こんにちは!😊
今回は大手イヤホンショップであるe☆イヤホンさんのXでのキャンペーンで当選したLETSHUOER S08のレビューを行っていきます!
正直びっくりしましたね…!
声優さんの直筆サインとかも持った事ないので嬉しかったです!
D4DJのアニメ観てたので自慢のアイテムになりそうです😊
ちなみにLETSHUOERさんの製品は今回初めて手にします。
しかも気になってた平面駆動機でしたので到着を楽しみにしてました。
ということで、今回のレビュー品紹介です。
メーカーさんの紹介
e☆イヤホンさん
今回のキャンペーンを企画してくれた大手イヤホン専門店です。
大都市中心に複数の実店舗も展開しており、オーディオ界隈でその名を知らない人の方が珍しいくらいでしょう。
また、リアルイベントとして毎回たくさんのメーカーが参加している「ポタフェス」という国内最大級の見本市を開催しています。
名実ともに日本の音と耳を支える大拠点の一つです。
今回当選したキャンペーンはXのキャンペーンですのでチェックをお忘れなく!
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声優e-Sports部さん
今回のキャンペーンのコラボ先です。
2024年9月下旬現在、総勢44名の声優さんが所属。
部長はウマ娘のナイスネイチャ役でおなじみの前田佳織里さん。
今回のキャンペーンではD4DJで松山ダリア役の根岸愛さんの直筆サインも同封されており、とてもテンションが上がりました!
活発に様々な情報更新されていますので各プラットホームをご確認ください。
根岸愛さんのXアカウント
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LETSHUOERさん
2016年8月に設立された新進気鋭のメーカーです。
現状、中華イヤホンでしのぎを削っているメーカーは近い年代の設立が多くLETSHUOERを含め技術の進歩がとても速いのが特徴です。
製品はイヤピ以外大体ポタオデのジャンルを網羅しており、イヤホンはエントリー~ハイエンドのラインナップ。
価格としては1万円台から上が多く、ミドルロー~ミドルがメインって感じですね。
Singerがたまにセールによっては5000円を切りますが、最も安い価格帯のイヤホン製品は現状ありませんので初心者には少しだけ敷居が高いかもしれません。
日本においては代理店があるので↑で紹介したe☆イヤホンさんのような大手専門店で製品が販売されています。
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Aliexpressショップ
スペック
ブランド:LETSHUOER
モデル名:S08
ドライバ構成:平面駆動型ドライバー1基(1PR)
コネクタ:2PIN(0.78mm)
インピーダンス:26Ω
感度:105dB/mW
周波数応答:20Hz-40kHz
発売日:2024年7月12日(日本国内発売日)
価格:17,450円
外箱や同封物のチェック
外箱
とてもデザインされててカッコいい箱のデザインです。
裏面にはスペックの一覧があって日本語表記もあります。
真贋チェッカーのQRコードもあるのが好感。
外カバーを外すとシンプルにメーカー名。
滑らかに蓋が外れるので質感も○。
中身
中はこれでもかとスポンジでガッチリ守られてます。
スポンジだけで二重構造ですからね。
さすがに100ドル↑な製品、この辺はしっかりとしています。
マニュアルは中国語、英語、日本語の三言語に対応。
保証書だけは日本語がありませんでした。
主な付属品としてはプラグ交換式のケーブル、交換プラグ(3.5mm、4.4mm変更可能)イヤピ2種で3サイズ合計6ペア、しっかりとしたイヤホンケース。
100ドルちょっとの製品としては十分良い内容かと思います。
イヤピ
おしゃれな台座に2種類のイヤピがついてます。
台座にはサイズとイヤピの傾向が書かれているのでとても親切。
イヤホン本体には傘の低いバランス(黒)の方のMサイズが標準装備されています。
ちなみにバランスの方は少しサイズが小さめで、自分は標準サイズがMなのですがLサイズがちょうど良かったです。
傘が高いボーカルタイプ(白)はMサイズで問題ありませんでした。
音の傾向は概ね台座に書かれてる通りですが、補足するとボーカルタイプは低音域と中音域が強化されます。
バランスタイプはボーカルが後退する感覚がありますが、出音の感覚としては自然な定位感になります。
どちらもこのイヤホンと音が合うと感じるので特別な事情がない限りはこのまま味わうのも良いと思います。
ケーブル
付属ケーブルは純度は不明ですが銀メッキ単結晶銅。
3.5mmと4.4mmのプラグが交換できる方式を採用。
プラグサイズを選ばないといけないタイプよりもこのタイプの方が便利ですね!
