こんにちは!😊
今回も引き続きNICEHCKさんからイントラコンカ型の新作B80を提供していただきましたのでそちらのレビューをしていきます。
いつもありがとうございます!
お値段的にも同社のEB2Sと競合するような存在で、3.5mm版の他に4.4mm版があるのも同じような感じですね。
今回は4.4mm版を送っていただいたのでEB2Sの4.4mm版と色々比較しつつレビューしていこうと思います。
それでは今回のレビュー品です。
Amazon NICEHCK
NICEHCK 公式直販
Aliexpress NICEHCK Audio Store
メーカーさん紹介
NICEHCKさん
有線イヤホンをリケーブルする際、調べると必ず目に入ってくるメーカーさんです。
リーズナブルなものからちょっとお高いものまで製品のラインナップはとても豊富です。
むしろそのリリース速度には驚かされるくらいです。
ケーブルばかりではなくイヤホンの開発も行っています。
イヤホンは主にエントリー~ミドル帯でイントラコンカ型やカナル型が主です。
著名人も愛用している事で話題にもなりましたね!
他にもアクセサリー類も豊富でポタオデ民の基本的メーカーさんとして広く知られています。
アマゾンでも最近は手に入れやすい値段に改定されています。
またオフィシャルのECサイトをオープンさせたり日本で代理店契約をしたりと破竹の勢いとはまさにこの事かという状況ですね。
Xにおいても情報発信は多く、数々のユーザーと交流している様子も見られますしプレゼントキャンペーンも行われることが多いです。
是非フォローしておきましょう!
✨NICEHCK X公式(JPアカウント)
✨NICEHCK X公式
主なリンク先
✨オフィシャルECサイト
✨NICEHCK Amazon
✨NICEHCK Aliexpress公式
スペック
ブランド:NICEHCK
モデル名:B80
ドライバ構成:1DD
リケーブル不可
接続:3.5mmマイクなし/あり、4.4mmマイクなし
インピーダンス:20Ω
感度:114dB/mW
周波数応答:20Hz-20kHz
発売日:2024年11月13日(Amazonは11月27日
価格:
・Aliexpress:約5,200円~6,000円
3.5mm マイクなし:32.99ドル
3.5mm マイクあり:34.99ドル
4.4mm マイクなし:37.99ドル
・Amazon
一律5,085円
外箱や同封物のチェック
外箱
NICEHCKさんのイヤホンでキャラクターパッケージは基本的にエントリーというイメージがあります。
箱は意外と大きくしっかりとしています。
裏面はスペック等。
女の子の腕がほんのりガチムチな気がする…
中身
内箱はしっかりデザインされた箱でかっこいいです。
B80の文字のデザインも独特な感じがしますね。
中身は充実しています。
まず目立つのは表紙の女の子のサイン色紙のような厚紙ブロマイド。
そしてマニュアル等ですね。
ケースがあってその中にケーブルタイ、スポンジ2種類6ピースずつ、イヤホン本体が入ってます。。
イヤホン本体片側には袋が被されています。
接触による傷を防ぐ目的があるものと思われます。
スポンジ
NICEHCKさんでも基本的にスポンジはこの2種類ですかね。
一般的な傾向として解説していくと…
穴が開いてない方は低音をより豊かにするものの解像度はある程度犠牲になります。
ドーナツ型は低音を維持しつつも解像度も大切にするタイプ。
一番素直に使うには裸で使う(シリコンリングを使う)という方式がありますが、耳から落ちやすくなります。
このイヤホンのように根本が厚いものは難しいかもですが、イヤーフックで固定するのも一つの手です。
低音域は弱めになりますが、高音域や解像度はスポンジを使うより良くなります。
スポンジ3セットずつあるものの、破れたり衛生的な面もあるので『イヤホン スポンジ』で検索して予備を用意するのをオススメします。
音の変化については音質の項目で詳細を書きます。
ケース
こういう価格帯では比較的珍しいケース付きです。
イントラコンカ型は気軽に使えますが基本的に高価格帯や同社のYDXのような特殊なモデルじゃないとリケーブルできません。
雑に扱うと断線するリスクが高くて使えなくなるのでこういうケースは持ち運びでは必須になります。
薄型なのですけどイントラコンカの形状からしっかり収納できます。
内部はポケットがあるので予備のスポンジを入れておくこともできます。
その他付属物
ケーブルタイはマジックテープタイプでメーカーロゴ入り。
パッケ絵の女の子のブロマイド。
色紙のような厚紙でホロ仕様で周囲に銀のラメ加工まで。
力の入れる場所…w
イヤホン本体について
遠くから見ると黒色一色といった感じで少し黄色を含んだメタリックパーツがアクセントになっているという感じです。
しかしこのイヤホンをよく見ると……
金のラメが入ってるんです。
漆黒の筐体に金のラメ、ちょっと伝統工芸品みたいな感じでとてもきれいです。
ケーブルも金のラメが散りばめられています。
残念なのは遠くから見ても黒一色にしか見えない点かなと。
