こんにちは!!😊
今回はHiFiGoさんからAFUL PolarNightを提供していただきました、いつもありがとうございます!
イントラコンカタイプ(インナーイヤータイプ)は数あれど、基本的に音質を追い求めるタイプのイヤホンにはなりにくいのが現実的です。
カナル型と違って耳にジャストフィットしにくく、音が何かしら逃げる傾向にあるからです。
では、イントラコンカタイプとしては比較的高級モデルとなるこのPolarNightがどのような音質なのか、しっかり分析していこうと思います!
今回のレビュー品リンクです。
✨Amazon HiFiGo
✨Aliexpress HiFiGo
✨HiFiGo 直営店
- X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け
- メーカーさんの紹介
- スペック
- パッケージ情報
- イヤホン本体について
- PolarNightの音質について
- セットアップ
- PolarNightを使う上での良い点と留意点
- まとめ
X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け
一口メモ
AFUL PolarNightの一口メモ #PR
— れあ🛜がじぇっと (@reagajeje) 2025年4月22日
Analysis🧐
・フラット傾向と弱ドンシャリの間の聴感
・ほんのり寒色傾向だけどリケーブル等、環境に左右されやすい
・イントラコンカ型としては全体的に解像度が高い
・低音域はサブベースよりミッドベースメイン… https://t.co/XAhxNXtj30 pic.twitter.com/Ck5dzdlhGw
インプレ
それではAFUL PolarNightのインプレを行っていきます。
— れあ🛜がじぇっと (@reagajeje) 2025年4月22日
今回はHiFiGoさん(@HifigoJp)からの提供となります。#PR
いつもありがとうございます!🙇
✨スペック
ブランド:AFUL
モデル名:PolarNight
ドライバ構成:1DD
コネクタ:MMCX
接続:3.5mm/4.4mm(どちらか選択購入
インピーダンス:32Ω… https://t.co/fhcSCvawhu
※一口メモは箇条書きでの簡易版
インプレは当レビューの音質部分の約80~90%の分量を書き出したものです。
当レビュー含め、お好きなものをご覧ください。
メーカーさんの紹介
HiFiGoさん
本当に本当にお世話になっておりますオーディオ機器を幅広く扱う最大手メーカーさんの一つです。
日本ではAmazonなんかでも販売しており、しっかり実績があるメーカーさんなので安心して利用できます。
アリエク、直営店舗は海外配送なので時間こそかかりますけどアフターケアもしっかりしてくれます。
様々なメーカー商品を扱っており、幅広い層に対応しています。
Xアカウントでは日本語の投稿も多いので情報が手に入り易いのでフォローしましょう!
なかなかお高いプレゼント企画も割と積極的に行われてますよ!
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各リンク先
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AFULさん
既に数々の評価の高い製品を世に出してる新興メーカーさんです。
At Fullの略で英語的には満月とか絶頂とかなので、いわゆる完全にとか頂点を極めるとかそういう類の意味になります。
製品としてはエントリーからハイエンドまで揃えられていますが、主戦場はミドル価格帯ですね。
見た目も美しいイヤホンが多く、音に加えて所有欲を掻き立てる製品が多いですね!
他にもドングルDAC等、ポタオデ用製品を幅広く作っています。
日本においても代理店が存在してますので、AFUL製品はイヤホン専門店や大手家電量販店で販売されています。
また、HiFiGoさんもAmazonで販売してるので手に入る環境はしっかり整っています。
SNSの運用もしており、情報は活発に公開されています。
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各リンク先
✨Aliexpress公式ショップ
✨公式ページ
スペック

ブランド:AFUL
モデル名:PolarNight
ドライバ構成:1DD
コネクタ:MMCX
接続:3.5mm/4.4mm(どちらか選択購入
インピーダンス:32Ω
感度:108dB@1kHz
周波数応答:20Hz-25kHz
発売日:2025年4月10日
価格:25,699円(Amazon
179.99ドル(25,560円/1USD=142.2円時の計算
パッケージ情報
外箱


外箱は横が10.2cm、縦が18.1cm、高さは5.4cm。
(誤差は数mmあるものとお考えください)
黒地の箱で商品の写真、裏面にはスペック表記といういつもの感じです。
スペック表記のみ日本語があります。
中身

中身は高級感のあるケース、マニュアル類、チューニングフォーム、クリップ、ケーブル、ドーナツタイプのスポンジパッド3色合計7セット(14個)、MMCXのバランスケーブル(4.4mm版)、イヤホン本体。
内容としては充実していますが、願わくばイヤホン用のシリコンリングなんかもあると良かったかもしれません。
スポンジパッド

