れあのガジェット三昧日記

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#83 イヤホン AFUL Magic Oneをレビュー!

こんにちは♪😊

今回はAFUL Magic Oneの購入レビューを行っていきます。

HiFiGoさんの福袋で購入したもので、自分は3.5mm版が届きました。

AFUL製品は自分のブログでも多く取り扱ってますのでこちらも紹介していきます。

それでは今回のレビュー品です。

Amazon HiFiGo

Aliexpress HiFiGo店

メーカーさんの紹介

AFULさん

既に数々の評価の高い製品を世に出してる新興メーカーさんです。

At Fullの略で英語的には満月とか絶頂とかなので、いわゆる完全にとか頂点を極めるとかそういう類の意味になります。

製品としてはエントリーからハイエンドまで揃えられていますが、主戦場はミドル価格帯ですね。

見た目も美しいイヤホンが多く、音に加えて所有欲を掻き立てる製品が多いですね!

他にもドングルDAC等、ポタオデ用製品を幅広く作っています。

日本においても代理店が存在してますので、AFUL製品はイヤホン専門店や大手家電量販店で販売されています。

また、HiFiGoさんもAmazonで販売してるので手に入る環境はしっかり整っています。

SNSの運用もしており、情報は活発に公開されています。

✨X公式

https://x.com/AFULJP

各リンク先

✨Aliexpress公式ショップ

✨公式ページ

スペック

ブランド:AFUL

モデル名:Magic One

ドライバ構成:1BA

コネクタ:CIEM 2PIN

接続:3.5mm/4.4mm(どちらか選択購入

インピーダンス:38Ω

感度:103dB/mW

周波数応答:5Hz-25kHz

発売日:2023年11月25日

価格:17,338円(139.99ドル

(今はセールで割引になる事も多いです)