赤矢印の部分を回して最大限緩めたら引き抜いてプラグ部分を交換して、逆の手順をすれば交換完了です。(画像は緩めてある状態です。
品質はこのクラスなら付属していて欲しい品質はありますが、少し音が荒い感じがします。
大きく傾向を変えない味付けの少ないケーブルです。
見た目も良いので他のイヤホンに使っても問題ないかなとは思います。
5000円程度のケーブルを使うと差を感じてくるので再利用する場合は最エントリークラスのイヤホン(3000円とかそれ以下)で使うくらいでしょうか。
ピンにはLR表記がありますが、赤(右)と青(左)で視覚的に判断することも可能です。
見た目はカバー付きのようにも見えますが、final A4000のような埋め込み式には対応していない一般的な中華2PIN、いわゆるフラット2PINの0.78mmです。
スライダーは割ときつい感じでしっかりと機能してくれます。
線はしなやかで取り回しが良く、タッチノイズも少ないので機能面的には良いケーブルと言えるでしょう。
ケース
ケース本体はプラスチックで表面がラバー加工というかシリコン加工のような感じになってます。
蓋と本体の噛み合わせは特に悪い感じもなくて使い勝手は良さそうです。
内部はシリコンのシートで覆われているのでプラスチック系ですが衝撃には強そうです。
イヤホン本体について
CNCアルミニウム合金が使用された本体はフルメタル仕様。
表面はつるつるしてないので傷が目立ちにくいです。
ビルドクオリティは見事の一言です。
FP側の加工も滑らかで実にお見事です。
凹凸部分美しくグラデーションがかる感じからしても分かると思います。
ブランド名もロゴもきれいに入っていて、金属加工技術の高さが伝わりますね。
外観含めてシェル全体的に見事だと思いませんか?
とても滑らかな加工になっているのが光の加減でも分かり易いかなと。
装着感も樹脂タイプと遜色ないくらい良いですし、イヤピ選びに難航することもありませんでした。
その装着感こそはもうちょっと小型な金属イヤホンに一歩譲りますが、基本的に大きくなりがちな平面駆動のドライバーを入れてこの装着感なら文句なしです。
ビルドクオリティは完璧と評したいですね。
ノズルとフィルタはこんな感じ。
長さは標準的で横幅の径もおおよそ6mm。
出っ張りも少なくイヤピの交換はとてもスムーズです。
かといってイヤピが外れやすいこともありません。
フィルタはかなり目が細かいのでゴミの侵入は少なさそうです。
S08の音質について
音の特徴等について
ニュートラルよりかは暖色系な弱ドンシャリ。
暖色系とはいえ全体的に音が緩いというイメージはなく、キレが程よく感じられます。
平面駆動機というと一般的には低音域にどうしても弱点がある物ですが、S08に関してこの低音域の弱点はほぼ無いと言って良いかと思います。
むしろちょっと強いくらいかなと思うくらいです。
なので低音~中低音メインの弱ドンシャリという印象になります。
音量は平面駆動機としては取り易い反面、S08は上流の駆動力によってポテンシャルに明確な差が出やすい点が特徴でもあります。
