右の伸びのみであまり上下や奥行感は伸びません。

AbyssやBlackという名前や見た目の割に優しい感じがしたので名前のミスマッチ感が多少感じましたが、今回の名前とか見た目は前作ほどのミスマッチは感じません。

解像度は価格相応と言ったところ。

数年前なら価格で考えればすごいと言えたかもしれませんが、ここ最近のこの価格帯の進歩が凄くて認識のバージョンアップも必要かもしれません。

分離や定位と言った面は特に問題は感じません。

ハーマンターゲットを意識しているというらしさを感じますし、音も安定感があってシリーズ化してるくらい人気があるのが理解できます。

見た目もそうですが、外使いの定番の1本として持っていて損はないんじゃないかと思います。

低音域

付属品だとパワー不足を感じます。

重低音、低音共に特徴的なイヤホンですが特に中高音、高音域をやや強くする付属ケーブル。

あとは付属のイヤピのCelest221も基本的に低音域が大人しくなるので、今回は特にこの低音域がちょっともったいないですね。

Abyss版のケーブルは低音域が補正されてたのでまだ良かったですが。

このイヤホン自体がAbyss版の時からリケーブルの恩恵が大きいですから、基本的にはリケーブルした方が良いです。

特に恩恵が大きくエネルギッシュを感じる帯域ですし、一番影響があります。

重低音には深みや響きも出てきますし、暖色系で厚みのある低音は弾むような躍動感が生まれます。

分離感はしっかりしており、この厚めな低音域が他の帯域へ影響を与えることはほとんどありません。

中音域

ボーカルが後ろに引っ込まない調整がされているのが好感。

今回の付属ケーブルはこの帯域から強くなってくるので、Abyss版の基本セットよりもフラット気味に感じるようになりました。

Abyss版の感想と重なりますが、基本的にはV字傾向を強くした方が良いイヤホンだとは思います。

低音域に引き続いて暖色系の厚みある中低音、前めに来て低音側の音に負けない中音、ピークが柔らかくて刺激の少ない中高音と、この部分の質感は好感です。

男性ボーカルは低音域に埋もれる事なくしっかり聴けますし、女性ボーカルも一歩前で歌ってる感覚があって、大きな弱点もなくそつなくこなしてる感じで聴きやすいですね。

メロディラインも良いのでレトロゲーのサントラなんかとの相性も良いです。

ただ、中高音に関しては刺激ある方が好きという方向けではないかなとは思います。

天井が低い音場の影響か、臨場感や響きといったものに関しては弱いです。

高音域

少し物足りなさがあるのが本音です。

刺激らしき弱いピークが無いわけではないのですが、リケーブルしたとて基本的に刺激として顔をしかめるようなレベルには至りません。

拡張性としても限界値が低いのかリケーブルで強化しようにも大きく改善するのは難しい部分です。

なので高音域担当の楽器をジャンジャン鳴らすような楽曲はあまり得意ではないです。

Abyss版よりもほんの僅かに明るさを感じますが、誤差なのか個体差なのかどうかは分かりません。

Black(Abyss版)との比較

見た目

美しさで言えば甲乙付け難いです。

Qingは透明で中のドライブがしっかり見えます。

Abyss版は不透明なので中は見えませんが、FPの竜鱗的な模様がとても美しいです。

上の方でも説明しましたが、シェル全体の構造であったりノズルの長さ、径(約6mm)、フィルタなんかはAbyss版と基本的に同じですのでその部分の詳細比較は省かせていただきます。

