こんにちは!😊
今回はKZさんからCarol Proを提供していただきました!
いつもありがとうございます!!
前モデルがあるタイプで今回はそのPro版という位置付け。
大きな変化としてはコーデックでLDACに対応した点ですね。
早速音を聴いてみようと思います。
なお、本製品は技適がない状態で届いております。
ですので技適未取得機器を用いた実験等の特例制度の申請を行ってレビュー記事を作成しています。(※技適は取得予定とのことです、時期は未定
↑特例制度届け出済の証明です。
それでは今回のレビュー品リンクです。
✨Aliexpress KZ Official Store
✨KZ公式
- X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け
- メーカーさんの紹介
- スペック
- パッケージ情報
- イヤホン本体について
- 機能に関する解説と使用感
- Carol Proの音質について
- セットアップ
- Carol Proを選ぶ上での良い点と留意点
- まとめ
X上での一口メモ、インプレ(時間が無い人向け
一口メモ
KZ Carol Proの一口メモ #PR
— れあ🛜がじぇっと (@reagajeje) 2025年3月14日
・寒暖差あまり感じないドンシャリで低音域に主眼
・低音域はしっかり量感、沈み込みもあって低音主体な曲がとても良い
・中音域はやや凹みがち
・高音域は安全チューニングで刺激感は弱く、明度が低い
・音楽を聴くならLDAC一択(音質的に… https://t.co/f0Au8ImRgd
インプレ
それではKZ Carol Proのインプレを行っていきます。
— れあ🛜がじぇっと (@reagajeje) 2025年3月14日
今回はKZさん(@kzhifi)からの提供となります。#PR
いつもありがとうございます!
先日の着弾ポストのツリーにもありますが、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度の申請を行ってます。
✨スペック
ブランド:KZ
モデル名:Carol Pro… pic.twitter.com/9rJnWYjTdh
※一口メモは箇条書きでの簡易版
インプレは当レビューの音質部分の約80~90%の分量を書き出したものです。
当レビュー含め、お好きなものをご覧ください。
メーカーさんの紹介
KZさん
Knowledge Zenithの頭文字。
2012年設立で、たくさんのメーカーが誕生し始めた時期ですね。
旺盛な商品開発力で様々なイヤホンが世に出てきています。
基本的に低価格な製品が多いのでイヤホンを趣味とした時に必ず通るメーカーさんといっても過言ではありません。
有線イヤホンの他、TWSやケーブル、イヤピの販売もしています。
また、有線イヤホンを無線化するBTレシーバーの販売も精力的で様々な端子に対応しているのもポイント。
DACチップ入りのType-C to 3.5mmの変換もあるので、いわゆるこのメーカー単一でポタオデ環境を揃えられるメーカーでもあります。
Xにも公式アカウントがあって情報を更新してますし、時折プレキャンも行われてますのでフォローしておきましょう!
✨KZHiFi JP X公式
各リンク先
✨KZ公式ページ
✨Amazon KZショップ
スペック
ブランド:KZ
モデル名:Carol Pro
ドライバ構成:1DD
コーデック:SBC/AAC/LDAC
周波数応答:20Hz-20kHz
SoC:???
Bluetooth規格:5.4
マルチポイント:対応(2台
ANC:55dB
レイテンシー:55ms
防水・防塵性能:不明
・バッテリー容量
イヤホン:40mAh(最大使用時間約7時間)
ケース:300mAh(最大使用時間約35時間)
充電規格:USB Type-C(5V1A
発売日:2025年2月25日
価格:39.99ドル(約5,920円/1USD=148JPY)
※技適取得予定(時期は不明
パッケージ情報
外箱


KZさんの無線イヤホンは初めて手にするのですが、パッケージは有線イヤホンと大差ないのが驚きでした。
最小構成でエコな路線を貫いています。
製品の特長や注意点などが外箱に記載されています。
中身
中身もシンプル。
マニュアル、イヤピは1種類3サイズの3ペア、ケース&イヤホン本体。
マニュアルに関しては日本語の記載はありません。
文字が大変小さく、日本語じゃないのもあって読むのがかなり大変です💦
Google翻訳のカメラ機能で大きくして読んでる感じです。
もう少し文字の大きさを何とか…(´・ω・`)
それと充電用のType-Cケーブルが付属してません。
イヤピ