スマホへの直挿しなんかでも音量が取れないことはないのですが、解像度が低くなって音場も狭くなります。
低価格のDAPやドングルDACでもこの傾向はあまり変わらず、そういった機器と自分がリファレンスで使ってるミドルDAPのFIIO M23とでは解像度や音場というよりかはもう空間全体の表現力までかなり差が出てしまいます。
なのでイヤホン本体の実力を出し切りたいのであれば上流はそれなりの駆動力を要するという評価です。
そんなFIIO M23を使ってのリファレンスだと解像度は良く、アルミ合金筐体の恩恵もあってか響き過ぎず適度な残響感になってます。
音場は横方向に広く太い感じで、天井はほんのり広い感じ。
奥行の感覚も天井同様でほんのり広く、空間表現としては立体的な感覚があります。
100ドルちょいの製品としては上質な空間表現だと感じられますが、先ほど書いたように駆動力が低いとその旨味が減少してしまいます。
分離感も優れていて音の交じりや濁りもなく、とてもクリアーです。
金属筐体で同じくらいの値段、どちらかというと寒色寄りですがORIVETI bleqk Dynabirdと似たような暗い系の音も特徴的です。
低音域
最初に聴いてみて驚きました。
平面駆動機としては非常に質が良く、音場の広さで豊かな表現力が特徴です。
低音域全般的に音場が広く、空間にじんわりと広がるやや誇張された重低音が一番特徴的かもしれません。
とはいっても決してブーミーになることはないので絶妙に調整されていると思います。
この重低音は駆動力があるほどより深く、より解像度高く表現されます。
低音は重低音と比べると若干スッキリしますがキレ良く力強く鳴ってくれます。
暖色寄りな感じはしつつも、こってりとした厚さはそれほど感じではないので緩慢さはあまり無いという印象です。
中音域
若干前めに配置されていることによって低音域からの影響を極力受けないようになってます。
ドンシャリ系の傾向らしく低音に近い中低音は僅かに凹む感じがあります。
なので曲によっては男性ボーカルが弱まるものもありますが、一方で艶がある男性ボーカルもあるので一長一短です。
それでも中音域はやや前に定位しているので多くの曲は聴き易くはなっています。
特に女性ボーカルのメイン帯である中音部分から中高音にかけては解像度良くウォーム感がありつつもキレがあるので映えます。
主旋律の主張もしっかりしてますし、分離感もしっかりしてるので音場が広くてもあまり音の混同や濁りのようなものは感じられません。
中高音で刺激感がある3~4kHzのピークも緩やかなのでそういった音に弱い人にも比較的安心して使えるとは思います。
ただ、上流を駆動力強くして中高音側を強くするリケーブルをすると多少の刺激感を感じられるようにはなります。
広い音場の影響もあって臨場感のある中音域はボーカルは勿論、楽器数の多いオーケストラ系の音源との相性も良いです。
また、少しダークな雰囲気のある音はジャズのような音源との相性も良いですね!
