れあのガジェット三昧日記

イヤホン等、ガジェットを嗜むブログです。スマホ版は少し下にスクロールして本文読んでね!

#79 イヤホン JUZEAR × Z Reviews Defiant 鳴神をレビュー!

こんにちは!!😊

今回はJUZEARさんの新作、JUZEAR × Z Reviews Defiant 鳴神を送っていただきましたのでそちらのレビューを行っていきます。

JUZEARさん、ありがとうございます!

こちらはZ Reviewsさんとのコラボとなってます。

さて、このイヤホンは99.99USDという価格の発表で驚いた方も多かったのではないでしょうか。

確かに多ドラ構成が多いJUZEARさんにおいてはドライバ数は少ない方ではありますが、それでも41Tの定価との値段差が大きいですからね。

実際どんなイヤホンなのか、見ていこうと思います。

今回のレビュー品のリンクです。

Amazon HiFiGo

HiFiGo 直営店

Aliexpress JUZEAR公式

X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け

一口メモ

インプレ

※一口メモは箇条書きでの簡易版

インプレは当レビューの音質部分の約80~90%の分量を書き出したものです。

当レビュー含め、お好きなものをご覧ください。

メーカーさんの紹介

JUZEARさん

主にミドルロー価格帯のイヤホン(日本円で2万円~3万円)を中心に展開している新興メーカーです。

特にハイブリットな構成(DD+BA)を得意としている印象です。

見た目も美しく、音も高評価を得ています。

特に41T以降の製品はよく見かけるようになりました。

Clearというエントリーの製品もあり、今後も幅広い価格帯での活躍が期待できるメーカーさんです。

販路としてはAliexpress等の海外のECサイトであったり、日本においてもAmazonでHiFiGoさんが製品を販売しています。

Xでは製品情報のほか、プレゼントキャンペーンも行われたりしますので是非フォローしておきましょう!

✨X公式 

https://x.com/juzearaudio

各リンク先

✨Aliexpress 公式ショップ

https://www.aliexpress.com/store/1104556554

Z Reviewsさん

英語に弱いので詳しくはないですが、オーディオ関連のレビューをしている老舗という感じでしょうか。

幾つかコラボモデルのイヤホンをリリースしている記憶があります。

特徴的な『音の王』で把握している方も多いかもしれませんね。

Xを見る限り、なかなか日本のアニメ文化に対する情熱が高そうです。

X公式

https://x.com/Zeospantera

スペック

ブランド:JUZEAR

モデル名:Defiant 鳴神

ドライバ構成:1DD+3BA

コネクタ:2PIN(0.78mm)

接続:3.5mm+4.4mm(両対応

インピーダンス:32Ω

感度:109dB±1dB

周波数応答:20Hz-20kHz

発売日:2025年4月28日

価格:14,199円(Amazon

99.99ドル(14,259円/1USD=142.6円時の計算

※鳴神

雷神のこと。

筆者の故郷、雷都と言われる宇都宮市はまさに雷神に愛される土地。

現代の精密機器に囲まれる我々世代にとっては大変な相手だが、真夏の時期は雷雨で周囲の都市より10℃くらい低くなる事も多いので割とありがたい面も多い。

パッケージ情報

外箱

寸法はおおよそ横13.8cm×縦18.9cm×高さ5.2cm。

JUZEARさんの製品は他に81Tを所持してますが、その箱と同サイズですね。

今回は箱裏のスペックに日本語表記が追加され、周波数特性のグラフも出ています。

個人的に理想的な表記バランスですね!

箱を開けるとデザインシート。

これが鳴神のイメージってことなのでしょう。

81TはDragonflyだったのでトンボのデザインシートでした。

中身

約100ドルの製品としてはパッケージ能力がとても高い印象。

マニュアル類、しっかりとしたケース、メンテナンス用クロス、イヤピは3種類合計7セット、3.5mm/4.4mm両対応ケーブル、交換用終端プラグ、イヤホン本体。

マニュアルはなんとしっかりと日本語対応。

81Tには日本語表記が無かったので鳴神というネーミングからも日本市場をとても意識している感がありますね。

そして…

音の王アクスタ!