パッケージ情報

外箱

おおよそ横11.6cm×縦15.3cm×高さ5.4cmのボックス。

製品写真と裏面に製品スペック。

日本語表記があるのはありがたいです。

中身

定価は約140ドル付近なのでセット内容はしっかりとしている印象。

マニュアル類、金属製ケース、イヤピは2種類3サイズの6ペア、ケーブル、イヤホン本体。

マニュアルは嬉しい日本語対応。

セールで60ドル台になるとかなり嬉しいセットと言えますね✨

イヤピ

イヤピはカラー軸のセットと白系の2種類。

形状はほぼ同じで傘の高さや開口部はほぼ同じ。

違いがあるとすれば軸の長さと内部構造。

カラー軸の方が約8mmに対して白系は約6.5mm。

内部構造はカラー軸が少し内部で狭まっているので軸に厚みがある一方、白系がストレートな円筒形で厚みは均一。

触ってみると厚みがあるカラー軸の方が硬いです。

音の違いとしてはカラー軸の方が低音域が僅かに強く出ている印象です。

とはいえ、音の傾向に大きな違いはあまり感じられません。

ケーブル

ケーブルは4芯の無酸素銅+銀メッキ無酸素銅。

作りはしっかりとしていて、シルバーとブラックのコントラストが美しいですね。

パーツ類はイヤホン本体が白や透明を基調にしててケーブルのブラック部分とのバランスも考えてかガンメタ系で統一。

ピンはフラットな2PIN。

イヤホン側が凹んでいるCIEM2PINタイプのものでは使用できないタイプですが、あまり数は多くないので他に使おうと思えばかなり汎用性は高いです。

左右表記はありませんは、赤が右側で青が左側です。

オーディオ系において赤が右側は相当採用されてます。(左はメーカーによって青だったり黒だったり白だったりバラバラですが赤以外です

イヤピのカラー軸のものを使うのであれば左側に青い軸を、右側に赤い軸のを使うとより分かりやすくなると思います。

スライダーは固めでしっかり固定できます。

プラグカバーにはAFULの銘入り。

ケーブル単体としてのクオリティはそこそこ高いのでそのまま使用して全然問題ありません。

しなやかさがあって反発力はあまりなく、タッチノイズも少なめで機能性が高いケーブルです。

ただ、どうしても鳴らしにくさがあるので個人的にはバランス化した方がこのイヤホンは好感が持てます。

ケース

自分が持ってるAFUL製品はほぼケースが付属しています。

その中でもこの金属タイプが一番数が多いように思えます。

他のメーカーでも採用されてるタイプで堅牢さがあって使いやすいタイプのケースです。

付属品ケーブルがしっかりしてるので巻いて保管するにはちょうどいいボリューム感です。

イヤホン本体について

AFULイヤホンの真骨頂の一つである美しいデザイン。

FPは雪のような純白な下地に雪の結晶のような金属細工が特徴的です。

シェルは透過性の高いレジン充填式。

FP側が雪だとしたらこちら側は純氷といったところ。

透明度が高く、中身の構造もほぼ丸見えです。

全体的にはなだらかな構造で耳介部分が少し盛り上がってる程度。

装着感は吸い付くようにしっかりとしてて良好です。

イヤピ選びにもあまり困らないです。

レジン充填で余分な空間がないので遮音性が高いのも特徴です。

詳細なマクロ画像。

AFULと銘入りのカスタムBAも目立ちますが、何よりも特徴的なのがこのにょろにょろな共鳴管。

AFULさんはこのにょろにょろ技術をよく使ってます。

似たような技術を後のフラッグシップ機であるCantorやイントラコンカのPolarNightでも使用しています。

それらより前にリリースされた本機はそれらの礎となってるようです。

ダイナミックドライバーのような低音域は出ませんが、このにょろにょろ構造で低音域の深みとキレを強化しています。

AFULイヤホンの多くはフィルタが存在しないのですけど、このMagic Oneに関してはフィルタがあります。

ただ、ノズルのイヤピが外れるのを防ぐ返し部分がないのは他のAFULイヤホンと同じなようで、軸径が太いものを使うと少し緩い感じにはなります。

一応軸径が太い方であるTRI角笛なんかギリギリ使えるかなっといった感じの径で5mmちょっと。

お手入れを怠って皮脂が多いと滑って外れるかもですが。

イヤピの付け替えはとてもしやすいです。

Magic Oneの音質について

音の特徴等について

リファレンス環境

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

イヤピ:付属品(カラー軸)

ケーブル:付属品(3.5mmプラグ)

中音域にフォーカスが向いた寒暖差があまりないニュートラルな感じ。

BAに多いシャリっとした寒色的な音をイメージすると肩透かしなくらい冷たくない音になってます。

上流やケーブルなど環境によって寒色傾向を強めたり暖色傾向を強めたりも可能。

音の傾向的にはフラット傾向~弱ドンシャリの間くらいで派手さを抑え込んだなだらかな音。

付属品ではカラー軸なイヤピの方が僅かにドンシャリ傾向が強くなります。

音場としてはレジン充填&BA一発と考えると広く、横方向と上下、奥行のどこかのバランスが足りないということはなく立体的にまとまってます。

分離感も良くどこかの帯域が他を邪魔している印象はありません。

各帯域の定位も把握しやすく、空間表現能力はしっかりあります。

解像度はこの価格帯として考えるなら平均的ですが、価格帯通りのしっかりとした解像度がありますので音像が掴みにくいとかぼやけているようなことはありません。

低音域

膨張感が弱いキレ重視のタイトな低音域です。

BA単発なので仕方ないですがサブベース、ミッドベース共に量感は最低限という感じです。

3.5mm版だと深度が浅く、響くような低音域はあまり期待できません。

バランス化する事によって低音域の量感は増しますのでドンシャリ感が少し増してW字やU字と言った音の特性が強くなる印象です。

鳴らしにくさもあって低音域をそれなりに鳴らすにはゲインの強化や音量アップが求めらるので基本的に小さい音で楽しむ人にはかなりフラットな音になるでしょう。

中音域への浸潤を嫌い、丁寧な低音域の表現が好きな方にとっては聴き疲れもしにくい低音域になってますが、サブベースをズンズン鳴らすような音が好きな人にとっては物足りなさはあるかと思います。

中音域

低音域の主張が強くないのとほんの少し前め配置でフォーカスされる暖かみがあるけど解像度が高い中音域です。

バランス化すると空間の使い方に差が出ます。

ボーカルや主旋律は脳内定位の真ん中で少し前め、楽器はやや後ろに下がった耳の付近で小気味良く鳴るといった感じで分離や定位が安定しています。

付属品の3.5mmケーブルだとこの空間の奥と手前の使い方が少し平坦に感じます。

男性ボーカルは凹まず安定的に聴けますが、低音域側の成分が弱いので艶のある低い男性ボイスよりもファルセット含めた明快なボーカル向けといった感じ。

女性ボーカルの方が音質的にも合う傾向で、特に中~高めなトーンな歌手ほど適正が高い印象。

BA単発なのでサ行の刺さりのような刺激を心配する人も安心して使えるチューニングなのもポイントです。

ボーカルが無い曲も主旋律が豊かなので得意です。

少し低音域を強くするセットアップで聴けば空間が広くて音数が多いクラシック等も楽しめます。

レトロゲーム系の音源との相性も良く感じられます。

高音域

中音域に引き続いて解像度の高い高音域で、特に金属的な音がシャリ感弱くきれいに鳴らしてくれます。

一つの指標としてハイハットシンバルのような音が割れやすく拡散する楽器の音を聴きますが、音像がしっかりと分かります。

程良い煌めき感がありつつも刺激的になりやすい場所は抑制されています。

1BAのみなので刺激感に弱い人は警戒しがちだとは思いますが、比較的安全チューニングで使いやすいイヤホンです。

それでいて高音域の魅力をあまり落とさない良い調整と感じます。

バランス化することでより高音域が滑らかできれいに鳴ります。

超高音部分が少し明瞭になる事で高音域全体のポテンシャルアップにつながります。

総括

基本的には鳴らしにくい部類のイヤホンで、バランス接続にした方がこのイヤホンは真価を発揮する印象。

最低限ドングルDACを使う環境は欲しいところです。

3.5mm版ならバランス化&リケーブルする方が空間表現能力が高くなります。(特に低音域を補いたいなら)

