れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#24 イヤホン CVJ Night Elfをレビュー!

こんにちは!

今回は日本国内でお兄ちゃんがたくさん誕生することになったCVJのNightElfをレビューしていきます。

箱が美少女なのは数あれど、カスタム以外ではありそうで無かったFPに美少女という痛イヤホンなる新境地。

売り上げも良かったのかなんか新作の話もあるそうで。

妹が増える事になりそうですね😊😊

今回のレビュー品のリンクです。

Amazon

Aliexpress CVJオフィシャル

メーカーさん紹介

CVJさん

主にエントリー向けな製品を多くリリースしています。

ミドル向けも多少出しており、新作のYukimiはミドル向けになるようです。

イヤホンの他にケーブルやアクセサリー、DACアンプも出していてオーディオ回りを一通り網羅している感じですね。

今回のNight Elf含め、一部製品には美少女がモチーフになっていますが大体の製品はそんなこともなく質実剛健さがあります。

日本においてはAmazonで海外系のショップが販売していますけど、特に製品のリンクに貼ったショップは実績が大きいので安心して買えます。

Xでは日本のユーザーととてもフレンドリーで交流がたくさん見られます。

製品の情報やプレゼントキャンペーンもやっており、とても活発にSNSを利用しています。

是非フォローしておきましょう!

X公式

https://x.com/cvjearphone

アリエクのオフィシャルショップ

スペック

ブランド:CVJ

モデル名:Night Elf

ドライバ構成:3DD

コネクタ:2PIN(0.75mm)

インピーダンス:16Ω

感度:105dB/mW

周波数応答:1Hz-20kHz

発売日:2024年6月

価格:29.99ドル(4,329円)

外箱や同封物のチェック

外箱

5000円以下の製品なのですけど、外箱からはそれ以上の高級感ある佇まいです。

ぶっちゃけアリエクでの大型セールだと3000円切ったりもしてるので価格を考えたら色々とぶっ壊れな感じがするのですが、消費者側としては嬉しいの一言です😊

ナイトエルフちゃんの表紙はとても可愛らしいのですが足の傷っぽいのはちょっと痛々しいので、ここは好みが分かれそうです。

裏面側はイヤホンのスペック等の情報です。

中身

外箱を開けるとNight Elfちゃんと目が合います。

金属製の立派なケースも鎮座してますし、周囲をしっかり保護する素材で守られてます。

あれ、これ5000円以下の製品だよね!?

ケースの中にはケーブル、イヤピ、謎の香り袋。

これがナイトエルフたんのかほりか…くんくん…

薔薇の香りだったのですか、正直これだとおばあちゃんですね;

もっとこう、ナイトエルフたんならシトラス系とかいっそのこと焼きたてのパンのようn……

取り乱しました。

とりあえずこの香りがなかなか問題点に感じていて、ケーブルにしっかり香りが染みつくんです。

香りって割と好き嫌いがセンシティブな感じがするので、付属品からいつまでもこの香りがするのはちょっときついかな。

ちなみにケーブルは着弾から1か月近く部屋に放置してますが、今もしっかり香りがします…w

あとは中国語と英語の保証書とマニュアルも同封されてました。

イヤピ

1種類のみで弾丸系のイヤピ。

基本的にはドンシャリ向けの低音域強化タイプ。

汎用品といった感じで多くの製品にデフォルトでセットされているものに近いものと想像します。

個人的にもこの形状のイヤピ好きですし、装着感とかも特に問題はありませんでした。

このまま使っても良いですし、final TypeEやKBEAR07のような実質アップグレード的なイヤピを使ったり、TRN T-EAR Tipsを使ってあまり強くない高音域を補ってあげるのも良いかもしれません。

ケーブル

標準ケーブルは銀メッキ無酸素銅。

しなやかで取り回しも悪くなく、タッチノイズも小さいので使いやすいケーブルです。

質に関してはそれなりという印象で、可も不可もなくまさに標準なケーブルといった印象。

このままの世界を味わうのも良し、リケーブルするのも良しといった感じでしょうか。

個人的には折角のこの音を…もっと個性的にしたいので低音を更に強くして音場拡げるような調整をしたいなと思いました。

ピン径は0.75mm。

今や0.75というと限られたメーカーしか出してません。

KZ系列やTRN系列が主ですがCVJも0.75mmを使用しています。

一方でリケーブル製品を作ってるメーカーでこの0.75mmを販売しているメーカーは減少しており、QDCライクなカバー付き端子も基本的に0.78mmのものが多いです。