人様の使うイヤホンを至近距離で見るわけでもないので、もうちょっとこういった意匠は目立つ形でも良いのかなと思います。
YDSmallやこのB80は14.8mmのドライバーでEB2Sが15.4mm。
特に大き過ぎる感はありませんが、カナル型のようにシリコンのイヤピでピッタリ支えることができないのがイントラコンカ型の弱点。
根本が厚いのでイヤーフックをしにくい弱点もあるので裸やシリコンリングでの使用ですぐに落ちるならスポンジを使用するしかありません。
LR表記はあるので左右の間違いは基本的にないと思います。
背面部分の開口部はそれなりに大きいので、FIIO M23のゲインHIGHの音量40くらいで聴いてると静かな場所だと音漏れもそれなりにあるそうです。(友人談
ケーブルは2芯構造で無酸素銅と銀メッキ無酸素銅のミックス。
エントリー帯のケーブルにも採用例が多い安定的で分かり易い線材の組み合わせかなと思います。
パーツは真鍮色のような少し黄色がかったメタリックパーツ。
カメラ通してだとこんな色に見えますが、実際はもうちょっとグレーな感じに見えます。
スライダーはちゃんと上げ下げに抵抗感あるけど引っ掛かりはない良い塩梅。
プラグパーツにはメーカー名がしっかり入ってます。
ちなみに4.4mm版にはマイクはありませんが、一応マイクあり版のマニュアル的なスクショをここに残しておきます。
B80の音質について
音の特徴等について
まずは標準環境として、穴のないスポンジを使用してのインプレッションとなります。
低音域から中低音、中音にかけて主体となってる暖色な音質で基本的に聴き疲れしにくい優しい音になっています。
箱出しでは少しキンつく高音域も鳴らしてる内にすっかり落ち着いた印象です。
まずは音場はイントラコンカらしくやや広めで円形のイメージ。
輪郭はボヤっとした感じで中心から外に行くほど色が少しずつ薄まっていくような感じ。
同じイントラコンカ型で解像度の面を重視するなら個人的にはEB2Sをオススメするという結論から語ってしまいますが、このイヤホンはEB2Sにはないそのウォームさを楽しむイヤホンになっています。
公式でもレトロという言葉を使ってますが、曲を少し昔の音へ持っていくようなそんな変化を楽しむイヤホンで昔の再生機とかで再生しているかのような感覚になります。
なので確かに自分の環境では平成の時代にムーブメントを起こしたビーグラム系楽曲(旧ビーイング)との相性がとても良く感じられます。
穴開き版スポンジ
少し高音域がはっきりして音の輪郭が分かり易くなる感覚。
一方でミッドベースが強く拡散する感じでボーカルが聴きにくくなる印象。
正直穴なし版のスポンジの方が聴き易い印象。
解像度が良くなった感じよりもミッドベースの影響で音の混濁を少し感じるように。
耳のサイズや形によっても印象が変わるかもしれませんが。
シリコンリング(番外編
シリコンリングのサイズによってはサイズが全然合わないこともあります。
基本低音部分が弱くなりますし、ずれやすいので音のバランスも取りにくいです。
ずれなければフラット系な音になるものの、あまりオススメしません。
各帯域の所感(穴なしスポンジ)
低音域は重低音のサブベースよりも中音~中低音にかけてのミッドベース寄りという感じ。
サブベースの深みがあまり強くはないですが、低音域全体的には量感はしっかりあるので豊かな表現力があると言えるでしょう。
中音域は低音域同様に若干ブースト気味で強いので低音域に負けてません。
ボーカルは若干前配置なので聴き易さがあります。
女性の美しさとか伸びという点でやや難点がありますが、男性のボイスがはきはきとして良い印象です。
音場がそれなりに広いのもあって音数多い楽曲も楽しめますが、分析的に聴くというよりかはこのイヤホンの雰囲気を楽しむくらいにと思った方が良いでしょう。
基本的には低音域がしっかりあるオーケストラとかロックな曲と相性が良いと感じます。
高音域はそこまで強くはないですが、箱出しだと鋭さがありました。
最初刺激的なものを感じて忌避してしまった場合も鳴らし込むと優しい高音域となってすーっと伸びる感じになりますので諦めないでください。
一方で高音域好きの方には最初の音と鳴らせば鳴らすほど落ち着く高音域に戸惑う方もいるかもしれませんね。
シンバル等の金属楽器の余韻は弱いですが優しく抜けていく感じですね。
総括
使ってる内に確かにレトロな音源向けだなぁと感じる面もあり、昔のドラマとかで使われていた音源を聴くとその親和性の高さに驚きました。
劇中の洋楽や主演の二人が歌うことも多いあぶない刑事なんてまさにこのイヤホンにストライクな感じでした😎
一方で男性でもハイトーンなアルフィーや徳永英明さんのようなボイスとの相性ば微妙で、得意不得意もそれなりに多い印象です。
聴き疲れしにくい音のバランスになっているので基本的には日常使いとか動画用、サブスクのような聴き流しといったカジュアルな使い方メインになるとは思いますが昭和とか平成初期のドラマとかをこのイヤホンで観ると相性良いでしょう😊
レトロゲームとの相性も良く、ファミコンやスーファミといった音源とも親和性が高いです。
