れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#61 イヤホン TRUTHEAR GATEをレビュー!

こんにちは♪😊

今回も購入レビューとなります。

TRUTHEAR製品はドングルDACのSHIOからイヤホンはHOLA、ZERO RED、NOVAと所持していて今回はエントリー向けのGATEを購入しましたのでレビューをしてみます。

基本的には優しい音が多いTRUTHEAR製品ですが、このGATEはどんな音なのか早速聴いていきたいと思います。

今回のレビュー品リンクです。

Aliexpress TRUTHEAR

Amazon Shenzhen Audio

メーカーさん紹介

TRUTHEARさん

2022年設立の新進気鋭のメーカーさん。

イヤホン=美少女を地で行く割り切ったスタイル。

他社は製品によってはキャラを出さないこともありますが、今の所リリースされた製品は100%美少女きゃらが描かれています。

今の所カナル型の有線イヤホンとドングルDACのみのラインナップですが、公式ホームページではTWS、OWSの無線イヤホンをそれぞれ1機種ずつとヘッドホン2機種を2025年中にリリースすると予告が出ています。

価格としてはエントリー~ミドル帯でNOVAの定価がミドルにかかりますが、他の製品はエントリー帯がほどんとです。

中でも今回レビューするGATEはHOLAと並んで最エントリー帯の製品となります。

Xにもアカウントがあり、製品情報やプレゼントキャンペーンを行っています。

TRUTHEAR X公式

https://x.com/TruthearLab

各種リンク

TRUTHEAR 公式ページ

Aliexpress TRUTHEAR オフィシャルショップ

※アリエクのオフィシャルはセール時、たまにですがとんでもなく安く販売することがありますので狙っているものがあったらリストに入れておきましょう。

スペック

ブランド:TRUTHEAR 

モデル名:GATE

ドライバ構成:1DD

コネクタ:2PIN(0.78mm)

インピーダンス:28Ω±15%

感度:122dB/Vrms@1KHz

周波数応答:20Hz-20kHz

発売日:2024年5月31日 

価格:18.99ドル(約2,950円/1USD=155.4円

パッケージ情報

外箱

TRUTHEARさんらしいかわいらしさとかっこよさを同居させたデザインのパッケ絵。

キャラクターの部分だけ特殊加工というかシールっぽい質感です。

後ろにはスペック表とか周波数特性のグラフがあります。

中身

外のカバーを外すとこんな感じ。

最エントリー帯の価格の製品ですが、とても丁寧なパッケージ。

ちゃんとイヤホンも固定されてますし、きっちり仕切られてるので好感が持てます。

中身はマニュアル類、ケース、イヤピ2種類(合計7ペア)、ケーブル、イヤホン本体。

マニュアルは外箱にはない日本語の表記があるので助かりますね!

