こんにちは!😊
先日のMixDNAに続いて今回もNICEHCKさんからDuskSkyを提供していただきましたのでそちらのレビューをしていきます。
Duskとは夕暮れという意味で、直訳すれば夕暮れの空って意味になりますね。
情緒感ある名前で良いですね~
お値段は控えめながらも高純度の純銀を含む線材で、まるで魔法の詠唱みたいな感じがします。
6N純銀+7N銀メッキ銅+銀メッキ高導電性銅+導電性繊維+銀メッキ焼きなまし銅!
強そうなのは分かりますが、さすがにこれだと何が何だか分からない!
というわけで詳細レビューしていこうと思いますので是非お付き合いください。
それでは今回のレビュー品のリンクです。
メーカーさんの紹介
NICEHCKさん
今回もよろしくお願いします。
有線イヤホンをリケーブルする際、調べると必ず目に入ってくるメーカーさんです。
リーズナブルなものからちょっとお高いものまで製品のラインナップはとても豊富です。
むしろそのリリース速度には驚かされるくらいです。
ケーブルばかりではなくイヤホンの開発も行っています。
イヤホンは主にエントリー~ミドル帯でイントラコンカ型やカナル型が主です。
著名人も愛用している事で話題にもなりましたね!
他にもアクセサリー類も豊富でポタオデ民の基本的メーカーさんとして広く知られています。
少し前まではアリエクやアマゾンが主な販路で、アマゾンでの価格は正直かなり割高でした。
しかし最近ではアマゾンでも手に入れやすい値段に改定されています。
またオフィシャルのECサイトをオープンさせたり日本で代理店契約をしたりと破竹の勢いとはまさにこの事かという状況ですね。
Xにおいても情報発信は多く、数々のユーザーと交流している様子も見られますしプレゼントキャンペーンも行われることが多いです。
是非フォローしておきましょう!
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主なリンク先
オフィシャルECサイト
NICEHCK Amazon
NICEHCK Aliexpress公式
スペック
ブランド:NICEHCK
モデル名:DuskSky
線材:6N純銀+7N銀メッキ銅+銀メッキ高導電性銅+導電性繊維+銀メッキ焼きなまし銅
芯数:4芯
ピンタイプ:CIEM 2PIN(0.78mm)/MMCX
ピンメッキ:金メッキ
プラグサイズ:3.5mm/4.4mm
プラグメッキ:金メッキ
ケーブルの長さ:1.2m
発売日:2024年7月19日
価格:6,020円
外箱等、パッケージ情報
パッケージ
前回と同じで量産品のジッパータイプの袋からちゃんと社名等入ったジッパータイプの袋に進化してます。
さすがに高級品タイプと違ってケースは付いてませんが、このケーブルの実力は一昔前のケース付きくらいありますよ。
詳細は後ほど!
その他の付属物
なし
ケーブルについて
見た目
パーツ類は基本的にDeepFogなんかと同じですね。
ガンメタ的なカラーな感じで全体的に色の統一感もありますし、とてもビジュアルが良いですね!🤖✨
パステルカラー系とかピンクのような色合いとはさすがに合わないとは思いますが、多くのカラーと組み合わせが可能そう。
金属系のイヤホンと凄く合いそうですね。
マクロ撮影だと蛇の皮のように見えます。
複雑な素材の組み合わせなので中も凄い事になってそうです。
とはいえ遠くから見るとあまりこの模様というか柄は気になりません。
先日レビューさせていただいたMixDNAより芯数が倍にはなってるものの、しなやかさという点ではあまり差がなく取り回しは良いです。
タッチノイズも少なく、機能面では優秀なケーブルと言えます。
ピン
写真はCIEM 2PIN、いわゆる凹型。
大体のイヤホンに仕えてfinal A4000のような埋め込み型のイヤホンにも使えて汎用性が高いです。
LRの表記はありませんが、オーディオでは右側が赤という共通的な考えがあるみたいなのでそれで見分けるようにしましょう。
なので赤のラインがある方が右、黒(もしくは青)が左という覚え方で良いと思います。(たまに両方黒とかありますが、耳掛けのカーブの感じで判断しましょう
MixDNAよりも耳カーブは緩やかなので耳への負担はそれほど大きくはないです。
プラグ
つや消し加工がされていて少しだけザラっと感がします。
少しくびれた感じが指にフィットして抜き差しがしやすくなっています。
メーカー名が白文字で入ってますが、小さいので目立たないです。
スプリッター/スライダー
パーツは統一感あるのですけど、何となくドラム缶に見えてしまうのでスライダーだけちょっと離しておきました…w🛢
スライダーはMixDNAはちょっとゆるゆるでしたけど、芯数が増えたDuskSkyの方はちょうど良い塩梅でした。
見た目の総評
6020円という値付けでセールだと3973円という値付け。
性能が良い割にはエントリー向けな価格なので外使いしてもあまり後悔しないとは思います。
ただNICEHCKさんは商品のリリース速度が凄い上に限定なのか定番商品なのか分かりにくいので手に入れるタイミングがあったら積極確保をオススメしておきます。
非常に癖のない見た目でガンメタ的なカラーは色の喧嘩にはなりにくいです。
主に金属筐体の金銀銅のような光沢系とも合いますし、透明なレジン系とも合います。
後ほど紹介しますが、個人的に好きな赤色との相性も良くて満足です!
