こんにちは!
今回はNF Audio RA15のサンプルを伊藤屋国際さんから送っていただきましたのでレビューしていこうと思います。
いつもありがとうございます😊
NF Audioさんの製品は今回が初となります、貴重な経験をさせていただけて光栄です!
FPSゲーマーさんは最近荒野行動とのコラボ商品でメーカーを知った方もいるかもしれませんが、自分もそのくらいの知識です💦
というわけで未知のメーカーさんを知るのもまたイヤホン沼の旅路、早速レビューしていきたいと思います。
今回のレビュー品のリンクです。
Amazon 伊藤屋国際店
伊藤屋オンラインストア
各メーカーさんの紹介
伊藤屋国際さん
今回もお世話になります伊藤屋国際さんです。
代理店としての業務の他、オリジナルのブランドSoundsGoodを展開しています。
最近もリケーブル製品を出したり、オリジナルブランドも代理店業務も非常に活発です。
直営店の他、Amazonにも販路があります。
アウトレット系のセールも時よりやっており、個人的に大変お世話になりました。
X(旧Twitter)においても情報を積極的に発信しているだけではなく、国内のイヤホンイベントにも積極的に出展しています。
プレゼントキャンペーンなんかもやってるのでフォローしておきましょう!
直営店リンク
Amazonでの販売ラインナップ
NF AUDIOさん
2014年に設立されたメーカーさんです。
この時期くらいに新興メーカーが次々に誕生しているイメージですね。
基本的にはエントリーからミドル、ミドルハイ、ハイエンドな製品を作っています。
今回レビューするRA15にはミドル帯にNA2+という上位機種が存在しています。
そちらの音は聴いたことがないので分かりませんが、数々の高級機で培った高い技術をお求めやすい価格帯に落としてきているので非常に期待値が高いです!
グローバル向けな情報は少ないですが、日本においては伊藤屋国際さんが代理店なので大手家電メーカーはイヤホン専門店にて販路があります。
荒野行動好きの方はコラボモデルも購入しているかもしれませんね😊
X公式
ちなみにブログ記事化する前のインプレを公式さんがピックアップしてくれました。
こそばゆいですけど、大変ありがたいです!
The RA15 Japanese Review is out. Official launch in Japan this Friday, and online stores are now open for pre-orders🎉🎉
— NF ACOUS (@nfacous) 2024年8月21日
For those who are interested, check out the links below!
Itoya Online: https://t.co/cjoEm8EPqO
Amazon: https://t.co/TxYzFySPqM https://t.co/j9BPZYsjNo
公式ページ
スペック
ブランド:NF AUDIO
モデル名:RA15
ドライバ構成:1DD
コネクタ:2PIN(0.78mm)
インピーダンス:32Ω
感度:108dB/mW
周波数応答:10Hz-40kHz
発売日:2024年8月23日
価格:13,800円
外箱や同封物のチェック
外箱
外箱はこれでもか!というくらいにデザインされててイヤホンスペックや技術仕様、同封物の詳細等、様々な情報も載ってます。
コストかけているなというのが分かります。
真贋チェッカーのQRコードもあります。
中身
外箱を開けると中はこんな感じでCDのような見た目に。
デザイン部分がプリズム的な感じの加工なので余計にそう感じるのかもしれません。
イヤホンはしっかりと固定されてるんでこの台座から外れたり落ちたりして運搬上の事故が起きる可能性は限りなく低くなってると思います。
ちなみに外箱からこのディスク風台座に至るまで硬めのウレタンっぽい素材が使われているので耐衝撃にも優れています。
中身の詳細はこんな感じ。
イヤホン本体、イヤピ、ケーブル、真鍮ノズル、ポーチ、マニュアル。
お値段考えれば基本セットな感じもしますが、1万円台は付属のイヤピやケーブルの品質に当りハズレが割とあります。
その詳細はそれぞれの項目にて。
イヤピ
イヤピは1種類のみながらも高級機に同封されているような佇まい。
開口部は特に広い感じはしませんが、傘の高さは少し低め。
音の特徴的には中音域から上の底上げという感じ。
低音域を強めるコストの低いイヤピと比べて低音域が弱まる印象は小さいので低音域のカバーもしっかりしています。
総じてスペックの高いイヤピと言えそうです。
一方でこのままのイヤピだと多少中高音からの刺激に関して強まってる印象があるのでそういう方はイヤピの交換もオススメします。
装着感も悪くない良いイヤピでした!
