れあのガジェット三昧日記

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#92 イヤホン Forté Ears MACBETHをミニレビュー!

こんにちは!😊

今回はハイエンドイヤホンメーカーのForté EarsさんからMACBETHをレンタルできましたので、そちらのミニレビューを行っていきます。

ミニレビューなのはレンタル品の為フルパッケージではないのでパッケージ情報の一部を省略させていただくからです。

また、リケーブルもしないのでセットアップ紹介も行いません。

到着したそのもののレビューを実直に行っていきます。

Forté Earsさん、貴重な機会賜りありがとうございます!

それでは今回のレビュー品リンクです。

Forté Ears公式

Oriolus Japan公式

MACBETHMACBETHは、シンガポール発のオーディオブランド「Forté Ears」がインイヤーモニターオーディオエンジニアリングの限界に挑戦したフラッグシップモデルになります。独自音響技術『ARC』、独自回路『FCR』、専用超低域ドライバー『Diablo』を含む3種11基の厳選ドライバーと希少なヴィンテージ部品を融合し、音楽が持つドラマティックで感情豊かな響きを実…リンクaudiopassion.jp

メーカーさんの紹介

Forté Earsさん

シンガポール発の超ハイエンドメーカー。

イヤホンの値段だけでもビックリしますが、そのイヤホンの魅力を最大限に引き出すケーブルもイヤホンと同し値段します。

エベレストも霞むオリンポス山レベルの高嶺の花ですね。

Xにもアカウントがあります。

製品情報をちゃんと伝えているアカウントです。

Forté Ears X公式

https://x.com/ForteEars

固定にはまだレンタル云々あるからまだ募集しているのかも??

各リンク先

Forté Ears 公式ホームページ

スペック

概要

ブランド:Forté Ears

モデル名:MACBETH

ドライバ構成:5BA+2BCD+4EST

コネクタ:2PIN(0.78mm)

インピーダンス:7.3Ω@1kHz

感度:104.2dB@1kHz

周波数応答:10Hz-45kHz

発売日:2025年5月16日

価格:629,200円

MACBETHの元ネタについて

公式ページにあるように、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「マクベス」の主人公にインスパイアされているとのこと。

マクベスはかの有名なウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の1作品。

さくっと解説するなら、マクベスが自分の主君を殺し王位を奪った後に暴政と謀殺の果てに謀殺された貴族の復讐で身を滅ぼすというもの。

マクベスにはモデルとなった人物が実在しており、それがスコットランド王マクベタッド・マク・フィンレック。

実際に彼は従兄(ダンカン1世)を殺害し王位を奪い、反乱分子や王位継承権がありそうな人物の謀殺を繰り広げました。

ただ、将来の敵となる存在を謀殺できていなかったのです。

暗殺した従兄の子(マルカム・カンモー)が後に台頭し、マクベタッドをスクーンの戦いで大敗させ、ランファナンの戦いで討ち取りました。

死亡したマクベタッドの継子ルーラッハがスコットランド王を継承するも、数か月後にマルカムに討たれついにマルカム3世としてスコットランド王となります。

シェイクスピア作品では圧政暴政も際立ってましたが、史実で復讐されるのは同じでも17年間王として在位した事実からもそこまで悪い王ではなかったようです。

権力闘争は日本でもありましたし、こういう時代背景ならではな感じがしますね。

異世界転生ものでも大体こんな時代に転生させられますし…。

パッケージ情報

※レンタル品なので今回はイヤピ、ケース、ケーブルのみです。

イヤピ

ELETECH社のイヤピ、BAROQUEをかっこいい土台に。

4サイズ展開で合計4セット。

土台はありませんが、BAROQUEは以前から発売されている高級イヤピの一つです。

ケーブル

ELETECH社の特注ケーブルで線材はOCC。(単結晶銅

赤銅色を思わせるような落ち着いたカラーでイヤホンと喧嘩するような感じではありません。

マクロ撮影だと中の銅線も鮮やかに見えます。

パーツはスプリッター、プラグケースが同系統のカットデザインのようなものが施されていて社名も入ってます。

コネクタ部分はLR表記があり、この表示は耳側になるのでイヤホンを装着した際は隠れるようになってます。(ELETECH社のロゴが見えるようになります

スライダーはありません。

ケーブルは柔らかくて反発力は低め。

タッチノイズも小さく、機能性は好感が持てます。

ケース

ケースは大型で本革仕様。

おおまかですが横11cm×縦15.5cm×高さ5.3cmほど。

DAP丸ごと収納できるくらいの余裕さがあります。

表面の模様もかっこいいです!

