こんにちは!😊
こちらは旧ブログであるアメブロ記事のリファイン記事となります。
パッケージ紹介部分は開封当時の状況を再現できないので当時の写真での紹介のみでいるもよりは密度が下がります。
というわけで、高級IEMメーカーであるElysian Acoustic Labsさんが出してきた新しい世界観がこのPILGRIMです。
1000ドル以上の最高級品や日本円で10万円以上のイヤホンが多く、最近もPILGRIMの黒番Noir(日本で公式発売、14万円)や約1800ドルの新作APOSTLEなどなど…。
その中では定価399ドルという価格は界隈ではミドルですけどメーカー的にはエントリーな位置付け。
それでもこのイヤホンの沼へ誘う力は凄まじいものでした…
というわけで、今回のレビュー品です!
✨Amazon HiFiGo
✨Aliexpress HiFiGo
✨HiFiGo 直営店
メーカーさん紹介
HiFiGoさん
かなりお世話になっておりますオーディオ機器を幅広く扱う最大手メーカーさんの一つです。
日本ではAmazonなんかでも販売しており、しっかり実績があるメーカーさんなので安心して利用できます。
アリエク、直営店舗は海外配送なので時間こそかかりますけどアフターケアもしっかりしてくれます。
Xアカウントでは日本語の投稿も多いので情報が手に入り易いのでフォローしましょう!
なかなかお高いプレゼント企画も割と積極的に行われてますよ!
✨HiFiGoX公式
✨HiFiGO直営
✨Amazon公式ページ
✨Aliexpress HiFiGOストア
✨Aliexpress(スマホ版サイト)
https://a.aliexpress.com/_oCtiqUg
Elysian Acoustic Labs さん
最初にもちょっと説明はしてありますが、マレーシアを拠点としている高級イヤホンのメーカーさんです。
「一切の妥協を許さない」
という非常に強い決意を込めたメッセージがホームページ上に流れている程にイヤホンの製造に関して本気さが伺えます。
製品に関しても現在掲載されているのは2つのみですが、いずれも最初の紹介通り高級なものとなっています。
正直自分の手の届かないような世界の製品ですが、今回はDIVAのおよそ1/4という価格で製品を出すということで話題になりました。
Xはアカウントはあるもののあまり情報は活発ではありません。
SNSとしての露出はあまり多くなく、販売側の方が情報が多いくらいですね。
✨Elysian Acoustic Labs X公式
✨Elysian Acoustic Labs ホームページ
スペック
ブランド:Elysian Acoustic Labs
モデル名:PILGRIM
ドライバ構成:1DD+3BA
コネクタ:Pentaconn
インピーダンス:9Ω
感度:101dB@1kHz
周波数応答:10Hz-20kHz
発売日:2024年5月7日
価格:399.00ドル(約6.1万円
パッケージ情報
外箱
シンプルな感じの外箱です。
箱には製品の説明は書かれておらず、他の面にPILGRIM、また別の面には小さく「The First Path(第一歩?)」の文字のみ。
上品さが伝わります。
横に映っているのはレビューツアー時のおまけでいただいたSpinfit CP100。
このイヤホンの付属イヤピがこれなので、イヤピの項目は省略させていただきます。
中身
箱を開ければPILGRIMがどーんと鎮座しています。
しっかりケースにはまっているので移動中にイヤホンが箱の中に落ちて暴れまわるとかは無さそうです。
たまに箱を開けてイヤホンがいない!?なんてことありますが、こちらはそういうことは確実に無いです。
MAKE NO COMPROMISES(一切の妥協を許さないの英文)
の箱の中にはイヤホンの説明書とクロス、保証書的なカードが入ってます。
白い高級感あふれるケースの中にケーブルとイヤピ、掃除用のブラシが入ってます。
ケースの紹介もここで兼ねますので詳細は省略します。
外使いが普通に勿体ないくらいの高級感です✨
ケーブル
銀メッキケーブル。
Pentaconn Ear端子のケーブルとなりますので、リケーブルのコストが高くなってしまう可能性は考慮する必要があるかもしれません。
低価格だとNICEHCKのDuskSkyにPentaconn Ear端子のものがあったと思いますが(アリエク限定)、他だともうコストがかかる可能性が高いです。
ケーブルそのものは非常に美しく、イヤホンとの組み合わせも非常に合ってます。
見た目から芸術品ですね!