付属品としては珍しいくらいにしっかりしているイヤピで、もはや高級イヤピのような感じですね~。
ケーブル
標準ケーブルは3.5mmの銀メッキ無酸素銅。
5N辺りはもっと安いイヤホンの付属ケーブルでもありますし、正直5NOFCというスペックは当たりハズレが多い印象です。
ただこのケーブルに関してはしっかりとした質が確保されています。
リケーブル無しでもイヤホンの魅力をしっかり引き出しているのであえてリケーブルする必要も無いのかなと思います。
端子はQDCライクなカバー付きタイプ。
LR表記もあるので間違いにくいとは思います。
スプリッターはNF Audioのロゴ。
ギターのピックみたいな感じですね。
スライダーはけっこう固いので固定はしっかりできますが、滑らせ難さはあります。
プラグにNF Audioの名前入り。
全体的にデザインとかもカッコイイです。
ケース
白いポーチタイプのケースが入っていて、合皮ライクですが表面の触り心地はさらさらで全体的に柔らかめです。
表側はロゴマークがあってタグにNF Audioが銘打ってあります。
裏側はタグにロゴマークって感じです。
使い心地も良い感じですが白なので使っている内に汚れが目立ってくるかもしれません。
イヤホン本体について
本体概要
全体が小ぶりな金属製のシェル。
FP側の面はシンプルにロゴマークのみ。
ガンメタ的な色合いはとてもかっこいいですね!
なだらかで丸みを帯びた外観は金属的な硬さを感じさせず、実際に肌触りもなめらかです。
見た目はザラっとしてそうに見えるんですけどね。
PINはQDCライクな0.78mmの2PINタイプ。
経験上、QDCとだけ銘打ってるケーブルは使えますがQDC系でも規格が違うものも存在するのであくまで自己責任でお願いします。
ちなみにピンの太さって0.75mmとか0.78mmという規格は存在していても実際は個体差も存在しているので、このイヤホンにおいて入りにくいものは無理に突っ込まないように注意です。(何本か狙ったケーブルが奥まで固くて入りきらなかった)
内耳側の部分もどこかが尖ってるような面がなく、全体的になだらかです。
装着感の向上にもつながっており、非常に好感が持てます。
本体もPINの根本近くにLRが自然な感じで刻印されており、RA15というデザインとか含めてぶっちゃけかっこいいとしか言えません。
デザインレベルが高すぎる。
ノズルの関しては特別に長い感じはしません。
付属タイプが傘が低めなので耳奥ガッチリホールド好きな方はバレットタイプのイヤピに交換すると良いかもしれません。
径はおおよそ5mm強~6mmといった所。
ちなみに交換式ノズルを外すと内部にもフィルタがありました。
ちゃんとゴミ対策がされているのが更に好感ですね!😊
それぞれのノズルについて(見た目
銀色の方が標準装着のステンレス製のBRIGHTノズル。
金色の方が真鍮製のWARMノズル。
内部はこんな感じ。
音については音質項目にて詳しく解説します。
ころころ転がってすぐどこかに旅立とうとするので紛失しないように気を付けましょう。
交換式ノズルは便利?どうなの?
ノズル交換式で2つの音を楽しめるというコンセプトはスイッチのONとOFF形式と同じ感じで一定のペースで製品は出ています。
それぞれのメリット、デメリットをまとめていこうと思います。
スイッチ式
メリット😊
・切り替えるだけで音が変わる面白さ
・ノズルのように紛失の心配は無い
デメリット😞
・スイッチのON、OFFの順番を覚えておかないといけない
・細かいのでSIMピンのようなものが無いと切り替えにくい
ノズル交換式
メリット😊
・スイッチ式のようにON、OFFの順番を覚えておかなくていい
・くるくる回して外すだけなので特別な道具もいらないし作業工数が少ない
デメリット😞
・ノズルを片方でも紛失すると実質一つの音を失う
・上記の紛失も考えて交換ノズルを持ち運びしにくい
一長一短あります。
ほんと紛失は特に注意したいところです。
RA15の音質について
音の特徴
最初に取り付けられているステンレスノズルのBRIGHT(シルバー)を基準にしていきます。
基本的には寒色傾向で、明るくキラキラした音が特徴の弱ドンシャリ。
ドンシャリというと最近はドン側が強い製品も多いですけど、このイヤホンはシャリ側が強いです。
中音域の中高音から高音域が強く、特に中高音から上に若干ピーキーさがあります。
刺激に弱い人は少しきつめかもしれません。
一方でキラキラな高音域が好きな人には良い選択肢になると思います。
真鍮のWARMノズル(ゴールド)の方にするとWARMというよりもBRIGHTの角を少
丸めている感じになります。