イヤホン本体について

芸術品なFP。

ロジウムメッキ製のこの芸術品は王冠と剣、流れた血のような真っ赤なFPでまさにマクベスを表しているかのよう。

それぞれアップすると意匠の細かさもすごく分かると思います。

王冠の宝石を模した部分もとても細かく色が付けられています。

そりゃ高いです…

折角なので色々なお写真をどうぞ!

続いてシェルについてです。

シェルは樹脂製。

左右表記は赤(R)と青(L)文字で刻印されています。

右は赤の基本法則はここでもしっかりと反映されてますね。

耳介部分がやや盛り上がってますが、片側11ドライバーでしっかりイヤホン本体がでかいのでこれがあった方が立体的に耳に納まるのかもしれません。

装着感は吸い付くようにとても良いです。

ノズルは返しの部分があまりないタイプ。

フィルタはこんな感じ。

径はやや太く6.6mmくらい。

軸径が細いイヤピはあまり合わないかも。

付属品がエレテックのバロックなので基本的にワイドボア系を使う方向性であればこの径でも納得。

MACBETHの音質について

音の特徴等について

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

イヤピ:付属品

ケーブル:付属品(4.4mm)

各帯域の聴感バランスは最高峰と言えるレベルの弱ドンシャリ。

質感としてはニュートラルよりかはほんのり暖かみを感じます。

知覚できる音の量がとても多い中でも音が混雑せず、広大な音場の中でそれぞれの音が喧嘩せずにそれぞれの役割を果たしています。

5Wayクロスオーバーは初めてではありませんが、音の調和は知ってるものの更に上の次元に感じられます。

特性が全く違う3種類のドライバの繋がりについても複雑性が増す搭載数の多さの影響が感じられないほど自然でスムーズです。

解像度は非常に高く、楽器のディティールがしっかり把握できてボーカルも男性女性共に音の輪郭が潰れたりしません。

広大な音場と既に紹介しましたが、上下左右、奥行と満遍なく広いです。

音のレイヤーが多く感じられ、濃淡の表現が豊かで立体的に感じます。

楽器の配置バランスも細かく自然な定位感でどこかが目立っていたり不足している感じがしません。

空間表現能力が非常に高いです。

唯一弱点を感じるなら、音源の質を非常に意識してしまうところでしょうか。

低音域

Sonion社と開発したDiabloという悪魔の名前を冠したBAドライバは、BAドライバとは思えないほど深みとパンチ力をあわせ持った美しい低音域となっています。

BAのみで低音域を再現しているイヤホンは今までも経験はしてますが、基本的に低音域が頑張って鳴らしてるけど不足しているかサブかミッドのどちらかが不足する傾向でした。