あまり数は多くないですが、パステルカラーのような淡くて明るい色のイヤホンとはちょっと合わせにくいかなとは思います。
服装も同様ですね、暗めな配色の服と合わせるとファッション的に◎。
DuskSkyの音質について
音の特徴について
リファレンス機種
再生機種(上流):FIIO M23
イヤホン:TANGZU Wan’er S.G Studio Edition
イヤピ:FIIO HS18
6N純銀+7N銀メッキ銅+銀メッキ高導電性銅+導電性繊維+銀メッキ焼きなまし銅というなかなか複雑な感じがしますが、結論から言ってしまうとセール価格4000円未満で手に入るケーブルとしてはかなり良いという評価です。
銀メッキに近い特性がありながら、低音域をロスさせずにむしろ強めて解像度が上がるという感覚がありました。
音の感覚的としてはニュートラルに近く、寒色寄り、暖色寄りという判断がしにくくはあります。(個人的に僅かに寒色寄りに感じます
なので寒色や暖色等いずれの系統のイヤホンとの相性は悪くありません。
傾向的にはドンシャリ具合が派手になります。
低音域はパワフルにキレ良く鳴るようにはなりますが、必要以上に厚みを持たせるような感覚はありません。
重低音が特に良い伸びを示し、低音域の力強さのようなものを支える補助をしてくれます。
低音部分も力強く鳴るものの湿度のようなものは加味せず、純粋に力のみ強くしている感じです。
中音域は少し手前に来る感覚です。
ほんの少し腰が低くなり、高音部分にかけて気持ち良く音が抜けるような感覚が得られます。
低音域が力強くなっていますが、中低音~中音部分が減衰するような感覚もほぼなくボーカルや主旋律は維持されます。
中高音から上、高音域にかけてのソリッド感、煌めき感はイヤホンによってはやや刺激を生む要因にはなりますがここが課題になるようなイヤホンにとっては特効薬のような効果が得られます。
音場は上下と奥行の感覚が良くなります。
横に広いイヤホンの音場が立体的に感じられるようになります。
空間表現がとても良く、特に1万円クラスのイヤホンになってくるとその恩恵も大きく感じられるようになってきます。
この辺はドライバ設置してただ鳴らしてますってだけじゃないクラスになってくるので。
そしてどの帯域においても高い解像度はちょっとこの価格ではあまり味わえないクオリティだと感じます。
先日のMixDNAは低音域の強化と中音域の誇張でいかにもボーカルを楽しく聴かせるというアプローチですが、こちらは空間をとても上手に描写して楽曲全般をリスニングさせようという意図を感じられます。
DuskSkyはライブのような迫力ある音源やクラシックのような楽器の種類が多い楽曲にもしっかり応えてくれて、手持ちのイヤホンの価値を一段高めてくれるケーブルと言えるでしょう。
男性、女性におけるボーカルに関してはあまり弱点も感じられません。
男性は低音域側に引っ張られてより力強く、女性のボーカルは銀系らしい爽やかな伸びと煌めきで映えます。
主旋律も潰れないので楽曲に関して弱点となるような感じはありません。
一方で個性的なイヤホンになると相性の面が出てきます。
元々中高音から上の刺激感の強いイヤホンやブーミーな低音域が特徴なイヤホンとは少し相性は良くないとは感じますが、もう少し低音域を強くしたいとか臨場感を増したい、高音域を伸ばしたいというイヤホンには最適な1本になると思います。
個人的に感じた相性
・音色
寒色:○
ニュートラル:〇
暖色:○
・傾向
ドンシャリ:△(弱ドンシャリなら◎
フラット:◎
かまぼこ:○
総評
数年前なら1万円以上で普通に売られているような品質のケーブルです。
少なくとも自分がこのポタオデを始めた頃、失礼を承知で言えばNICEHCKさんの当時のハイエンドだってなかなかこの質ではなかったです。
それだけNICEHCKさんの技術が上がったのは間違いないですし、今のNICEHCKさんのハイエンドラインは多くの人が認めるレベルなのでそういった高い技術がエントリー向けに降りてきた象徴のようなケーブルかなと。
明らかに製造コストが高そうなSnowWingsもそうなのですが、とりあえずこれ1本持っておいて損はないよねって1本と評価できます。
もちろん相性の面というのはどうしてもあるのがリケーブルってものですけど、割と多くのイヤホンがこのケーブルを求めるかなって思います。