イヤピ

イヤピはこの3種類。

軸が赤いもの、軸も傘も白いものが3サイズ、フォームタイプのみ1サイズ。

合計7セットでなかなかの充実っぷり。

簡易評価とすると赤軸は低音域と高音域がドンシャリ方向になるバランス。

少し高音域に粗さが出ます。(81Tのと同じだと思います。

白いものは赤軸よりも低音域と高音域が落ち着いていて程良い弱ドンシャリ傾向。

バランスが一番いいです。

フォームタイプも素直な出音でバランスが良い音になってます。

81Tのものと同じ印象で、低音域は維持か若干の強化高音域が落ち着く感じがあります。

ケーブル

6N SPOCC + SCCWのハイブリットケーブル。

OCCということは単結晶銅、SCCWのSCはシルバーコート?銀メッキな感じでしょうか。

ケーブルの説明だと純銅系と銀色のケーブルとして紹介されてますし。

名称があってJUZEAR Flareとして後日、単体販売されるみたいです。

派手な見た目ですけど、このイヤホンにはしっかり合います。

個人的には100ドル付近で6N純度のケーブルを付属品で出してきたのが少々驚きです。

各パーツはシルバーで統一的。

ピンの土台は薄くフラットに近い感じですね。

LR表記はありますが表記部分がFP側に出てしまうのは少し残念です。

スライダーはスルスルと動いてしまうのでかなり緩い感じです。

プラグにはJUZEARの銘入り。

ギザギザの部分を回すと固定が外れて、プラグカバーを引き抜いて交換することができます。

この終端プラグの交換は固めな印象で、ある程度力が必要でした。

簡易的な感想としてはこの値段で付属するケーブルとしては質が高いです。

この音が好きなら無理にリケーブルしなくても問題ないですが、高音域をもっときれいにしたいとか解像度を上げる方向性にいきたいならもうちょっと純度を上げても良いかなと思います。

ただ、鳴神は最初からケーブルとイヤホンが接続された状態なのですが、リケーブルするのが怖いくらいピンが固いので注意が必要です。

一度取り外せば少し取り外しはスムーズになります。

ケーブルそのものは柔らかくて反発力も弱く、取り回しはとても良好。

タッチノイズも少なくて機能性はとても高いケーブルです。

交換式プラグ

このケーブルは3.5mm/4.4mm両対応。

自分の環境に合わせて使うことができます。

個人的にこのイヤホンであればバランス接続の方が良いと感じます。

他のイヤホンで使用しても全然問題ないです。

ケース

革ライクでしっかりとしたハードカバーケース。

銘入りで見た目、質感共に上質です。

ファスナーもひっかかる感覚がほとんど無くスムーズに動きます。

内部もポケットがあって使い易いですね😊

高さは外側で約4.6cmなのでケーブル、イヤホンを1セット仕舞うには十分な容量です。

メンテナンス用のクロス

イヤホンって汚れやすいですけどこういったものを入れてくれるメーカーさんって意外と少ないんですよね。

あとはイヤホン本体を包んでおくと持ち運びの際に生じてしまう擦り傷を防いだりすることもできます。

イヤホン本体について

鳴神は緑色のバージョンと2種類あります。

こちらはRainbowカラー。

FPの下地は同社のButterfly 61Tと似たような感じですね。

光の角度によって反射の感じが変わってとても美しいです。

見た目は文句なしの満点ですね!😊

それぞれのアップ。

気象の現象に『彩雲』というものがありますが、それを彷彿とさせるような感じです。

雷を引き起こす積乱雲と一緒に発生することもあるので、まさに鳴神といったところでしょうか。

右イヤホンの薄い金属加工部分はよく見ると鳴神のデザインマークになってるんですね。

4ドライバ入っているので大きさはそこそこあります。

全体的に凹凸も少なくなだらかな造形。

装着感もとても良い印象です。

長時間使用してても不快感や痛みのようなものはありませんでした。

接続は2PINなので中華2PIN(フラット2PIN)かCIEM 2PINのケーブルを使用しましょう。

LR表記があるので左右の間違いはしにくいですが、右側の音の王のマークは独特な空気を醸し出しています。

ちょうど耳で隠れる場所なんで外側からは見えないとは思いますけど…。

ベント孔がやっぱり出べそみたいな○と✕デザインなのがかわいらしいです😊

ノズル部分はこんな感じ。

長いわけではないのですけど、土台のシェル部分からしっかり耳に入ります。

径は6mmを僅かにオーバーしている感じ。

付属品のイヤピがパツパツになるので取り外しの際に軸の部分を破損しないように気を付けましょう。

少し交換しにくい印象があります。

なお、留意するほどではないですが…

このイヤホンは過去のJUZEARの小傷問題対策の為か最初から本体に薄いフィルムが貼ってあります。

それを外す際、若干ベタベタが残る可能性があります。

そこまでしつこくはないので拭いて取り除きましょう。

鳴神の音質について

音の特徴等について

リファレンス環境

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

イヤピ:付属品(白軸)