ケーブルは部屋のライトのカラーを若干被膜に反映してるのですが、実際にはもっと銀色な感じです。
他にPentaconn用のイヤホンを所持してないのでこのケーブルの単純な性能評価はできません。
タッチノイズは大きくなく、取り回しも悪くないので機能性は問題ありません。
イヤホン本体について
全体が金属の筐体。
つや加工の部分は外箱のようなデザイン部分とブランドロゴ。
それ以外はマットな感じになっています。
気持ち良い音量で聴いてるとそれなりに音漏れもあるのはご注意です。
鏡面仕上げの部分は小傷が付きやすく、メンテナンスが若干大変な感じがします。
指紋も多少目立ちます。
左右表記とシリアルナンバー。
この筐体は86番。
左右表記の有無は色々意見あるとは思いますけど、個人的にある方が事故も防げるかなと思ってるので好印象です。
左右表記の続きですが、慣れてる方なら右側の写真でもお分かりになるかと。
メス側が左が黒で右が赤になってます。
オーディオ界隈ではこの色分けが一般的なことが多いので覚えておきましょう。
形はなだらかで金属ながらも装着感は悪くないですが、多少イヤピを選ぶ感じはします。
ノズル部分。
フィルタがあるのでほこりや汚れは入りにくくなってます。
軸径がやや細い付属のSpinfit CP100は若干取付がしにくい感じですが、大体のイヤピはそれほど労せず取付できるかと。
PILGRIMの音質について
音の特徴等について
基本的な音質は寒色さを僅かに感じる少し乾いた美音。
いわゆる高音域が金属的でシャリシャリするような感覚は薄く、とても澄んだ音が特徴的。
V字傾向よりもフラット寄りな音。
ボーカルは中音域~高音域にかけて特にきれいな女性ボーカル向けなイヤホン。
どの音域においても解像度が高く、またお互いの帯域を侵食するようなバランスの悪さも感じません。
音場も上下左右にバランス良く広く、金属筐体の程良い残響感も気持ち良い音になってます。
音のバランスとしてはボーカルが少しだけ前に出ているように聴こえます。
インピーダンスは9Ωと低いのですが、感度が101dbなので若干音量は高めにする必要があります。
分離感が非常に良く、音が多い楽曲を難なくこなしてくれます。
低音域
低音域に関してはイヤピによってとても大きく変わるので、しっかりフィットするものを使わないと不安定になります。
サブベース(重低音)もミッドベース(低音)もどっちが優勢とかはなく、バランス良く鳴らしています。
膨張感や厚みといった低音域に多い感覚はあまりなく、拡がりの弱い直線的であっさり気味な感じがします。
必要程度には鳴らすけどそれ以上は鳴らしてくれないという感じでしょうか。
あくまで中音域や高音域を軸としている感じで全体のバランサーになる量感って感じです。
分析的に聴ける質の高い低音域になっています。
中音域
中音域は音がやや前に出てくるような感じで解像度の高い透き通ったきれいな音を出してくれます。
男性ボーカルが少し引っ込んだように聴こえるので、男性ボーカルの曲よりも女性ボーカル向けというのがはっきりしているイヤホンです。
中心から横方向への音の残響感が良く、この辺は金属筐体の良い所をしっかり活かしているなと感じられます。
中高音に関しても調整は抜群で女性ボーカルが明るく明瞭に聴こえます。
ここから高域への音も伸びやかで非常に好感が持てます。
またピアノ系の主旋律を担当する音もしっかりしてるのでボーカル無しのオーケストラ系の多音な音源は高い分離感もあって得意と言えます。
基本的に寒色寄りなイヤホンですが、刺激感も弱いので中高音の独特な刺激(3~4kHz付近のピーク)に弱い人も安心して使えると思います。
音が乾き過ぎず、適度な煌めきはあっても明る過ぎないのが好印象です。
高音域
高音域は特に良いですね。
中高音~高音域メインのイヤホンだと刺さりが気になるものですが調整がしっかりとされていて刺さりにやや敏感な自分でも快適に聴けました。
この刺さるか刺さらないかというポイントで中~高音域がメインなイヤホンを避ける方もいるかもしれませんが、このPILGRIMに関してはその心配は無いでしょう。
またシャリシャリ感も無いので美しい高域を楽しめます。
上下左右、満遍なく音を響かせてくれるこの高音域の音場の広さが特徴的だと思います。
抜け感も良く、超高音の空気感含めた描写能力が非常に高いです。
総括
特に何もいじらなくても素晴らしい音になっている美音系。
1DD+3BAそれぞれの役割の調整加減が本当に素晴らしいなと思います。
ドライバの特性を研究した上でどう配置したらこういう音になるというものをしっかり突き詰められているのを感じられます。
そこからの更なる細かい調整能力はまさに高級機の技術を落とし込みました!的な印象で技術水準の高さに驚きました。
高級機へ誘う、第一歩ってことでしょうか??