このイヤホンにおいてはどちらも過不足なくしっかり鳴ります。

サブベースの沈むような深みも、ミッドベースの力強いメロディラインもバスドラの弾むようなキック感も素晴らしいの一言です。

BAらしくドライでどこか抑揚の少ない低音を想像すると肩透かしを食らうくらい、全然BAらしくないどっしりとした低音域は一度体感してもらいたいです。

中音域

美しい男女ボーカルに明瞭なメロディライン、耳元で軽快にかき鳴らされる楽器の躍動感はいずれも質が高い中音域と感じられます。

ボーカルはほんのり前傾ですが、極端に前傾ではないので自然に聴こえます。

男性も凹まずしっかり明るく聴こえ、女性ボーカルはとても透明感が高いです。

主旋律やボーカルの勢いに存在感が消されることも多い副旋律も薄くても雑に分かる程度ではなくしっかり把握できます。

同じように主旋律の後ろで流れる小さな楽器の音の詳細さにも驚かされます。

サ行の刺さりのような刺激も弱く、ただただ美しいボーカルが楽しめます。

広大な音場は空間の広いオーケストラのような楽曲とも相性がとても良いです。

音数が多くても細かい楽器の一つ一つに意識を向けられるほどディティールが整ってます。

むしろ音源によって音の潰れやノイズが気になってしまうくらいですね。

曲調によっての得手不得手が少ない、稀有なイヤホンと言えるでしょう。

高音域

高級機にふさわしい高精細で細かい音や埋もれがちな音も潰さず、詳細に描く伸びやかな高音域です。

シャリ感もほぼなく、美しい高音域の音源を美しいまま表現する圧倒的スペックです。

今まで聴いてきた中で一番高音域を担当する楽器の音像が掴みやすかったです。

シンバルのような音はメロディラインの後ろで静かにシャーンと鳴らす場合、イヤホンによって消えたり不鮮明になりますがしっかり音としての存在感を示します。

広い音場で他の音に邪魔されず、細かい音が解像度高くしっかり把握できるのでいわゆる情報量の多さに繋がってると感じられます。

同じように木管楽器や金管楽器の主張しない部分のディティールが感じられます。

煌めき感もしっかりありますが刺激的ではないので、高音域の明るい刺激に弱い人にも扱い易いイヤホンです。

総括

最高クラスの価格のイヤホンのスペックはしっかりあるという印象。

手持ちの10万クラスのイヤホンでは正直勝負にならないレベルでした。

このクラスになると基本スペックはともかく好みを追求する人が多くなるということをよく聞きますが、弱ドンシャリ系が好きであれば好みに合致する可能性が高いです。

自分としても経験が少ない価格帯ではありますが、禁断の世界を知ってしまった感があります。

しかもMACBETHはまだ変身の一段階を残しているらしいのが恐ろしいです。

(同価格のアップグレードケーブルを使うと最終形態になるようです💦)

ただ、最終形態前の状態でも見た目だけじゃなくて音も芸術品でした。

MACBETHを選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 芸術品の如き見た目の美しさ

見た目買いするにはかなりセレブな値段だが、イヤホン本体項目のマクロ撮影を見ても分かるようにこの見た目だけでも欲しがる人は出そう。

値段を見て現実に引き戻されるが…

この芸術品はその素材からイヤホン本体の音にも寄与しているよう。

  • 非常にレベルの高い音

各項目、点数は表に出していないもののほぼ最高評価。

内容詳細は音質の部分にて。

憧れるイヤホンの1つとしていつまでも頭に焼き付きそう。

○高評価
  • 試聴レンタルができる

いつまで可能かは分からないが、個人情報と返送分の送料を支払えばこの至高の音を体験できる。

特に試聴環境に恵まれない地方の人にとって良い機会。

後学の為にも一度経験してみても良いとは思う。

ただ、取り扱うのが非常に怖い。

留意点

  • 値段

約63万円。

真価を発揮する専用アップグレードも約63万。

合計126万円。

宝くじや大穴3連単でも当てれば無理ではないが気軽にぽーんと買えるものでもない。

それだけにイベントやレンタル試聴、大きなお店での実機試聴の機会があるだけ救いがあると言える。

おいそれとパッケ買いはできない。

まとめ

というわけで、Forté Ears MACBETHのレビューを行いました。

全てにおいて高レベルな製品。

特に弱点みたいなものも感じられない素晴らしいイヤホンでした。

聴ける環境が用意されているので、実際に買ってみたいという方はそういったサービスをまずは利用してみてください。

ほんといつかは手にしてみたい、憧れの1本ですね😊

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・見た目がとても美しい芸術品

・5Wayクロスオーバーにおける各帯域の音の調和が素晴らしい

・ほんのり暖かみのある弱ドンシャリ

・どんな楽曲でも楽しめる

・ボーカルは男性も女性も素晴らしい

・特に高音域の描写力、表現力、美しさは圧倒的

・刺激感は上手に抑制されている

・非常に高い解像度

・立体的で空間表現能力が非常に高い

・チューニング力が圧倒的で音の配置による混雑はなく、少しの音でも存在を消さない

・レンタルサービスが行われているならまずは利用してこの世界観を知ろう

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・お値段が…(専用のアップグレードケーブルを買うと倍額に💦

・音源の質が低いとモロにその影響を感じる

最後に今回のレビュー品リンクです。

Forté Ears公式

Oriolus Japan公式

MACBETHMACBETHは、シンガポール発のオーディオブランド「Forté Ears」がインイヤーモニターオーディオエンジニアリングの限界に挑戦したフラッグシップモデルになります。独自音響技術『ARC』、独自回路『FCR』、専用超低域ドライバー『Diablo』を含む3種11基の厳選ドライバーと希少なヴィンテージ部品を融合し、音楽が持つドラマティックで感情豊かな響きを実…リンクaudiopassion.jp

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