いわゆる暖色系というイメージとは違います。
寒色でドンシャリなそれぞれの特色を和らげ、中高音以降のピーキーさを和らげているという感じですね。
解像度という点ではWARMの方が若干落ちる印象ですが、それでもこの値段で考えたら性能の高さは折り紙付きといって過言ではないでしょう。
個人的にお気に入りなのはこちらの真鍮のWARMの方ですね。
長時間使うならキラキラとした明るさが強いBRIGHTよりもややその明るさが引っ込むWARMの方が良いかもです。
音場は横方向も上下もどこかが誇張するような拡がりではなく、ふんわりと円を描くような感じで広め。
奥行感もありますね。
小ぶりな金属筐体ですが金属筐体のメリットをしっかり活かしてると思います。
定位の正確性も高く、分離感も良いので1万円台前半のスペックとしては申し分ないと感じました。
低音域
厚みはあるけどスッキリとしたキレのある低音域。
最初にもありますが、ドンよりもシャリが強いバランス。
不足しているということではなく、量感は多すぎず少なすぎずで適度といったところ。
重低音よりも基本的に上の低音部分が強く、厚みの割には湿度を感じさせない鳴りはスッキリ系。
ドンシャリ系でありがちである中音域への侵食もなく、しっかりくっきりと音のつながりが感じられます。
金属系シェルの弱点でもある低音域の抜けに関してはイヤピのサイズが合ってないとか考えられます。
付属品のイヤピだと傘の高さがそれほどでもないので耳孔手前側になる事も多いと思うので、ピッタリなサイズかベタっとしたイヤピを使うことをオススメします。
個人的にはイヤピ選びはそれほど苦にはなりませんでした。
中音域
前過ぎず、後ろ過ぎずの絶妙な配置。
全体的に高い解像度と低音域が強過ぎずのバランスなので中低音から中音、中高音と中音域それぞれの帯域において不明瞭な部分はなくとてもキレイに聴けます。
前め配置で歌をしっかり聴かせようというバランスも最近多いですが、鳴りの位置で言えばすごく自然に感じられます。
その点で中低音側の男性ボーカルや低めの女性ボーカルはやや後ろに下がる感覚があります。
BRIGHTとWARMノズルの大きな違いはこの帯域から出てきて、特に中高音においてはBRIGHTはやや明る過ぎる感じがあります。
高音域でも同じですが、WARMの方が長時間聴いたりする用途向きです。
一方で楽器が多い曲(特にオーケストラ)における臨場感や迫力はBRIGHTノズルが優勢に感じられます。
聴きたい曲に合わせてノズルを交換するのも良いかもしれません。(もしくは専用セットリストを作っても良いかもしれませんね!
基本的にハイトーンな女性ボーカル向けなイヤホンかなという印象です。
高音域
明るめで特にBRIGHTはよりピーキーさが出てくる印象です。
人によっては刺さりのような刺激感を感じるかもしれません。
WARMノズルに交換すると明るさが落ち着いて刺激感も和らぎます。
それでもキラキラ感のようなものはしっかり残っているので個人的にはこのWARMノズルの高音域が好きですね。
高音域の楽器の残響感がとても気持ちが良いという印象です。
音場が広いので特にその恩恵を受けているかもしれません。
素晴らしい点も多いのですが、曲によっては多く聴こえてくるシャリシャリとした音は価格という現実を思い出させます。
総評
これまたすごい1DD機が出てきたなという印象。
というのもこのDDが上位機機種のものと同じだというのだから更に驚きです。
そりゃ音も良いですよね、と納得。
それに1DDでこれだけの表現ができるというのはまだまだ1DDって奥深いしコストダウンしてもまだまだ高音質化していける可能性を見た気がします。
BRIGHTノズルにおける中高音と高音域のピーキーさが特に問題なければキラキラとした明るい高音域が特に好きになりそうです。
一方でWARMノズルはそういったBRIGHTの特色を薄める傾向にあるので相対的に寒色さが緩むだけであって決してWARMな音になるというわけではないという認識は必要です。
男性よりも女性ボーカル向け、少ない楽器よりも多めの楽器が得意という感じですのでノリの良いアップテンポな曲との相性が良いなと感じました。
イヤピもケーブルも付属品でも十分なレベルに感じますが、リケーブルする場合に高音域がきつくなる面を含めてバランスが大きく変わる可能性があるので線材は慎重に選びたいところです。
イヤピやケーブルも付属装備品のレベルは高いので、このRA15という世界観はこれで一つの完成形という感じがしました。
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは34,Amazonで47~49)