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは49,Amazonで60)
リケーブル:付属ケーブル(Pentaconn ear 4.4mm)
イヤピ:final TYPE-E (Lサイズ)
エージング:100時間↑
低音抜けしやすいのでイヤピの装着感が大切。
自分のサイズは基本M~M+(ML)なのですけど、少し大きいLサイズに。
装着した時に遮音があまりされてないなと感じるイヤピは基本的に避けた方が良いでしょう。
また、鳴らしにくいので音量は普段よりも大きめになってます。(大体30~40程度ですが、更に高い50近くでいつもの環境くらいの音として認識してます。
特に何もいじらなくてもきれいな音を奏でてくれますので、リケーブルもしてません。
十二分に美音系の音を楽しむことができました😊
PILGRIMを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- とても丁寧に調整された美音系イヤホン
特に女性ボーカルに焦点が当てられたかのような音作り。
低音域は必要以上にガンガン鳴らさないことで音の調和を取り、美しい中音域と高音域を引き立てています。
低音域好きの好みには間違いなく合わないが、女性ボーカルを少しでも美しく聴きたい人にはオススメだし、ピアノやヴァイオリン、金属系楽器の美しい音色が好きな人にとってはそれオンリーの曲もとても合うし音数が多い曲との相性も良い。
空間表現能力も秀逸。
とても高水準な音になっている。
○高評価
- 美麗な見た目と質の高い付属品
白と銀が主体の高級感あるセット。
イヤホンもケーブルも見た目が良く、ケースもしっかりとしていて高級感がある。
おしゃれなアイテムとしての魅力度も高い。
留意点
- 値段を考えるとセットは少し課題あり
質はそれぞれ良いものの、イヤピの種類や内容物にもう少し豪華さは欲しかったところ。
イヤピはもう1セット、この値段ならプラグも交換式(3.5mmと4.4mmとか)くらいで良いと思う。
- イヤピ選びは慎重に
装着感は悪くないものの、低音抜けしやすいのでジャストフィットするイヤピを優先使用した方が良い。
自分の基準サイズより少し大きめな方が低音抜けしにくい印象。
- 鏡面部分は傷が付き易い
小傷がどうしても多くなるので取り扱いは注意。
イヤホン同士の接触でも傷の原因になるので、持ち運ぶ際はイヤホン本体だけを収納できる特殊なポーチや台座型のケースを使用すると良い。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はアメブロ時代の記事を今のブログ風にリメイクしてみました!
新作の話題も多いですし、PILGRIMは割とセールで割引される機会も多くなってきたのでこちらでも記事とさせていただきました。
同メーカーにとって価格を抑えたエントリーという位置づけですが、十分その技術力の高さを感じられました!
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・美しい女性ボーカルを楽しみたい
・ピアノやヴァイオリンの独奏なんかも好き
・オーケストラのような空間表現力が必要な楽曲との相性が良い
・そのままの世界観を楽しみたい(付属品セットで十分
・最高に見た目が良いイヤホンが欲しい
・寒色系のようなクリアな音が好きだけど刺激が強いのは苦手な人
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・低音域ズンズンが好きな人には向かない
・イヤピをそれほど所持していない(合わない可能性もある
・リケーブル遊びしたいならある程度のコストを覚悟する
・小傷とか気になっちゃう
最後に製品のリンクです。
✨Amazon HiFiGo
✨Aliexpress HiFiGo
✨HiFiGo 直営店
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