またこれらのメーカーはエントリー向け製品が多く、ピン径が違う場合でも気にせず0.78mm使っている人も多いです。

ピン径が違うとリケーブル回数によっては緩みが生じる可能性がありますので、いざ0.75mmに戻すと緩くなってる可能性はあります。

あくまで自己責任ということでお願いします。

カラーリングはこの界隈でおなじみの右が赤、左が青。

その他に見えにくいですけどLR表記はあります。

スプリッターとスライダー、プラグカバーに至るまで同じ世界観。

このザラっとした感じの模様は特にプラグにおいて引っ掛かりになって抜き易さに繋がります。

他の写真には写り込んでますが、プラグカバーにはちゃんとCVJのロゴが入ってます。

スライダーはきつくもなく緩くもなく、実用的です。

ケース

金属のしっかりとしたケースです。

中身の項目でも分かりますが、蓋には大きくメーカー名が入ってます。

分かりにくいですが、内部は薄い布が貼られています。

あれ、これ5000円以下の製品だy(ry

コストと言う概念が覆されることは中華イヤホンではありがちですけど、なかなかの概念クラッシャーだなと思います。

イヤホン本体について

ナイトエルフちゃんがしっかりしとプリントされています。

遠くから見るとあまり違和感感じませんが、マクロ撮影するとなかなか荒々しくなってしまうので…

このくらいの距離感が限界ですかね。

そもそも他人のイヤホンをあまり近距離からは見ないですし、このくらいの解像度で十分なのかもしれません。

ただ、金属面に印刷されているので頑丈ではありません。

衝撃に弱く、普段使いしていると絵柄がだんだんと削れていってしまう可能性があります。

ナイトエルフちゃんに厳しい修行をつけるか否かはあなた次第です。

FP以外のシェル部分は樹脂。

凹凸はあまりなく、内耳側にベント孔が3つあります。

シェルの厚みがしっかりとありますが

BAと違ってDDは基本的に大きいので仕方ないかなと。

それでも個人的に装着感は悪くないです。

イヤピ選びも特に問題なく、様々なイヤピが問題なく装着できました。

ただ人によっては装着しにくい等はあるかもしれません。

ノズルはイヤホン本体が大きめなのもあるのか短め。

径は約6mmで、イヤピの交換のしにくさはあまりありませんでした。

Night Elfの音質について

音の特徴

暖色傾向のある弱ドンシャリ。

全体的にあまり角が立たないゆったり感というかまろやかさがあります。

分かり易いくらい低>中>高という感じの量感差。

それでも破綻してないのが面白いイヤホンなんですよね。

最近の流行タイプである中音域をやや前めに配置しているのでボーカルがしっかり感じられます。

上手く低音域との場所が重ならないようにしているので男性ボーカルが後ろに引っ込む感じはあまりしません。

ただ、それぞれのドライバーの主張が強めですので定位の正確性には甘さも感じられます。

解像度という点では価格相応という評価で帯域の繋がり感、分離感という点で少し煩雑さは感じられます。

これらの甘さは楽器が多くなるとより感じます。

ただ価格を考えれば同価格帯から劣っているという印象はありません。

音場は左右横方向にやや広く感じ、上下方向は上方向にか細く広がりを感じるものの天井の高さはそれほど高いという感じはしません。

奥行感は少しあるので総じてラグビーボール的な上下左右の感じで奥行感もあり、立体感を感じるやや広めなサウンドステージと言えます。

低音域

弾むような厚く主張のある低音域はこのイヤホンにとっての核と言えるポイントです。

重低音は重くなり過ぎずあくまでそれより上の低音部分を支える感じ程度の量感です。

3DDだからもっと震えるような重低音を期待していると肩透かしを食らうかもしれません。

それより上の低音が基本的に厚く強いです。

ただ、ブーミーにはなり過ぎず重低音のサポートを受けながら想像以上にきれいに鳴らしている印象でした。

その点が支配的ではなく、あくまで主張という感じで留まっていて調和性を感じるポイントなのかなとは思いました。

暖色さを感じる厚い低音は甘くなり過ぎない程度にキレもあるのでノリが良い楽曲との相性が良いと思います。

個人的にはレトロゲームの音源の低音部分と相性が特に良く感じられました。

中音域

前め配置で最近多いボーカルや主旋律を強く聴かせたい、やや誇張された中音域です。

中低音は特にその傾向が強く感じられます。

そのせいか凹みやすい男性ボーカルのリファレンスも楽しく聴ける感じにはなりました。

鳴りの位置も低音域から少し離れているのでドンシャリ傾向のイヤホンで起こりやすい低音と中低音、中音にかけての濁りのようなものも起こりにくくはなってます。

一方で↑で書いたように色々と煩雑さも感じるので音数が多い楽曲ほど定位といった面で粗さや甘さが出てしまいます。

特に低音域、高音域から影響を受けるこの帯域だからこそ感じるのかもしれません。

あまりそういった分析的な聴き方をしないのであればただただボーカルが聴き易くて楽しいイヤホンという扱いで全然問題ないと思います。

中高音もそれなりに主張はありますが、強い刺激にはなりにくいです。