リケーブル:Xinhs 169(中華2PIN 4.4mm)
イヤピ:
BRIGHT:FIIO HS18(Mサイズ)
WARM:標準イヤピ(Mサイズ)
エージング:35時間
ちなみにリケーブルはかなり印象が変わるのでそのままの音が好きならしない方が良いです。
それでもあえてバランス化してイヤピも交換したセット。
イヤホン本体側のピンの受け側の締りが強くて個体差で太めな感じであろうピンは受け付けてくれないので悩んだ結果の組み合わせ。
全体的な解像感がほんの僅か落ちるけど音場が更に広くなって臨場感アップ。
高音域も解像度高いくシャリ感目立つので若干緩くしても良いなぁという感じです。
明るさ若干落ち着きます。
ちなみにこのセットアップだとBRIGHT&FIIO HS18の相性が良いですね😊
WARM&標準イヤピは中音域が持ち上げられるので長時間のながら作業向けって感じで落ち着いた感じの音を楽しめます。
ちなみにいつもより若干音量が高めなので、ほんの少し音量取りにくい傾向かもしれません。
RA15を選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 全てにおいて高水準の意匠
箱のデザインからイヤホンのデザインにかけて、全てにおいて高水準。
金属だけど全体的に丸みがあって優しい触感は耳への刺激も抑えて長時間使っても疲れや痛みを感じさせない。
交換式ノズルという事でイヤホン内部へのゴミの侵入も内部のフィルタで更に防いでるのも好感。
金属の弱点である重さにおいても多少動こうがイヤホンはズレにくい。
低音抜けは個人的にはしにくい方に感じる。
見た目だけではなく機能性のデザインも非常にレベルが高い。
そしてこのお値段、恐るべし。
- 完成された一つの世界の音
付属品の標準セットで音の完成度が非常に高く、それだけで一つの完成形。
正直このまま4.4mm版が欲しいと思うほど。
リケーブルすると分かりやすいほどにケーブルの味が加わるのでバランスが崩れる可能性がある。
あまり味変なく音場が広がるものを選びたいところ。
〇高評価
- 付属品のレベルが高い
イヤピは中音域と高音域アップ系だけど低音域も大きく減衰はさせない。
質の高いイヤピだと感じた。
ケーブルも4.4mm版をそのまま販売して欲しいほど、標準ケーブルとしてはレベルが高い水準だと感じた。
5NOFCの信頼性は個人的には高くないのだけど、このケーブルに関しては当たり。
ちなみにケーブル長が1.3mと大抵のものより10cm長いのが個人的にお気に入り。
留意点
- ノズル紛失をしないように注意
紛失すると音を一つ失うことに。
無くさないように気を付けて保管&持ち運びしないといけない。
使わない方のノズルはイヤピを装着した状態で小さいジッパー袋に入れて保管しておくことをオススメする。
- イヤホン本体のピンの受けが固い
中華2PINやCIEM 2PINタイプのピンが長めなものほど挿しきらない可能性が。
無理に挿しこまないよう気を付けよう。
なお、個体差の可能性もあるのでそれは承知していただきたい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回レビューをしましたNF Audio RA15は見た目やセット内容を含む外面、音の部分の内面の両方においてとても満足度が高い1本でした。
価格の面を含め、総合的に判断してこのブログ2例目の★5最高評価とさせていただきます。
留意点は取り扱いの面でのみで音における弱点らしい弱点はあまりないと言えます。
あえて言うならば男性の一部のバンドのボーカルや女性のやや低めな高さの声がへこんでやや下がり気味に聴こえる程度でしょうか。
それでも濁って聴こえにくいとか、他の帯域の影響で聴こえにくいとかは無いです。
BRIGHTノズルの刺激感のある中高音からの高い音が苦手な人にもWARMノズルがあって、弾丸タイプのイヤピに交換したり回避する手段も多く用意されてますし色んな方面をカバーできるなと思います。
100ドル未満の製品として非常にレベルが高い製品で、レッドオーシャン化しているこの市場においてかなり巨大な岩を投げ込んで波を立たせた感があります。
という感じで今回のレビューを〆させていただきます。
最後に今回のレビュー品のリンクです。
Amazon 伊藤屋国際店
伊藤屋オンラインストア
他、大手の家電量販店やイヤホン専門店でも販売予定があるようです。
販売チャンネルは広いので手に入りやすいとは思います。
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