ケーブル:付属品(3.5mmプラグ/4.4mmプラグ)

81Tのように終端プラグの交換によって音質の変化はあまり大きくありませんでした。

3.5mm版は聴感バランスの良い寒色寄りの弱ドンシャリ。

4.4mmよりもフラットな方向で音場は少し狭い印象です。

ボーカルが近いので聴き流しなんかには3.5mmは良さそうです。

4.4mm版は低音域寄りにフォーカスが向く寒色寄りの弱ドンシャリ。

3.5mm版よりも低音域と高音域が強くなって音場も少し横方向に広くなります。(V字傾向が少し強まる

総合的には広いというまではいかないものの、奥行も感じられるので立体感があってまとまった空間表現となってます。

解像度は全体的に高い印象ですが、価格帯平均で考えると平均的かやや上という印象。

ぼやけるような感じはありません。

より良い解像度や分離感を求めるならリケーブルも選択肢の一つですが、オーケストラのような空間の広い曲を楽しみたい人でなければ付属品の環境でも十分な能力です。

低音域

ズンズンとパワーで来るというよりは弾むようなキレを感じるタイトな低音域です。

解像度の高い低音域で、低価格帯だとややウォーム寄りでマスクがかった感じの低音域も多いのですけどその点で鳴神は音像が掴みやすいです。

あまり浸潤もなく、他の帯域を邪魔している印象はありません。

3.5mm版はおとなしめですが、4.4mm版にすると本来の力を発揮しますが暴れることなくしっかりコントロールされているので歪みはそこまで大きくないです。

立ち上がりが良く引きも良いのでアップテンポなベースやドラムの音が気持ち良いです。

中音域

若干前めでボーカルは男性も女性もしっかりと聴こえ、弦楽器は耳元で小気味良く鳴ります。

男性ボーカルはあまり凹まず声がしっかり聴こえます。

女性ボーカルも透明感があって伸びやかです。

どちらも艶やかさや情緒さというよりかは元気でハキハキタイプなボーカル。

刺激は抑制されていて女性に多いサ行の刺さりはほぼ感じません。

もう少し上に広いと更に女性ボーカルは良かったとは思います。

3.5mm版は低音域、高音域共に少し落ち着くのでボーカルを楽しむなら付属品ケーブル+3.5mmでも良いかなとは思いますが曲としての臨場感は少し低下します。

オーケストラやライブ音源ならば4.4mm版が圧倒的に良いですね。

音数が多くても十分応えられる解像度がありますが、音場の点で広いイヤホンと比べると臨場感や迫力の点で若干後塵を拝します。

その点からも基本的にはボーカル系で曲調はロックやポップス向けな感じですね。

生演奏よりも打ち込みの方が得意ですのでレトロなゲームの音源とも相性が良いです。

高音域

BAらしいドライで明るい特徴がありつつもシャリシャリ感をほぼ出さず、妙な鋭さもない安定的なチューニングの高音域です。

刺激に弱い人も安心して使えます。

音像もなめらかで、低価格だと割れがちなこの帯域の楽器の音もしっかり捉えられる解像度があります。

ボーカル系の曲を聴くのに適した聴感の高音域って感じですね。

煌めき感が欲しい所は欲しいけど刺激的でいらないところはしっかり省く。

それでいて不自然さをあまり感じないのでよく制御されている印象です。

総括

聴感的にボーカル系を楽しみたい人にとってはかなり良い選択肢になると思います。

寒色系のキレのある解像度が高い音ですけど、高音域がしっかり制御されているので長時間使っても疲れにくさがあります。

一方で制御とはそれが好きな人にとっての部分を削られる事を意味しています。

ハーマンカーブ的なとても無難で万人受けしやすい退屈しない聴感がこのイヤホンの持ち味。

刺激的な音を求めるイヤホンではありません。

ともかく、個人的には見た目が良くて色々しっかりパッケージされててこれが99.99ドルなら納得です。

アリエクなんかのセールで更に安くなると考えると普通に強いです。

イヤホン沼落ち一直線な1本となりそうです😁

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは41,Amazonで54)