値段を考えるとケースがあったりイヤピの数や種類も多いので上々なセット内容と言えます。

ちなみにカラーは白と黒があるのですが、白い方はイヤホンはもちろんですが付属のケーブルやイヤピも白なのがこだわりですね。

イヤピ

特徴的なのは左側が開口部が広くて傘が低いイヤピ。

そしてもう一つが開口部が狭くて傘が高いイヤピ。

開口部が広くて傘が低いイヤピの方は中音域と高音域がほんの少し上がってボーカルの質感がアップ。

開口部が狭くて傘が高いイヤピの方が低音域がほんの少し強くなる感じです。

どちらもスペック的には高くないですし、イヤホン本体が軽いので装着感のズレを解消する意味でもしっかり固定できるタイプに交換するのを推奨します。

ケーブル

無酸素銅(OFC)ケーブル。

ケーブルの色に合わせて各パーツもしっかり黒で合わせてあります。

イヤホン側に凹があるので、ケーブルは基本的にCIEM 2PIN(Recessed 2pin)を使うようにしましょう。

スプリッターにはメーカー名が入ってます。

スライダーはしっかり固めで絞りの固定は問題なさそう。

ケーブルの取り回しは柔らかめなので問題ありませんが、タッチノイズは多少感じます。

スペック的にはこの値段の標準的な品質かはちょっと上です。

他の同価格帯のイヤホンケーブルと比べた結果だと音場は少し広く、低音域はしっかり出ます。

それでも格安なリケーブル製品との差は大きく、基本的にはリケーブルした方が良い印象です。

ケース

メーカー名入りの人工革のケース。

口の部分がやたらしっかり閉まるようになってます。

この価格でこのようなケースが付くのは純粋に嬉しいですね😊

イヤホン本体について

見た目はとても良く、内部構造がしっかりはっきり見えます。

普通はFP側に装飾があって、耳側のシェル部分が透明で中身が見えるというパターンが多いのですが…

まさかのFP側から丸見えという思い切った作り。

とてもシンプルな構造である意味スカスカとも。

DDにはメーカー名が入るこだわりがあります。

プラスチック感の強いシェルですが、全体的に滑らかで軽いです。

装着感も良いので長時間の使用も特に問題ありません。

ビルドクオリティは同メーカーの同価格のHolaと比べるとだいぶ安っぽい感じです。

(Holaは逆にこの価格帯にしては質感良すぎるのでその反動ですね💦)