安価なイヤホンの総合力をかなり引き上げてくれると思いますよ😊
セットアップ
セットアップ概要
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは39,Amazonで51)
イヤホン:SeeAudio BRAVERY AE Red(4BA)
リケーブル:NICEHCK DuskSky(CIEM2PIN 4.4mm)
イヤピ:FIIO HS19(BASS、Mサイズ)
フルBA機種であるBravery。
フラットに近い音のBraveryを弱ドンシャリ方向へ持っていく構成。
Braveryが持つ基本スペックの高さに低音域を加味して音場をより立体的にした感じ。
高音域はやや刺激的になる曲もあるけど概ね問題なしです。
ガンメタな所に真紅のレジン。
何かなって思ったら魔法使いの杖とかちょっと強そうな剣の宝飾みたいな感じに見えるんですよね。
元々ファンタジー色が強いBraveryなので余計にそう感じるのかもしれません。
個人的に気に入った見た目と音になりました😊
フルBA以外にも1DDとかとの相性も良く、NICEHCKのTopguyやTINHiFi T2 DLCのような弱ドンシャリ系のイヤホンとも好相性に感じました。
厚みのある低音域なDUNUのDaVinciやPULAのPA02のようなイヤホンは少し低音域が強いかなって印象でした。
個人的に感じた変化量(0~5)
重低音:3.0
低音:3.5
中低音:3.0
中音:2.0
中高音:2.5
高音:2.5
超高音:2.0
音場(上下):3.5
音場(左右):1.5
奥行:2.0
解像度:4.0
※これは採点ではありません。
あくまで個人で感じた変化量です。
DuskSkyを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- とても優れた音と空間表現
一昔前であれば同社の上位ラインに置けたであろう総合力の高さ。
既に極端な個性のあるイヤホンに使うとその極端さを強調し過ぎる可能性はあるが、大体のイヤホンのレベルを底上げてくれる良ケーブル。
低音域、中音域、高音域それぞれに良い点が多い。
音場における表現力、臨場感をもっと向上させたい、音全体の精度や解像度を上げたい、キレを増したい時に使うと良い。
- 費用対効果が大きい
上記のように最高評価の部分を簡単に書いてるが、この値段でこれらを叶えてくれる選択肢は早々見かけない。
同社のSnowWingsもあの値段においてはかなり良い性能だが、このケーブルもセールで約4000円なら非常に満足感が高い。
複数本あっても損しない。
端子も2PIN、MMCX、QDCとあるので複数本欲しくなるレベル。
Amazonで買えるという点で到着も早く、問題が起きた際も対応しやすいのはメリット。
○高評価
- 見た目が良く、使いどころに困らない
ファッションの面でも使いにくいところはない。
線のメイン部分とパーツとの世界観も特に問題ない。
唯一、右側を示す赤いラインだけが少し目立つのでLR表記にして赤ラインじゃないものが良かったかなと。
留意点
- 相性の面
最高評価の部分でも少し触れてはいるが、低音域が既に強いイヤホンや中高音から高音域の刺激が強い等、個性のあるイヤホンだとそれぞれが強くなる可能性がある。
特に低音部分のブーミーさが強調されやすい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は前回に引き続いてNICEHCKさんのDuskSkyをレビューしていきました。
価格を考えると非常に費用対効果の大きいケーブルで、低価格イヤホンとかで多いもう少しこの部分があればなぁというのを叶えてくれるので非常に使いやすい総合力の高いケーブルかなと思います。
セール時に※アンダー4000円という点で考えれば限りなく★5に近い評価になるかと思います。
※9.23現在、4816円
6N純銀+7N銀メッキ銅+銀メッキ高導電性銅+導電性繊維+銀メッキ焼きなまし銅!
魔法の詠唱のような複雑な線材の中身はとても優秀でした😊
という感じで今回は〆させていただきます。
最後に今回のレビュー品のリンクです。
では、次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