こんにちは!
今回も、HiFiGoさんからKinera Celest Relentlessのサンプルを提供していただきました!
先日はCelest Wyvern Abyssのレビューをさせていただいてます。
また、アメブロの方でPlutus Beastをレビューさせていただきました。
宜しかったら見てください!
さて、このRelentlessですがCelestシリーズとしては現状最高峰のお値段になっています。
それでもKineraさんのハイエンドラインのImperialシリーズよりかはかなりお安くはなってますが。
それでは今回のレビュー品です!
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各メーカーさんの紹介
HiFiGoさん
いつもいつも大変お世話になっておりますオーディオ機器を幅広く扱うメーカーさんです。
特に中国系のクオリティの高いメーカーさんが取り扱われています。
日本には馴染みがないと感じる人がいるかもしれませんが、Amazonで見かけたことある人も多いかもしれません。
販売チャンネルが複数ありますし日本にもしっかりパイプがあるメーカーさんなので安心して利用できます。
Xアカウントでは日本語の投稿も多いので情報が手に入り易いのでフォローしましょう!
HiFiGO直営
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Kineraさん
KineraさんといえばImperialシリーズ等、高級イヤホンメーカーという認識があるのですが、サブブランドといえるCelestシリーズはリーズナブルな製品も多いです。
Imperialシリーズのお値段を見るとなかなか驚いてしまいますが、このCelestシリーズは手に取り易く、またImperialシリーズでも評判が良い見た目の美しさを可能な限り追及してる点も好感が持てます。
また挑戦的なイヤホンも多く、数多のオーディオファンを特殊な構成で驚かせ続けています。
この価格帯でのドライバ関連の研究と開発も熱心で、サブブランドにも相当な力を入れていることが分かります。
スペック
ブランド:Kinera Celest
モデル名:Relentless
ドライバ構成:1DD+6BA
コネクタ:2PIN(0.78mm)
インピーダンス:27Ω
感度:105dB/mW
周波数応答:20Hz-20kHz
発売日:2024年5月13日
価格:169.99ドル(約2.7万円)
外箱や同封物のチェック
外箱
外箱はこんな感じ。
大きな鳥さんが描かれていますが、それについては中国の古代神話に基づく内容でそれについて後ろの物語が英文で書かれています。
炎帝の娘が溺れて悲劇的な死を迎え、この神鳥に生まれ変わって海でのこうした悲劇を繰り返さないために埋め立てようとしたらしいです。
なるほど、なんか切ない感じがしました(´・ω・`)
そこから来るRelentlessという名前、どんな意味かと調べたら…
えっ!?
容赦ない??
情けなどかけず、全力で厳しく応対することを意味します。
少々不穏な空気を感じつつ開封を進めていきます。
中身
中箱はいつものロゴで落ち着いた風格があります。
更に開封するとイヤホンとケースがお目見え!
カメラの影響でケースはネイビーっぽく見えますが、実物はもうちょっと黒っぽいです。
箱の中身をはこんな感じ。
マニュアルとかと一緒にCelestシリーズおなじみのMetal Bookmarkが入ってます。
女性の生まれ変わりなんだけど、精卫(精衛)かっこいい!
こういう系は本に挟んで上のチェーン部分を本の背表紙側に垂らすという使い方だそうで。
漫画ばかりでそんなおしゃれな使い方できるような本が無いのが残念です…
ケースを開けると付属のケーブルとイヤピが三種入ってます。
ケーブルは3.5mm、4.4mmどちらでも使えるように交換式になってます。
こういう配慮はありがたいですよね♪
イヤピ
イヤピはフォームタイプ、傘が低いタイプ、傘が高いタイプの三種類。
フォームタイプはボーカルと深い低音域を強化、傘が低いCelest221は高音域強化とボーカルを明るく、傘が高いCelest608はバランス型。
フォーム型は耳が合う人以外はあまりオススメしません。
自分は膨らんだ後が痛くて長時間の使用は無理でした。(取り付けもしにくい)
221では刺さりがやや強く感じるようになり、608は低音域がより豊かに聴こえます。
それぞれの高さの違いです。
ケーブル
スペックとしては5Nの銀メッキ銅線。
最近はリケーブルの高品質化が進んでいるので比較的安くこれ以上の線材も手に入りますので、交換しても良いですしこのままのバランスを味わうのも良いかと思います。
タッチノイズはそれなりにありますが、取り回しの悪さはありません。
3.5mm、4.4mmのプラグ交換式で大体の環境に対応できるのも良い点ですね。
ケース
ケースはおおまかに横13cm、縦12cm、高さ4cmってところです。
しっかりした造りになっていて、鳳鳴天音のタグもカッコいいです!