高音域
高音域は優しく伸びるような感じであまり主張はありません。
各帯域から引き続き広い音場の感じで量感に関しては不足しているという感覚はありませんが、煌めくような高音域が好きな人には少し物足りない感じはするかもしれません。
その分音としてはとても聴き易く、刺さりほどの強刺激にはなりにくい音にはなってます。
駆動力の小さい環境だと音場が狭くなる影響を受けて痩せた高音域の印象になってしまいます。
持ち前の少しダークな音色も影響しているかもしれません。
とはいえしっかり駆動させれば遠くで鳴ってるような小さな金属楽器もしっかり聴き取れるくらいの詳細さはあります。
総括
平面駆動機だとこのイヤホンの音と逆な印象を持つ人も多いかもしれません。
低音域が弱くてちょっと強めの中音域と高音域という感じですね。
しかしこのイヤホンは魅力的な低音域、しっかりボーカルや主旋律も聴かせてくれる中音域、決して主張はしないけど広い音場でそれらを支える高音域。
解像度も良く分離感もしっかりあって空間表現も良い。
100ドルちょっとの値段を支払う価値がこのイヤホンには確かにあるなと感じられました。
あとはしつこいくらいに駆動力と言うワードを出しましたが、そのくらいこの子は駆動力がカギを握ってます。
もちろん低駆動でも音が悪いわけではないのですが、上を知るとやはりそっちで聴きたくなるものでして…😅
そしてそのような環境であればあるほど歪みの少ないより正確な音を楽しめる、そんなイヤホンになってます。
きっちり鳴らしてあげる事が第一なイヤホン、この一言に尽きるかなと。
その為の環境に投資するべきなのか、違うイヤホンを手に入れてもっと鳴らしやすいもので楽しむか、それはもう買い手である皆さんが選ぶ道ではあるのですけど、環境が揃っていて平面駆動をあまり知らないよという方には入門機としてベストなチョイスになるかもしれません。
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは44,Amazonで55)
リケーブル:NICEHCK FirstTouch(CIEM2PIN 4.4mm)
イヤピ:付属品バランスTips
エージング:75時間
ケーブルは6N無酸素銅(OFC)+銀銅ミックス。
付属ケーブルにあるような多少の粗さをわざと残しつつなるべくイヤホンの個性を残した構成。
それでも付属4.4mmプラグよりも音場広くて滑らかにはなってます。
あとは平面駆動機らしくやはり音量は取り辛さはあってボリュームがいつもより10近く上がってます。
歪みの少ない平面駆動機なのでもう一段階ゲイン上げての調整でも良いかもしれません。
音のバランスは若干変わるものの、中高音、高音域に寄らせる場合はHAKUGEI Rainbow UnicornにしてイヤピをFIIO HS18(Lサイズ)という構成。
ケーブルが手に入りにくいというか、HAKUGEIケーブルの中でもかなりマイナーなので準備のしやすさでセットアップ例をオススメします😅
ちなみにRainbow Unicornの方の音は解像度が更に上がってイヤピで低音域をカバーしてもらう感じで高音域が強くなります。
S08を選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- ビルドクオリティ含めてトータルパッケージ力が高い
製品としての質が高く、とても高級感がある。
見た目の格好良さと落ち着いたデザインはどの層からも人気が出そう。
付属品の質も確保されているので総合力が高いと言える。
プラグの交換方式も環境に合わせやすくて良い配慮だと思う。
ファッション的にも合わせやすい。
○高評価
- 流行パターンな音作りと聴き易さ
低価格帯でも最近増えてる弱ドンシャリでもボーカルが聴き易いタイプのイヤホン。
高音域の刺激は弱めで長時間使う事に関しても問題はない。
ただ、金属の筐体は長時間使うとピッタリ系なイヤピを使う人ほど痛みも出てくる可能性はある。
直挿しや低駆動での動作では魅力が落ちてしまう問題はあるものの、持ってるポテンシャルは高いので発揮できる環境があれば手にしても良いと思う。
留意点
- 良くも悪くも駆動力次第
詳細は音の評価の総括部分にて。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は当選品のLETSHUOER S08のレビューをしてきましたが…
最近の平面駆動機は凄いなってのが第一印象でした。
平面駆動機は何機か持ってますがここまで低音域が強いものはありません。
逆に高音域がここまで大人しいのも持ってませんので今までの印象と大きく違うなぁと感じました。
それだけ平面駆動機も色々やれるようになってきたということなのでしょうか。
どうしてもヘッドホンのイメージが強いですからね。
最近では小型化した平面ドライバーをDDやBAと合わせるものも出たりと、イヤホンにおける平面駆動機の技術はまだまだ進歩していきそうですね!
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・低音域好きな人なら満足感ある量感
・臨場感ある空間表現が好き
・ボーカルメインで聴きたい
・高級感あるカッコイイ見た目
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・煌めく高音域が好きな人には物足りない
・駆動力次第で実力の差が大きくなるので要環境
といったところで今回のレビューを〆させていただきます。
最後に今回のレビュー品です。
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