FF5のサントラの音が特に気持ち良いですね😊
ちなみにバランス接続の恩恵も大きく、YDSmallなんかと比べると総合力は高いです。
では同じバランス接続のEB2SとEB2S PROなんかと比べるとどうか、以下で比較してみようと思います。
聴き比べの感想
ここではEB2SとEB2S PROとの聴き比べを行っていきます。
使用する再生機器はいつもながらのFIIO M23(DCモード)です。
スポンジはすべて穴なしスポンジを使用しての比較です。
vs EB2S
B80 ゲインHIGH、Vol.41
EB2S ゲインHIGH、Vol.46
EB2Sの方が低音域が少し弱め。
解像度も高めで中高音に煌めきがある印象。
基本的にはB80よりもソリッド傾向に。
女性ボーカルを聴くならこちら。
より音楽を分析的、解析的に聴くならEB2Sの方が良いでしょう。
改めてEB2Sの実力の高さを感じてしまった…
vs EB2S Pro
B80 ゲインHIGH、Vol.41
EB2S Pro ゲインHIGH、Vol.47
EB2Sよりかは若干低音域が強くなって高音域も強い感じ。
少しシャリ感が出てくるので無印EB2Sとの好みは分かれるかも。
同じ傾向としてはやはり女性ボーカル、分析的なリスニングにはこちらに分があるという点。
比較のまとめ
単純なまとめ方をすると男性ボーカル向けはB80。
ウォームで穏やかな表現と豊かな低音域はEB2Sにはないのでそこが大きな違いであり個性。
寒色とまではいかないもののB80よりもそちら傾向になるEB2Sの方が基本的に音の美しさが上だと感じます。
安価なイントラコンカで音をしっかり楽しむならEB2S、またはPro。
一方で男性ボーカルを楽しみたいとか昔のドラマやその音源を楽しむ、カジュアル使いならB80に分があります。
音の正確性よりも空気感を楽しむイヤホン。
楽しむベクトルが違うのでしっかり棲み分け、使い分けができるなと思いました。
総合力で考えればどっちもどっちという感じで音を楽しむか、空気感を楽しむかでそんな大差ないと感じました。
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは41,Amazonで51)
スポンジ:穴なし
エージング:38時間
B80を選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 暖かみのある空気感を楽しむ音
メーカーの狙い通りにはなっている印象。
解像度悪くモヤがかかったような音ではレトロではなくただポンコツな音。
そんなポンコツな音には決してしないでどこか懐かしいバランス感にしている。
低音域の広さとそこそこ良い解像度、少し緩慢な定位感を含めた空間表現はイントラコンカだからやりやすいのかなと。
そういった空気感や世界観を楽しむという明確な目的があって、音を分析的にイントラコンカで聴くならそもそも同社製品ならEB2Sで事足りる。
○高評価
- セット内容は満足がいく
ケースが付いていて、スポンジも2種類3セットあり、ケーブルタイもあって充実の内容。
特にリケーブル出来ないイントラコンカ型は持ち運びの際に一番問題になってくる断線のリスクを大きく下げてくれるので持ち運びには積極的に使おう。
ブロマイド的なものは好みがあるとは思う…😅
その分スポンジでも良かったかなとも思ってしまう自分はオタク失格なのかもしれない…。
留意点
- 自分にとって好きなジャンルが世界観に合うか合わないか
音質等の項目にもあるように明確に得意なジャンルとそうじゃないジャンルがある。
特に女性ボーカルを美しく聴きたいならこのイヤホンではない。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はNICEHCKさんの新作イントラコンカ型のB80をレビューしていきました。
EB2Sとは違った世界観を楽しむイヤホンという感じで、しっかり使い分けができる印象。
バランス接続できる選択肢もあるのが優秀で、オーディオファンにとってもありがたい点です。
高いイントラコンカ型を求めないのであればこのB80とEB2S(Pro版も含めて)あれば大体満足できちゃうんじゃないかと思います。
Type-C版があっても良かったかなぁって思いました。
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・カナル型が苦手
・男性の低いボイスが好き
・ゆったりと昔の音楽や映像作品とその世界観を楽しみたい
・レトロゲームの音源が好き!
・ボーカルにも焦点を当てたい
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・キラキラな高音域が好きな人には難しい
・女性のハイトーンなボーカルが好きな人には物足りない
最後に今回のレビュー品です。
Amazon NICEHCK
NICEHCK 公式直販
Aliexpress NICEHCK Audio Store
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