低音域が少しマイルドなのでそこを主軸とするハードロックのような迫力ある音源や低音域の音数が多い臨場感あるオーケストラとの相性はイマイチ。

あとは深みも弱いのでジャズ系のウッドベースの魅力は落ちてしまいますが、ポップス系を中心にボーカル系やピアノやギターが主旋律の曲との相性が良いです。

癒しソングや癒しなBGMをのんびり聴くのも良いですね♪

聴き疲れしにくく長時間使うには適しているサウンドバランスでながら聴き、聴き流し用途の適性が高いです。

得意不得意はどうしても感じてはしまいますが、タイトな低音域はセットアップで調整可能ですし低音域強いのが好みじゃない人にとっては使いやすいイヤホンという感想でした。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは55,Amazonで66)

リケーブル:NICEHCK GreyDragon(CIEM 2PIN 4.4mm)

イヤピ:付属品

エージング:約50時間

素材的に理解が難しい線材のケーブルですけど、純粋に低音域を強めて引き締める効果がしっかりあるので採用。

元々高音域側は良いイヤホンなのでそこを強く気にかけなくても良いのは分かりやすいのかなと。

イヤピは付属品をそのまま使用。

低音域側を強化しますし、そもそも品質もそこまで悪いと感じないのでフィット感に問題ないならそのまま使って全然問題ないです。

エージングはあまり効果ないと言われているBAなのですけど一応50時間は稼働させてみました。

箱出しはDD系だと少し音が詰まった感とかぼやけたりとかあるのですけど、Magic Oneはあまりそんな感じはなくエージング後は高音域の音の滑らかさが少し改善されたかな…程度。

基本的にエージングは劣化促進作業でもあるので、そこまで動かさないでも良いのならたくさんすべきではない派ではあるので本機は小慣らしさせる程度で良いのかなって感想です。

ケーブル、イヤピ、バランス化の恩恵で弱ドンシャリ寄りのW字バランスに近い音にすることができました。

Magic Oneを選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 見た目がとても美しい

全体的に見た目がとても良いイヤホン。

FP側の模様、シェル全体は透明度の高いレジン充填式。

内部機構も楽しめるのでマニアックな人も楽しめる。

AFULさんはとにかく見た目へのこだわりがすごい。

○高評価
  • 得手不得手はあるものの、ながら聴きの適正が高い音

分析的に聴く解像度もしっかりあるものの、安全なチューニングの傾向なので刺激的な音に弱い人も安心して使えるタイプのイヤホン。

それでも伸びやかである点や煌めき感はしっかり感じられ、高音域の魅力が大きく削がれていないのは嬉しいポイント。

疲れにくい音なので長時間使ったりながら聴きなんかに良い音のバランス。

  • パッケージ能力は高い

ケーブルはできればバランス版の方が良いが、品質が特に悪いとは感じない。

セールで安くなることも多く、1万円以内で手に入れることができれば特に満足感は高い。

とはいえ、スターターキット的な位置付けではないのは留意点を参照。

留意点

  • 初心者向きではない

このイヤホンはある程度環境が揃って輝く印象。

例えば最初に買うイヤホンにすると失敗したなと感じる方も多いかもしれない。

理由としては動作のしにくさとBAのみという構成。

低音域が欲しいのであれば基本的にDDを使っているものを選んだ方が簡単。

動作のしにくさはシステム上かなり上の音量までいけばしっかり音量は取れるものの、音が歪みやすい。

ドングルDACやDAPを使用して駆動力を上げた方が歪み小さくこのイヤホン本来の力を発揮する。

他リケーブルする等、その為の準備を考えるととても最初の1本としてオススメはできない。

まとめ

というわけで、AFUL Magic Oneのレビューをしてみました。

見た目が美しいので万人にオススメしたいのですが、中身としては少し機材が揃った方向けのイヤホンという感じです。

リケーブルとかバランス化、ドングルDAC持ってるよ!って方が使うタイプ。

どう魅力を活かし切れるかというところに主眼を置いた方が良いかもしれません。

扱えればとても良い音になりますが、それでも低音域がもっと欲しいなって方には少し難しいイヤホンかもしれません。

女性ボーカルや中高音とか高音が好きな人には良い選択肢になりますけどね。

同社のExplorerとは逆方向なアプローチなので両方持っていても面白いかもしれません。

もしくは両方兼ね備えたPerformer5+2を考えても良いかもしれませんね😁

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・見た目が美しい

・パッケージの品質が高い(付属品そのまま使っても問題ない品質

・ボーカルもオフボーカルもこなせるが、どちらかというとボーカル向け

・ある程度機材がある人はこのイヤホンの魅力を引き出せる

・フラット寄りな音が好きな人にはオススメ

・解像度は価格なりの高さは期待できる

・聴き疲れしにくく、ながら聴きや聴き流しな用途にも合う

・オーディオブック等、声がポイントになる環境にも良い

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・低音域はズンズン勢いが欲しい!という人には弱い

・オーケストラのような臨場感のある音の魅力が薄くなりがち

・機材が少ないと魅力を引き出しきれない

最後に今回のレビュー品です。

Amazon HiFiGo

Aliexpress HiFiGo店

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