特に美しさの一因にもなってるFPの部分は割と傷付きやすい弱点があります。

ノズルの高さは特に高いとか低いはありません。

付属イヤホンだと開口部が狭くて傘が高いイヤピの方は軸径が若干細いのか取り付けにくさを感じました。

大体のイヤピで交換はそこまで苦慮しません。

フィルタは六角形なのが特徴的。

GATEの音質について

音の特徴等について

リファレンス環境(FIIO M23、付属品ケーブル&開口部が狭い方のイヤピ

TRUTHEARらしいといえばその通りですが、基本的にニュートラルよりも僅かにウォーム方向な音質。

メーカーとしてハーマン的な音作りが基本に感じますが、それよりもV字的な感じではありませんのでハーマンターゲットよりもフラット寄りな方向。

低価格な商品ですけど、精一杯音のバランスを整えている感じです。

同価格のHOLAと比べると低音域と高音域の傾向が逆と言うか。

解像度を上げて中高音~高音域をソリッドにして寒暖で言うとニュートラル方向な音の調整にしているのがGATE。

低音域~中低音に主眼を置いてGATEよりもウォーム感あるのがHOLAという印象です。

ウォーム度合いをHOLAが10だとすると、GATEは5くらいって感じですかね。

音場は横方向は平均程度で上方向は少し狭い感じですね。

奥行に空間的なものを感じるので上の狭さを多少カバーしている感じはあります。

ただ総合的にはやや狭めで楽器の多い楽曲や演奏の空間が広い曲では多少窮屈感を感じます。

解像度は特別高くはないですが、価格帯では上位になる実力があります。

ただ分離感は甘いので音数が多い楽曲ほど音の混濁とか明瞭感が失われる感覚はどうしても出てしまいます。

低音域

適度な量感と若干浅めな鳴りでウォーム寄りな音でもキレが少し感じられる低音域です。

HOLAよりはあっさりとした量感ですが、それなりに主張も感じられる低音域。

とはいえ他の帯域を邪魔するようなバランスではないです。

やや音場が狭い低音域となってるので芯になるような主体性はなく、他の帯域とのバランス感覚をより重視しているように思われます。

バランス化すると多少広く深く鳴るので低音域の質感が向上します。

中音域

中低音から中音にかけて少し凹んでいるものの、上になるほど明るく明瞭にはきはきと鳴る中音域です。

少し音はドライな感覚で高い音域になるほどその傾向が強くなっていきます。

一方で男性ボーカルや近い帯域のギター音は若干後退してますので魅力度が落ちます。

中音~高音域にかけて煌めきとか明るさが出るので基本的には女性ボーカル向けと言う感じだと思います。

男性ボーカルを楽しむならGATEの方では無くてHOLAの方かな、逆に女性ボーカルを聴くならGATEの方という感じで使い分けしても良いかもです。

付属品ケーブルだと音数多い楽曲との相性はイマイチなので、そういう曲を聴くなら基本的にバランス化した方が良いでしょう。

中高音も価格帯の中でも明瞭でクリアーなので女性ボーカルだけではなく楽器の音も楽しめます。

刺激的な音作りになってない点も好感が持てました。

高音域

HOLAとは逆の傾向で、あちらが低音域側に焦点あるとすればGATEは中高音からこちら側にかけて焦点がある感じですね。

明るさや煌めき感を少し感じながらも刺激はあまり多くなく、不快な刺さりのような音も抑制されています。

上方向の音場が狭いので抜け感とかそういうのがあまり良くない点が気になるので積極的にバランス化してもうちょっと鳴らしてあげても良いと思います。

特に高音域担当の楽器はバランス化した方が好印象でした。

HOLAよりもドライでクリアな高音域は全体のバランスをシャキッとまとめ上げてる感じです。

総括

各帯域が強く主張する感じはなく、トータルのバランス感覚が良いという感じ。

その結果女性ボーカルに焦点が向いてる感じなのか、最初から女性ボーカルに焦点を当てているかは分かりませんが格安イヤホンの中では随一と言えるくらいに女性ボーカル特化のイヤホンと感じます。

同メーカーの同じ価格のHOLAとは大きくキャラクターも異なってる点も面白いです。

共通して言えるのはバランス化した方が基本的に良いという点でしょうか。

奥行は元々少し感じられたのでバランス化することで広くなり過ぎず、コンパクトながら立体的な感覚は得られます。

そうなると空間の広い楽曲や音数多い曲にもある程度耐えられるようになります。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは38,Amazonで50)

リケーブル:NICEHCK MixPP(CIEM 4.4mm)

イヤピ:FIIO HS18

エージング:60時間

ケーブルは6NOCC。

最近だとあまり見かけない純銅ケーブル。

ちょうと6Nクラスの安売りとかが始まった時期くらいのものだったと記憶してますが、布巻のタッチノイズを差し引いてもエントリー帯の味付けにちょうどいい性能になってます。

音場は横方向に少し拡がり、上にも僅かに伸び。

奥行も少し広くなって空間表現能力がアップ。

この音場表現はバランス化する上で一番良い変化だと感じられました。

解像度も上がって標準ケーブルにあるジャギ感が緩和。

低音域を少し伸ばして高音域の抜けも良くなりました!

GATEを選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 値段に対してのパッケージ力が高い

セール時には約1000円まで値下がる事もある本機において複数種類のイヤピ、メーカー銘入りのケーブル、ケース付きでイヤホン本体も音は悪くない。

パッケージ力は高く、低価格の割に満足感が高い。

キャラ絵好きな人にとっては質の良いパッケ絵も嬉しいところ。

○高評価
  • 音の調整力が良い

各帯域のバランスが良く、派手さは無いけど丁寧な調整力が感じられる。

特に女性ボーカル向け。

リケーブルした方が音の総合力はアップする。(詳細はセットアップ項目にて

特に空間が広い曲を楽しみたいならバランス化はほぼ必須。

留意点

  • 見た目は良いが、少し安っぽい

同社のHOLAと比べるとビルドクオリティの面では少し劣る。

中がはっきり見えるしDDにメーカー銘入りなのは素直にカッコイイが、逆にガランとしていて寂しさを感じる。

値段考えると使い倒すくらいの心持ちで良いとは思うが、FP側は傷が付きやすい点は気を付けよう。

まとめ

というわけで今回はTRUTHEARの最エントリー帯の製品、GATEをレビューしていきました。

総合力が高いパッケージとなっており、最初の1本としても良いという感じでした。

疲れにくい装着感と音で女性ボーカルを楽しむイヤホンという位置づけで良いんじゃないかと思います。

ステップアップを考えるなら同社で言えばHEXA→NOVAって感じでしょうか。

また兄弟機と言えるHOLAとはイヤホンとしての性質がかなり違うので両方持っていても良いかもしれません。

より音楽を分析的に聴くならGATE、長時間聴き流しするようならHOLAというように使い分けるのもありですね😊

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・低価格帯でも音を分析的に聴きたい

・女性ボーカルがきれい

・高音域の刺激は少ないけど決して弱くはない

・刺激感が弱く、刺さりにくい音

・装着感と音が疲れにくい

・値段の割に付属品が豪華な総合力が高いパッケージ

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・ビルドクオリティはそこまで高くない

・バランス化すると本領発揮するのでリケーブルに興味がないと魅力の何割かは削がれる(特に低音域

・オーケストラのような楽曲はバランス化しないと鳴りが弱く臨場感が出ない

最後に今回のレビュー品リンクです。

Aliexpress TRUTHEAR

Amazon Shenzhen Audio

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