リケーブル:HAKUGEI RAINBOW UNICORN(CIEM 2PIN 4.4mm)

イヤピ:DIVINUS PRISM Wide Bore LSR Eartips

エージング:約70時間

100時間のエージングが必要とのことですけど、箱出し以降は50時間もしないで仕上がってる感はあります。

70時間くらい動かしましたがとても良い感じになりました。

ケーブルはHAKUGEIの7NOCCと銀銅合金のミックス。

カラー的にも付属ケーブルに近いですし、DIVINUS PRISMがちょうどいい調整役になって高音域をきれいにしてくれてます。

解像度は付属ケーブルよりもしっかり上がりましたし、音場も横方向がより太くしっかり出てる感じです。

付属品から大きく音の傾向が変わらず、全体の質を上げることができました。

このケーブルは解像度こそ高いんですけど高音域が鋭くなる傾向が強かったのですけど、鳴神なら良い相棒として活躍できそうです😊

鳴神を選ぶ上での良い点と留意点

良い点

◎最高評価
  • 100ドル未満で得られる最高クラスの開封体験

複数の要素がとにかく素晴らしい。

・とても美しいイヤホン

・3.5mm/4.4mm両対応ケーブルで質も悪くない

・イヤピは複数あって選択肢がある

・ケースもしっかりしてる

内容もしっかりとした総合力の高いパッケージ。

開封体験としてはかなり良い印象。

最初数千円のイヤホンから始めた人にとって次のステップにも良い機種。

○高評価
  • 万人受けしやすい音

ボーカルをメインに長時間使いたいなら3.5mm、少し派手にノリ良く使いたいなら4.4mmに終端のプラグを交換する楽しみもある。

いずれも退屈しない&煩過ぎない聴感。

鳴神というネーミングがもっと激しい低音域や高音域をイメージさせるが、実際の音は万人受けしやすいとても無難な弱ドンシャリ。

留意点

  • とにかくケーブルのピンが固すぎる

特に最初取り外す時は壊すかもしれないと恐れたほど。

今までにも固いメーカーや製品はあったが、これはかなり固い方。

ちなみに固い報告はあちこちから出てるので多少の個体差はあっても固いという事実は間違いない模様。

一度取り外すと少しスムーズになるのは救い。

まとめ

というわけで、JUZEAR × Z Reviews Defiant 鳴神をレビューしてみました。

全体的にまとまりの良い空間表現能力と高い解像度が魅力的で、ここをスタートにしてもステップアップにしても良いくらいの良いイヤホンでした。

奇をてらった特徴こそはありませんが、それ故に万人に受けるサウンドバランス。

少し贅沢なながら聴きイヤホンとして1本持っておくのにも適している感じです。

壮大な音楽では臨場感や迫力が多少弱く感じますが、リケーブルすることで多少の改善も期待できます。

そのリケーブルが少し怖いんですけどね、すごい固いので…💦

ピンの固さは気になりますが、音質やパッケージの総合力で★5評価です!

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・見た目が超絶美しい

・パッケージの品質が高い(付属品そのまま使っても問題ない品質

・総合力と満足感は100ドル未満製品としては間違いなく上位

・ボーカルもオフボーカルもこなせるが、どちらかというとボーカル向け

・付属品なら3.5mm/4.4mmどちらで使ってもそれぞれ良い

・各帯域の聴感バランスが良い弱ドンシャリ

・全体的に解像度が高く、空間表現能力も高い

・聴き疲れしにくく、ながら聴きや聴き流しな用途にも合う

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・ピンが固すぎて本当にヤバイ💦リケーブルが怖い💦💦

・ハーマンターゲット的な無難な音が好きじゃない人には向かない

最後に今回のレビュー品のリンクです。

Amazon HiFiGo

HiFiGo 直営店

Aliexpress JUZEAR公式

それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