TWSのほとんどで採用されている楕円形のイヤピ。
サラっとな感じも若干しながら割とホコリが付着しやい。
装着感が悪くなければそのまま使っても問題ですけど、個人的にはTWSにおいては落下防止も含めてキッチリ合うものを使用することをオススメします。
イヤホン本体について
イヤホン本体


見た目がとてもカッコイイTWS。
有線と違って光るギミックを有するTWSはあるにはあります。
基本的にAmazonなんかで見かける、音質よりも見た目だけで売ってる名前もよく分からないメーカーの製品にその傾向がありますが、KZさんなので基本的に見た目だけではありません。
スケスケで中の基盤とかしっかり見えるのでそういうのが好きな男子諸君の心をくすぐりそうです。






写真多めに撮影したのでFP側のギミックをじっくりとご覧ください。
FP側の下部にはLR表記があって、左右が分かるようになってます。
有線イヤホンはリケーブルする際に左右ミスする可能性はありますが、TWSにおいてはそういった接続ミスは基本ないので装着感の違和感だけで済みます。



シェル側も黒系のクリアシェル。
中身が透けて見えるようになってます。
形状は最大手系の形状で実に安定的。
イヤピが合わないとか無い限りは装着感も安定してて長時間の使用も違和感ありません。


ノズルとフィルタはこんな感じ。
TWS全般に言えますが、ノズルは短いのでイヤピはしっかり耳穴に固定できるようにしましょう。
少し歩いたり走ったりしてズレるようだと不意の動作で落として傷つけたり破損、失くしたりするので気を付けましょう。
またTWSのイヤピは開口部が広く、フィルタまでの距離が近いので耳垢等のケアもしっかりするようにしましょう。
充電ケース


無印Carolの方がケースの見た目がかっこよく、Proは無難なデザインという感じです。
蓋は軽めで開閉はしやすく、イヤホンも取り出しやすいです。
ケースの素材は割と皮脂汚れや傷に弱い素材ですのでそれも考慮すると良いと思います。