低音域と中音域にしっかりとしたメリハリ感があるので基本的には男性ボーカルが得意な感じですが、前め配置の女性ボーカルもしっかり映えます。

高音域

低音域、中音域のような強さはなく控えめな高音域です。

やや乾いた高音域で、楽曲によっては金属楽器音に粗いシャリ感も出ますがそもそも控えめなのでそこまで強い刺激とかにはなりにくいです。

いわゆる刺さりのような刺激もかなり弱いので、そういう面で心配な人も安心して利用できます。

拡張性の弱い高音域で、ここをリケーブルとかで改善しようにも限界値が見えやすいです。

むしろ低音域や中音域がそちらに引っ張られるので結果的に高音域を好みに寄せようとするとそれより下の音のバランスを崩すことになりかねないので、この高音域はあくまで寄り添うくらいの感じで楽しむのが良いのかなとは思いました。

もっとキラキラ感のある高音域を楽しむなら別の選択肢を選ぶ方が早いかなとは思います。

総評

想像以上にというか、評判以上に音がまとまっている感じがしました。

リスニング向けに特化した音作りはいわゆる原音忠実派という元の世界観を大切にする人には響きにくいですが、サブスク等で流行りの曲をカジュアルに楽しむ層にはガッツリ合いそうだなとは思いました。

他には男性ボーカルの方が映えますし、楽器の音圧や迫力、ライブハウス的な空気感を感じられるイヤホンなのでロックとか派手系な音との相性が良い一方でコンサートホール的なクラシックのような音源には少し合わない感がありました。

レトロゲームのような音源にもしっかり合いますね😊

FPのナイトエルフちゃんが表すように、アニソンなんかとの相性も良かったのでアニソン好きはナイトエルフちゃんのお兄ちゃん、お姉ちゃんになりましょう!

値段を考えれば満足度の高い製品の一つであることは間違いなさそうです。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは28,Amazonで38~40)

リケーブル:ivipQ-539(CIEM2PIN 4.4mm)

イヤピ:FIIO HS19(バランス、Mサイズ)

エージング:110時間

ivipQ-539は線材的にはもっと変化が激しそうなのですけどほんとうに微妙な感じのドンシャリ傾向で案外大人しいケーブル。

寒暖をあまり変えず、解像度や音場の拡大が見込めます。

高音域にはこういう変化の方が良いかなと思って。

あとはイヤピですがFIIO HS19のバランスタイプを使用。

これによって音の整合性が良くなりました!

エージングはマニュアルによると100~500時間とのこと。

長いよ!

でもDLCじゃ仕方ないですね、これくらいやっておかないと本領発揮しないですし。

とりあえず付属品セットでのレビュー中も100時間は経過している状態合ったのは付け加えておきます。

ちなみにエルフなんで深い緑と合わせたいなと思ってたのでちょうど良かったです。

Night Elfを選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • パッケージの総合力は高い

外箱の素材感であったり頑丈な金属ケース。

そこそこ性能のあるケーブルに汎用性の高いイヤピは価格を考えた上では文句がでないほど高コスパ。

いわゆるパッケージの総合力が高い製品。

○高評価
  • 楽しいリスニング系音質

コスト面で考えると音質はトレードオフな面もありつつ、全般的にコスト比で良いと判断できる。

分析的に音を楽しんだり、モニター的な運用には全然向かないので気軽に使うカジュアル向けなイヤホンとしてラインナップにいれておきたい1本。

留意点

  • 香り袋の是非

ランダムみたいですけど、香りの種類によってはちょっときつい。

自分のは薔薇の香りだったが、かなりきつかったのでもっと優しめな香りだったら良かった。(ほんのり香る程度なら逆に良かった

いつまでも抜けない香りはちょっとその方向に敏感な人には頭痛のタネになりそう。

  • ナイトエルフちゃんは繊細

FPの耐久性は高くないので傷を付けたくない場合は取り扱いに注意。

割と簡単にイヤホンの淵から削れていく。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はお兄ちゃんホンこと、CVJ Night Elfのレビューを行いました!

音質に関してはリスニング向けの楽しい調整。

2DD+1DDの合計3DDという構成ですが、それぞれがしっかり音を鳴らしつつも想像以上にまともな音だったというのが驚きでした。

分析的に聴く感じではなく、聞き流し含めてカジュアルに気軽に使うってのが基本かなとは思います。

外で使うのはちょっと勇気要りますけどね…w

それ以外でパッケージ含めた総合力は相当高いものがあるので、セールなんかで3000円くらいで手にできればかなり満足感が高いのではないでしょうか。

格安で手に入るイヤホンとして同じく総合力の高いTANGZU Wan’er S.G Studio Editionがモニター向けで真逆の方向性になるので、それぞれ持っていると色々な場面に適応できそうではありますね😊

という感じで今回のレビューを〆させていただきます。

最後に今回のレビュー品のリンクです。

Amazon

Aliexpress CVJオフィシャル