音の傾向差

大まかな音はAbyss版ことBlackと大きく変わってません。

なので単純にカラーバリエーションといっても差し支えないと思います。

個体差、エージングの差が若干あるかもですが目隠しされた状態で聴き比べしたら全く分からないと思います。

片側をQing、もう片側をAbyssとした時に定位がどちら側の耳でもQing側に寄る傾向は感じられました。

なので厳密に言うと僅かな差があると言えます。

正解かどうかは分かりませんがQingの方が僅かに高音域に明るさを感じます。

とはいえ最初にある通りほとんど差があるとは言えず、個人的にはカラーバリエーションかなと思ってます。

総評

リケーブルをするしないで大きく評価が違うイヤホンです。

それだけ潜在能力があるので、リケーブルできる環境がある人はどんどんしていくべきかなと思います。

極端に言えばリケーブルしないとトカゲ。

もはや竜ですらない感じです。

その点、Abyss版は基本セットでもまとまりがあったのですが…

ただ、実力を発揮したQingはAbyss版と同じでこの価格帯における総合力の高いドラゴンへと変わります。

さすがは例のターゲットカーブを積極的に模しているだけあるなとは思います。

高音域の拡張性の弱さに関しては変わらぬ弱点ではありましたが、刺激に弱い人にとっては安心材料になりますし長時間のリスニングにも適したウォーム感ある音は幅広い人に好感材料として受け止められるでしょう。

実際に売れているからこそ色違い等も積極的に出しているのでしょうから。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームはハイレゾ29,Amazonで38~40)

リケーブル:ivipQ-502(中華2PIN、4.4mm)

イヤピ:KBEAR 07(M,M+サイズ)

エージング:35時間

リケーブルは8芯の銀メッキOCC+グラフェン。

セール時に2000円以下だったのでイヤホンの見た目的にも音にもちょうど良さを感じました。

ややドンシャリ系なケーブルです。

拡張性に乏しいですが、高音域を少しでも良くする為にも銀系は欲しいところ。

あとは特徴的な低音域を伸ばして解像度をしっかり底上げしてます。

もうちょっと濃いめの色でも良いかもですけど、シェルはFPよりも濃さは薄めなのでちょうど良いかなって。

Wyvern Qingを選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 見た目が非常に良い

これはKineraブランド共通で言える点ではあるが、基本的に見た目がとても強い。

価格を抑えたCelestブランドでもその基本路線は変わらず。

そのCelestブランドの最エントリー価格帯であるWyvernシリーズにおいてもビジュアル面で不満があるようなものは無かった。

有線イヤホンはファッションアイテムでもあるがゆえ、自慢のセットアップで自分を着飾ろう。

○高評価
  • 例のターゲットに寄せた音で安定感はある

Abyss版同様に高音域に課題はあるものの、価格を考えたらとても良くまとまっている。

中音域も低音域に負けず出てくれるのでとてもボーカルも聴きやすい。

高音域を多用する楽曲だと天井の低さとかも相まってやや迫力や臨場感不足にはなるものの、POPS系をサブスクで聴くような使い方であればそつなくこなすその性能はあまり不満を感じない。

  • 付属品のレベルは高くないが、総合能力が高い

最高評価の見た目、音の安定感と良さ、価格が安いという三点は付属品のレベルがあまり高くない点のマイナス部分を覆うほど。

結果、総合能力が高いと言える。

初代でも出ていたような付属品の質を上げた特装版があっても良いかもしれない。

留意点

  • 結果的に満足いくにはコストがかかる

竜化する為にリケーブルするとなるとイヤホンマニアならともかく、イヤピと共に新たな費用が発生する。

結果的にコストが上昇することになるのでセール時に安く他の部分を買えるよう、セールの波には乗り遅れないようにしよう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回のKinera Celest QingはAbyss版と大きな違いはないのでカラーバリエーションの一つとして考えて良いのではないかと思います。

同じチューニングなはずですが自分が感じたほんの僅かな差については明確な理由は分かりません。

シェルも同じ形で他の部分も同じですが、FPの違いとかで多少変化はあるのかもしれません。

青版とデザインが違うのでその辺も違いがあるかは多少気になります。

イヤホンとしては基本的にはリケーブルして使った方が良いという点は最終的にコスト増にはなりますが、見た目も秀逸なのでどうせならしっかり世界観合わせて使った方が良いとは思います。

見た目含めて総合力は高く、所有欲が満たされる1本ですね♪

という感じで今回のレビューを〆させていただきます。

最後に今回のレビュー品のリンクです。

Amazon HiFiGo

HiFiGo直営店

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