充電はUSB Type-C。
ただ、充電用のケーブルが付属してないので手持ちのケーブルを使用する必要があります。
タッチコントローラーの使用方法
右のイヤホン2秒長押しはAndroid端末だとGeminiが起動します。
機能に関する解説と使用感
通話品質
老齢の母との会話がしっかりできる品質があります。
また接続も安定的で声が歪んだり途切れたりもほぼありませんでした。
値段も考えればこの品質で十分と言えます。
マルチポイント
メイン機(音楽再生)→スマホに電話でスマホに切り替わる
スマホ電話OFF→メイン機(音楽再生再開)
この流れがシームレスで快適な印象です。
低遅延モード(高性能、ハイパフォーマンスモード
55msなので0.055秒の遅延で、グラブルのようなゲームではほんの僅かな遅延を感じるのみです。
ミリシタのような音ゲーもそれなりに出来る感覚で、日課をこなす程度ならあまり遅延は気にならないのではないかと。
おっさんなのでその辺の感覚に関しては鋭敏ではないのであくまで1つの感想だと思ってください。
ただ、TWSで本格的にゲームをするならばmsの値がもっと小さいもの、対応コーデックにaptX系統があるものにすることをオススメします。
心配される音質ですがこのモードの音の劣化はあり、音楽を聴くには厳しい印象。
低音域が薄くなって中高音と高音域でやや金属的な音が目立つようになります。
一時停止をして再生しなおせば直りますが、このモードのオンオフで定位が不安定になることがあります。
アクティブノイズキャンセリング
扇風機のような「ボオオオオ」という低い風の音への効果は強いです。
同様に低い系の音へのキャンセル効果は大きいと感じます。
一方で人の声や青軸キーボードの打音といった少し高めにかかるような音のノイズキャンセル効果は普通な印象。
山などで感じるような気圧差で感じるような耳が詰まる感覚があるので、ANCに弱い人には少し影響が出るかもしれません。
音の変化としてはサブベース領域が強くなって中音域が若干薄くなる感じ。
ボーカル系を楽しみたいなら基本ノイキャンはオフにしたいところ。
外音取り込み
音の取り込みは普通に聴き取りやすく好印象です。
それなりに風切り音は聴こえてしまいますが、トレードオフというところでしょうか。
Carol Proの音質について
音の特徴等について
リファレンス環境
使用機器:ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro
再生ソフト:Music Center (SONY)
イヤピ:付属品
コーデック:LDAC
ノイキャンはオフで聴いてます。
寒暖差があまりないニュートラルな音質で低音域に主眼があるドンシャリ傾向のサウンド。
弱ドンシャリとドンシャリの真ん中くらいで程良く派手さのある音になってます。
KZらしさがしっかりと感じられるのではないかと思います。
低音域中心に音の芯があるのでこの音そのものでもしっかりと音は楽しめます。
一方で専用アプリがないのでプリセットによる簡易的な音の変化はなく、EQ使う場合は再生機の音楽プレイヤーに依存しなければならない点で拡張性に制限があるのはもったいないです。
音場は横方向にそれなりに広さはあるものの太さはそれほどでもなく、コンパクトな楕円形の印象。
奥行感があまりないので若干平面的な音に聴こえます。
空間表現能力はあまり高くはありません。
解像度は価格帯で飛び抜けた感はありませんが、音楽を聴くならLDAC一択かなと感じました。
分離感は若干甘く、音数が多いオーケストラ等だと音の重なりを感じます。
低遅延モードのオンオフで定位が不安定になります。
一時停止した後、再生すると元に戻ります。
低音域
KZらしい芯のある低音域でこのTWSの主軸になる帯域です。
特にサブベースの量感がしっかりしていて、沈み込みもしっかりあります。
低めのベースやドラムといった音を激しく鳴らすような演奏は迫力があってとても良いです。
音作りからしても若干派手な音源向きな傾向なのでこの領域をしっかり鳴らす演奏の方が音全体のバランスは印象が良いです。
割と耳に近い方まで低音域の領域があるので中音域と鳴りが近いのが特徴的でもあります。
なので中音域との分離がどうしても甘く感じてしまいます。
中音域
やや凹みがあり、特にボーカルが無い主旋律がやや遠くに聴こえます。
女性ボーカルは自然な定位感ですが、男性ボーカルはやや凹んで後ろから聴こえます。
いわゆるドンシャリの特徴が素直に出ている印象です。
ただ、男性ボーカルの方が艶やかな感じがあって好印象。
女性ボーカルは伸びは良いのですけど高い声ほど少し金属的というか、ジャギジャギとした感じの聴こえ方を感じることがあります。
音数が多い曲だと低音域との鳴りの位置の関係上、音が混じりやすいので基本的にはボーカル向けな印象。
アプリがないので再生プレイヤー側でEQがいじれるなら低音域を少し弱めて中音域を持ち上げる感じで調整するとよりボーカル向けな感じになります。
ボーカル無しでも音数が少ないレトロゲーム系のサントラとの相性は良かったですね。
高音域
安全なチューニングで刺激に弱い人もそのままの音で楽しめます。
ただ、高音域に煌めきや明るさが欲しい人には少し物足りなさを感じるかと思います。
ドライでシャリ感は若干あるのですが、高音域全体的にやや明度が低い印象です。
優しく「す~っと」伸びる印象で、一音一音はっきりと金属系楽器の音を伝えるよりも、ふんわりと音を伝達しているような感じです。
主張はそれほどなくあくまで他の帯域の引き立て役という感じでしょうか。
音の質感は圧倒的にLDACが良く、特に低遅延モードで強制的にSBCに変更されると音のジャギ付きが目立つようになります。
総括
技適の諸問題はありますが、アリエクだと日本円で5000円以下で買えるTWSとしてはノイキャン性能が高く、外音取り込みもしっかりしてます。
マルチポイント対応でLDAC対応と、基本的に素晴らしい事が多いです。
一方で専用アプリが無いのがとても残念です。
特に低価格TWSは音質において有線イヤホンと比べると不利なので、EQで好みの音にしていくという楽しみが基本路線。
それができないのは少しマイナスに感じます。
KZらしいドンシャリが好きという中華オーディオマニアの概念に賛同できれば手にしても後悔はないと思います。
基本的には低音域をしっかり活かせる打ち込みのロック系やアニソン系であったり、低音域を活かしつつ明度を抑えた高音域でムードのあるゆったりな雰囲気を楽しむジャズ系を楽しむイヤホンという感想でした。
セットアップ