スポンジパッドはオーソドックスな黒の他にイヤホンのFPに合わせて赤系と青系を用意してあるのが良いですね!
タイプはドーナツタイプのみ。
穴なし版がないのはある意味低音域は足りてるし、解像度落とさないでねってメッセージかもしれません。
音質の評価項目では軽く他社製の穴無し版を使った感想も載せておきます。
ケーブル



ケーブルはイントラコンカ型なので耳掛けの部分が無いストレートタイプの5N単結晶銅。
ケーブル、パーツ共に黒で統一的で名前の夜っぽさがあります。
リケーブル対応なのですが、リケーブル可能なイントラコンカ型イヤホンというのはややニッチな市場なので耳掛け部分なしのケーブルを探すのが少し大変です。
日本だとNOBUNAGA Labsさんの一部商品が対応しています。
あとはオーダーメイドでしょうか。
耳掛け部分は自分で外すことも可能ですが、ケーブルを傷つける可能性もあります。
アリエクの一部ショップ(ivipQ系列等)で耳掛け外して作ってくださいというオーダーも一応できます。(繁忙期とかだと分かりませんが💦
あとは耳掛け(シュア掛け)しやすいのもポイントです。
少し音の方向性も変わりますが、耳掛け部分があるものを無駄にせずそのまま使えるのも良いポイントじゃないでしょうか。
少なくとも付属品のスポンジパッドを使用している前提というのは付け加えておきます。



接続タイプはMMCX。
2PINよりも力のかけかたが気難しいMMCXなので、リケーブルの際はMMCXアシストツールを使うようにしましょう。
※『MMCXアシストツール』で検索するとたくさん出てきます。
LRの刻印があるので左右間違えの可能性は低くなりますが、2PINのようにイヤホンと耳掛けの向きで判断することができないので注意は必要です。
スライダーは程良い抵抗感がある感じで固定しやすいです。
プラグにはメーカー名が白字でシンプルに。(使っている内に削れて無くなりそう…
ケーブルそのものは被膜が少し硬いのですが、ケーブルそのものはしなやかで反発力もあまりありません。
取り回しは良好と言えます。
タッチノイズはあまり気になりませんが、スライダーや付属のクリップを使う事で更に抑えることが可能です。
基本的にこのケーブルで十分な性能ですし、リケーブルを強く勧める感じではないです。
取り回し等の機能性、ケーブルの質含めてこのままで十分な性能を発揮してくれます。
ケース



スベっとした触感の人工皮革のケースは割とサイズが大きいです。
おおよそ横が10.5cm、縦が7.1cm、高さが4.6cm。
小型のドングルDACなら付属品のケーブルとイヤホン本体、スポンジパッド数組一緒に入ります。
蓋の開閉が若干軽めですが、実用性は高いと思います。
チューニングフォーム


小さいスポンジのかたまり。
イヤホン本体の最上部にこれが入るダンピングホールがあります。

これが万が一取れて無くなった場合に新しいものを入れましょう、汚れたら交換しましょうって事みたいです。
そもそも小さいので紛失しないように気を付けないとですね💦
クリップ

ケーブルの上下で固定が不安定になりがちなイントラコンカ型は耳から抜けてしまうこともあります。
服などに固定してタッチノイズの低減とイヤホンの固定を安定させましょう。
クリップ本体側にケーブルを噛ませて、手前の部分に服などを噛ませる感じです。
市販品でもっと使い易いものも販売されているので『ケーブルクリップ 服』で検索してみましょう。
イヤホン本体について



AFULさんのイヤホンはとても美しいです。
そもそもイントラコンカ型のイヤホンはメカっぽい感じの見た目はありますけど、このような美しさを追求するようなデザインは珍しいです。
カラー配分がイヤホンやケーブルでよくある青や黒が左耳、赤が右耳というのもポイントでしょうか。
イヤホン本体にLR表記がないのでこのカラーで判断すると良いでしょう。

また、付属品のスポンジパッドもFPのカラーに合わせられます。
中のキラキラは貝殻の真珠層を薄く切り出して使う技法で螺鈿(らでん)と言います。
天然の素材を使ってるのでそれぞれが違う顔を持つFPとなります。








イヤホンの全景。
背面部分が大きいので重そうに見えますが、リア側のパーツはレジン製なのでそこまで重さは感じません。
リア側の内部構造によって深みある低音域に寄与しているようです。
今後各メーカー、音の構成やデザインを含めてこういった選択肢を増やしてくる可能性はありますね。
あとは基本的にどの部位も太いのでイヤーフックを使う人はフックのパーツ装着が少し難しいサイズ感かもしれません。
PolarNightの音質について
音の特徴等について