少なくとも箱の中身は上質で、良い意味で容赦の無さを感じました(*´ω`)b
イヤホン本体について
さすがのKineraさんといった感想。
非常に美しいシェルです。
精卫の鳥の羽と波しぶきをイメージしているそうで、世界観とも合致している芸術性の高さと大き目のシェルながらも装着感の良さは個人的に高評価です。
写真だと分かりにくいのですが、細かい青系のラメ加工も入っていてより美しさが際立ちます。
光を当てるとちょっとだけラメが光って見えてますね✨
普段つかあってるとこのくらいのキラキラは気付かれにくいとは思うのですけど、こんなきれいなイヤホンもあるんだよってアピールポイントにはなりますね。
黒っぽい見た目ですが、Plutus Beast同様中が見えるようになってます。
肉眼だと光の直下じゃないとなんとなく見えるレベルですが、カメラのレンズ越しだとこんな感じに見えます。
ついでにノズルが見えるように撮影してるのでノズルも確認してください。
いつもは芸術的な模様みたいな感じなのですが、今作は普通のフィルタって感じでした。
付属のケーブルと一緒に撮影。
Relentlessの音質について
音の特徴等について
音にこそ容赦なさが存在するのかどうか。
音の傾向としてはドンシャリ。
高音域よりも低音域の方が主張が強く、高音域はややピーキーな部分もあって曲によっては刺さりを感じます。
気になる方はイヤピで調整してみると良いでしょう。
付属のセットだけでも十分に良い音になるのであえていじる必要も無いかなとは思いますが、もっとメリハリをつけたい場合は調整が難しい感じがしましたがリケーブルも検討してみてください。
基本的に低音域が主役で量感も多く、中低域までしっかり強いです。
そのせいか中音域が後ろめに感じるので特に男性ボーカルは距離を感じたり暗めに感じます。
音場に関しては左右にしっかり広く、奥行も感じられます。
上下に関してもそれなりに広く、低音域の厚みや高音域の伸びの良さをしっかり活かす調整に感じます。
なので定位感は広い音場でも各々の音が立体的に把握できるので良いと思います。
全音域で解像度も高く、同様に分離感も各音域しっかりはっきりしてて濁ることなく良い印象です。
ここら辺は高級イヤホンを作るKineraさんですから比較的安いモデルでもしっかりとしてるので安心できます。
音の質感としてはたくさんあるBAの影響も大きいのか特に中高域より上はドライ。
反面低音域は厚みがあってエッジの少ないやや暖かな音に感じます。
低音域
主張が強くて前面に出てくるのが特徴です。
重低域にもしっかりと沈み込みや重みを感じさせてくれる音です。
ここをメインにしてる音作りではないのでバランス上はこれが良いと個人的には判断します。(これ以上強いとむしろバランスが悪くなる)
低域もしっかりと厚みのある弾むような音を出しています。
やや量が多いと感じる方もいるかもしれませんが、解像度と分離感の高い音が他の音域をあまり邪魔することもないので多少派手だなぁと思っても極端にバランスを悪化させているようには感じません。
主張は強いですが、他の音域もしっかりと調整されているのでこの低音域だけが目立ちまくるということは無いです。
中音域
やはり中音域は僅かに後ろに位置しているように感じます。
中低域の一部の男性ボーカルはやや暗く聴こえるように感じますし、女性ボーカルも音域によっては後ろ気味に感じます。
それでも前気味で厚みのある低音域に音まで侵食されることはなく、存在感はしっかりあります。
ここが格安のドンシャリイヤホンと大きく違うところで、解像度や分離感の良さをとても感じられる部分です。
やや後ろに位置していてもボーカルが聴きにくいということは無いです。
オフボーカルなオーケストラ等は広い音場もあって臨場感がありますし、逆に主旋律域が遠めに感じるとホールで聴いているような感覚に包まれます。
中高域からは高音域に引っ張られるように伸びの良い音を奏でます。
高音域
BAを多く割り当てている影響もあるのか、同社調整のBA機らしくきらめきを感じさせるような寒色寄りな音になってます。
PhoenixCallでも1基積んでいた高音域用のBAを4基積んでいるので、かなりはきはきとした高音域になっています。
低音域ほどの主張はないですけど、その低音域に対してはっきりくっきりとメリハリをつける形で実力を発揮しています。
またPhoenixCallで感じていたようなシャリ付きは弱くなっており、増えた高音域用のBAをしっかり調整出来ているように感じますが、セットアップによってはピーキーな部分が出てきてしまって刺激を感じることもあります。
特にイヤピやリケーブルで高音域を伸ばすような感じにすると刺さりとなってくる可能性があります。
超高音域まで基本的に明るさが持続しているように感じるので、音場の広さも相まって非常に見通しの良い高音域になってます。
が、時に明るくなり過ぎる事もあるので楽曲によっては疲れを覚えることもあるでしょう。
総評
全音域にかけてそれぞれ存在感がある音になってます。
低音域は厚みがあって弾むような迫力と深みがある。
中音域はやや後ろになっていてもきれいに鳴らしていて濁らない。
高音域は明るくてピーキーな部分もあるけどシャリ感少なく煌びやか。
低価格帯のドンシャリ系サウンドとは違う、上質なドンシャリ系サウンドが楽しめるのは間違いないです。
が、情報量がとにかく多く感じます。
人によっては聴き疲れするんじゃないかってくらい各音域にけっこう詰まってます。
なのでリケーブル等でバランスの調整が難しいと感じ、自分は付属ケーブルのまま運用していこうと思いました。
非常に評価が分かれているこのイヤホンですが、個人的には質の高いドンシャリサウンドを楽しめたので良い評価の1本だったと結論付けます。
長時間使う用というよりかは、短い時間で満足感高く音楽を楽しむイヤホンという感じがしました。
容赦なさ、ちょっとあったかも…?
セットアップ
DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームはハイレゾ42,Amazonで53)
リケーブル:付属ケーブル(4.4mm)
イヤピ:FIIO HS18(Mサイズ)、KBEAR07(Mサイズ、M+サイズ)
エージング:32時間
自分は下手にいじるよりかはイヤピくらいの調整でちょうと良いんじゃないかなと思ってイヤピだけ交換してます。
低音域は既に十分なのですが、やや刺激のある高音域を大人しくさせるセットアップです。
ケーブルはそのままでCelest608とコンセプトが非常に近いKBEAR07か、ほんの少しだけ低音域を後ろにという意味でFIIO HS18のどちらかのセットアップが気に入ってます。
Relentlessを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 見た目が非常に良い
Kinera Celestブランド製品共通で見た目が非常に良い。
手持ちのCelest製品ですがどれも秀逸な見た目。
○高評価
- 大きいシェルだけど装着感は良いし、イヤピも選ばない
かなり精度の高いシェルになってるので、装着感は大きいながらも良好。
なめらかで触り心地も良い。
フィット感が良く、幅広い種類のイヤピも問題なく使える。
- 付属ケーブルとの親和性の高さと汎用性
なかなか難しいバランスの音の構成だけど、ただ付属させているケーブルと違って親和性が高くそのまま使っても問題を感じない。
3.5mmと4.4mmの両対応なのも高評価。
付属品という点ではケースの質感も上質。
- 上質なドンシャリサウンド
詳細は音の項目部分にて。
留意点
- 付属のフォームイヤピは人によっては痛いかも
自分は痛みを感じるくらいきつい。
合わない人は自分に合ったフォームタイプのイヤピを用意しよう。
- 音のバランスが想像以上に緻密で繊細なので、リケーブルでバランスを損なう可能性
低音域がさらに前に出てしまう、刺さりが強くなったとか感じることも。
ここで遊びたい人にとっては評価の分かれ目かなと。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のレビューイヤホン、Kinera Celest Relentless。
CelestブランドとしてはPhoenixCallを超えた最高額になってますが、どちらもドンシャリ系のイヤホンとしてその特徴も違うのでどちらも良いなぁというのが感想です。
PhoenixCallはいわゆる寒色系のドンシャリサウンドで高い解像度が特徴的です。
それに対してRelentlessは低音域により厚みがあって高音域も伸びている印象です。
その分中音域はPhoenixCallには及ばない感じがしますが、低音域の迫力や高音域の伸びは上回ってます。
その価格に負けない、上質なドンシャリサウンドを楽しめました♪
最後に今回のレビュー品のリンク紹介です!
それでは次の記事でお会いしましょう!(*´ω`*)ノシ