再生機:ALLDOCUBE iPlay50 mini PRO(ボリュームはシステム上半分の3つ上か4つ上)
セット:ノイキャンはオフ、コーデックはLDAC
イヤピ:DIVINUS VELVET Ear Tips for TWS
エージング:20時間
インピーダンスや感度が公開されてないので詳細は不明ですが、若干音量が取りにくいです。
Androidシステム上半分から3つか4つ上は割と上限に近い方です。
とりあえずAndroid端末からでも鳴らせないということはないです。
イヤピはDIVINUS VELVET Ear Tips for TWSをチョイス。
このイヤピも低音域はそれなりに強いのですが、付属品の方が強い感じがします。
少し低音域が落ち着いて中音域が前に来るような感覚で、出音バランスがボーカルを楽しむ方向になります。
Carol Proを選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- イヤホン本体のデザインが秀逸
基板丸見えのメカ感、ロゴが淡く青く光る様、黒いクリアなシェルで内部のドライバが見える等、ビジュアル面がとても秀逸。
装着感も良く、デザイン面は非常に好感が持てる。
- 機能面は好感触
少し閉塞感は感じるもののしっかりと低音ノイズをカットするノイキャン、音の取り込みが自然に感じる外音取り込み機能、通話の品質、低遅延モードの遅延感覚、マルチポイント対応でLDAC。
低価格TWSにおいて欲しいものが良いスペックで対応しているのは素直に高評価。
◎高評価
- コンパクト化されたケース
Bluetoothが最新版の5.4となって省電力化が強化。
無印版と比べてバッテリー容量は100mAh少なくなり、ケースのビジュアルが低下した半面、携帯性は向上した印象。
イヤホンも取り出しやすく、しまいやすい。
留意点
- 低遅延モードオンオフによる定位の不安定化
音楽の再生を一時停止してから再生すれば元に戻るものの、音の位置が大きくズレる感覚がある。
- アプリがない
これはシンプルに残念。
TWSはアプリを使って自由に音をこねくり回す楽しみがあるので、有線イヤホン同様に旺盛な開発能力をアプリにも回してもらいたい。
- 防塵/防水機能は不明
詳細が分からないので基本的に雨やシャワーの環境、砂塵舞う外での使用は非推奨。
- 技適やPSEマークが現状なし(技適取得予定あり
今の所日本での認証無し。
最初にある通り、このレビューは総務省の技適未取得機器を用いた実験等の特例制度の申請を行って記事を作成。
今後技適取得の予定があることから、日本での正式販売の可能性はある。
まとめ
というわけで、今回はKZ Carol Proのレビューを行いました。
無印版を持ってないので比較はできませんでしたが、これ単体での印象はKZらしさを感じられるドンシャリで楽しい音作りだなぁという印象を強く持ちました。
最近はLDAC対応機種も低価格化が進んでいますが、この機種もまた低価格ながらもそれなりの音質が楽しめる機種の1つです。
技適取れたらかっこいいイヤホンとして贈り物として喜ばれるかもしれませんね😊
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・低音域がしっかりしてるTWSが欲しい
・機能面は多機能でそれぞれが良い印象
・ボーカル系中心
・すごくかっこいい
・LDAC対応で同価格帯のLDAC非対応機種より有利
・割とゲームでも使える低遅延(競技的なものはあまりオススメできないけど
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・3月15日現在、技適なし
・特定の機能のオンオフで音がバグる
・防塵/防止性能が不明
・専用アプリがない
最後に今回のレビュー品リンクです。
✨Aliexpress KZ Official Store
✨KZ公式
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