リファレンス環境
使用機器:FIIO M23
再生ソフト:FIIO Music (FIIO)
スポンジパッド:付属品
ケーブル:付属品
中低音~中音域にかけて主眼があるクセのない出音。
フラット方向よりもメリハリがあるけど、弱ドンシャリほどの低音域の強さや高音域の煌めき感はないという感じでしょうか。
かまぼこほど極端な中音域メインではありません。
音色はニュートラルか僅かに寒色方向かなという感覚。
耳の固定の位置の変化やスポンジの有無で変わりやすいです。
イントラコンカ型はカナル型と違って音質面、特に低音域や全体の解像度においてかなり劣る印象が強いのですけど解像度はイントラコンカ型としても高く感じます。
ぼやけた印象はあまりなくクリアです。
音場は横方向はそこそこ広い感じで先細りにはならずしっかり太い印象。
上下と奥行感があってトータルでは十分な広さと開放感を感じます。
音の描写力、空間表現能力は高いです。
低音域
サブベース(重低音)はあまり期待できませんが、ミッドベース(低音)がしっかりと支える低音域です。
サブベースが響いてこないのでここの魅力が強い楽曲では臨場感や迫力が若干弱くなります。
その分をミッドベースがキレ良くカバーしている感じはあります。
そもそもイントラコンカ型はその装着感で低音域が逃げやすいのですが、それを補う目的か無理に強くして膨張した低音域になりがち。
そうじゃなく聴感バランスを大きく崩さず鳴らし、解像度の高さも維持しているのが好感です。
耳掛け(シュア掛け)で使用すると低音域全体が強まります。
中音域
低音域との分離感、高音域との調和が絶妙で高解像度な中音域です。
ボーカルはしっかり聴こえますが、いわゆる前傾ではなく楽器との鳴りが自然な定位感。
イントラコンカだと音がごちゃつく感もあって低音域との分離感が悪くなりがちなのですが、本機はそういう部分はあまり感じられません。
凹みをあまり感じないので男性ボーカルもしっかり聴けますし、女性ボーカルは適度に煌めき感がある透き通った声が楽しめます。
男性、女性ボーカル甲乙つけ難いくらいに良いです。
一方で横の音場の広さが少し足りないので音場の広いオーケストラ等の曲は横方向に壁を感じてしまいます。
あとはサブベースの弱さもあってムーディな曲よりも明快なポップス系やハードじゃないロックとの相性が良いように感じます。
カナル型と違って外耳道閉管共振が起きにくいのもあってか、多少煌めき感があってもサ行の刺さりのようなものは感じません。
そういった音の刺激に弱い人も安心して使えます。
高音域
程良い煌めき感は感じるものの、過度の明るさはないマイルドな高音域です。
またシャリ感もあまり出ないので聴き疲れしにくい品質の高い高音域です。
解像度もしっかりあってシンバルのような拡散しやすい音の音像を掴めるくらいはあります。
広く抜け感が良いのも特徴ですが、曲によっては多少遠くで鳴ってる印象があります。
もう少し高音域が欲しい人はリケーブルして純銅の付属ケーブルから少し銀メッキを含んだ方向へ変えると良いでしょう。
穴なしのスポンジパッドを使うと??
他社製品ですが使ってみました。
低音域の厚みが増して解像度が低下します。
特に解像度の低下が強く、薄い膜越しに音を聴いているかのような感じに。(実際そうなってるんですけど
正直この音なら穴なしのスポンジパッドを付属しなかったのが理解できます。
使うならドーナツタイプ一択かなって思います。
また、装着感がカナル型以上に差が大きいイントラコンカ型なので、素の状態やシリコンリングの使用は個人差が大きいと思われます。
自分はその状態の使用感が全くマッチしませんでした。
総評
カナル型の同価格帯にはどうしても及びませんが、イントラコンカ型でここまでの音質を実現できれば美麗な見た目を含めて良い選択肢になると素直に評価できます。
カナル型が苦手な人にとって特に解像度は十分満足できると言えます。
ほんのり寒色系の音ですが、全体的に刺激的な面も少なくてとても聴感が良いのも特徴。
癖のない音で聴き疲れしにくく、イントラコンカならではの長時間使用も問題なく可能です。
リケーブルしなくても十分な性能ですが、耳掛け加工ありのMMCXケーブルがあれば耳掛け(シュア掛け)で使ってみるのも面白いかもしれません。
シュア掛けするだけではなく、リケーブルそのものによる音の変化も大きめに感じるので普通に使うのとはまた違う音が楽しめますよ。😊
(変化は人それぞれの可能性が高いですが、自分は低音域が少し強く感じられるようになりました)
セットアップ



DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは38,Amazonで51)
リケーブル:NICEHCK SpaceAuAg(MMCX 4.4mm)
スポンジパッド:付属品
エージング:約50時間
耳掛け(シュア掛け)運用。
ケーブルは少し前のNICEHCKのミドルクラスケーブル。
AuAgという金銀の合金と合金の銅系のケーブルのミックス。
解像度を高めて低音域と高音域をよく伸ばす、いわゆるドンシャリ傾向強化のケーブルです。
聴感バランスも弱ドンシャリ方向になります。
ケーブルの影響かダンピングホールからの抜けの影響が変わるせいか、音の質もまろやかで寒色傾向が弱まってほんのり暖かいニュートラル傾向になります。
環境による変化もそれなりに大きいのかなって感じます。
他にもいわゆる普通の使い方よりも耳穴に対してのフィット感向上でより広い音場表現になります。
多分この使い方ならより広い空間の音源にもより良く対応できると思います。
あれ、イントラコンカですよねこれ…🤔
PolarNightを使う上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 新機軸のイントラコンカ
無骨なデザインが多いイントラコンカ型においてとても美しい見た目は最高の評価ポイントの一つ。
その美しさの裏にしっかり音に寄与する仕組みを入れていて、ただ丸っこいものを耳に突っ込むイントラコンカとは違う路線のものに。
今後、この形状のイントラコンカの発展が純粋に気になる。
- カナル型が苦手な人にとっての良い選択肢
カナル型が不得意でどうしてもイヤホンに手を出しにくいという人に対しての良いアプローチになる。
付属品環境で使えばクセがなく、どこか極端に強調もされていない素直な出音が楽しめる。
各帯域高解像度なのもポイントで、大体この点が犠牲になるイントラコンカ型が多い中でしっかりしたものが感じられる。
○高評価
- パッケージ能力が高い
値段はそれなりにするが、その中身はしっかりとしている。
小型のドングルDACと一緒に入れられるような大きなケース、それなりに質の良いケーブル、イヤホンの世界観に合わせてくれるスポンジパッド、あると便利な固定用のクリップ。
そして高品質で美麗なイントラコンカイヤホン本体。
開封体験がとても高い。
ただ一点、MMCXなので取り外しの際のMMCXアシストツールを付属させてもらいたかった。
留意点
- 通常使用だとリケーブルしにくい
個人的にはシュア掛けして使っても問題ないと思うが、通常使用の際はシュア掛け用にカーブしてる部分の熱収縮チューブが邪魔になる。
ケーブルを傷つけるリスクを背負って自己責任で外すか、最初からついてないものを買うか、オーダーメイドしないと手に入れにくい。
MMCXはリケーブル製品としても2PIN系と比べると種類が少ない上に取り扱いも繊細。
アシストツールを使った方が安全性が高い点も敷居が少し高い。
幸運なのはパッケージのケーブルが普通に使える品質なので無理にリケーブルしなくても良い点。
- 仕組み上、音漏れには注意
この機種が特別多いというわけではないが、人が多い公共の場所で大きな音にしないように気を付けよう。
まとめ
というわけでAFUL PolarNightをレビューしました。
音楽を聴いていてしばらく経つと、このイヤホンがイントラコンカであることをついつい忘れてしまうくらい音質が高いイヤホンです。
特に低音域はミッドベースを中心にしっかり鳴ってるけど無理に鳴らすような膨らみが無く、解像度高くぼやけず、他の帯域と分離してるだけで一線を画してる印象です。
低音抜けが課題なイントラコンカにおいてしっかり弱点を克服している点はさすがAFULさんの技術だなと感心しました。
良い点にまとめたようにパッケージ能力の高さと開封体験の良さもあって満足感の高い1本に仕上がっています。
シュア掛けが合う人には違う感じの音も楽しめて一挙両得感があります😊
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・見た目がとても美しい
・パッケージの品質が高い
・イントラコンカだけど低音はしっかり感じられる
・装着感が良い
・通常使用、耳掛け(シュア掛け)両使用可能
・クセが無く誇張も少ない素直で聴き疲れしない音
・イントラコンカ型としての解像度が特に満足度が高い
・カナル型が苦手、使いたくな人にとって良い選択肢
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・MMCXアシストツールがないとリケーブルが不安
・突き抜けた部分はないので、より強い低音域や高音域を求めるならこのイヤホンではない
最後に今回のレビュー品リンクです。
✨Amazon HiFiGo
✨Aliexpress HiFiGo
✨HiFiGo 直営店
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ









