れあのガジェット三昧日記

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#68 イヤホン KZ EDX PRO Xをミニレビュー!

こんにちは♪😊

今回はセールで安く手に入れたKZさんの格安EDX PRO Xをミニレビューしていきます。

どんな感じなのか早速見ていきましょう。

今回のレビュー品のリンクです。

✨Amazon KZ ACOUSTICS

✨KZ公式

✨Aliexpress KZ Official Store

スペック

ブランド:KZ

モデル名:EDX PRO X

ドライバ構成:1DD

コネクタ:QDCライク (KZ 0.75mm)

インピーダンス:23Ω±3

感度:108dB±3dB

周波数応答:20Hz-40kHz

発売日:2023年12月? 

価格:1,999円(Amazon)/12ドル(KZ公式)

パッケージ情報

外箱

いつもの省エネパッケージです。

メーカーとして省エネパッケを推奨してます。

ある程度の価格帯までは基本的にこれですね。

中身

中身は保証書、ケーブル、イヤホン本体、イヤピは1種類3サイズ。

マニュアルは入ってません。

イヤピ

みんな大好きフジツボイヤピ!

ただ、今回はイヤホンのノズルがやや短いのでこのイヤピだと装着感が合わなかったです。

詳細は以前書いた項目があるので下記を参照してください。(イヤピ項目に直接飛びます

ケーブル

付属ケーブルは無酸素銅。(OFC)

純度や製品クオリティに関しては付属品というだけのもので特筆すべきレベルはありません。

あくまで使えれば良い感じです。

KZのピン径は0.75mmですので、0.78mmのケーブルを使う際には注意が必要です。

自分はあまり気にせず使ってしまいますが以下の点、特に気を付けてください。

・何回も0.78mmで抜き差ししていると、いざ0.75mmのケーブルを使おうとするとゆるゆるになっている

・イヤホン側のカバーがひび割れたりして破損してしまう

通常のリケーブルと比べて製品寿命が大幅に短くなることが考えられるので0.78mmのケーブルを使う際は自己責任でお願いします

端子カバー部分に見え辛いですがLR表記がありますが、イヤホン側には特にないので左右の間違えには気を付けてください。

ケーブルそのものは少しコシがあってタッチノイズは小さめ。

平面ということもあって駆動力上げる方が基本的に音もきれいになるのでバランス化した方が良いかなと思います。

イヤホン本体について

セール時には数百円で買えるこのEDX PRO X。

製造コスト面では最低クラスですけど、FPの凝った意匠によってそこまで安っぽさは感じにくいです。

KZさんの低価格帯だとZSTX等を持ってますが、文字系のFPよりもこちらの方が高級感あります。

シェル側は少し青味があるグリーンで見た目はとてもキレイです。

KZ系は中身が見えるものが多いですが、このイヤホンも同様です。

質感はプラスチック感が強いですが、低価格でもバリのようなものはなく全体的に滑らか。

KZさんはこの価格帯に多数製品を投入している事もありますが、造形は安定感ありますね。

長時間装着していても問題ありません。

ただ、左右の表記がないのでその点は注意です。

ノズルの径は約5mmで若干細め。

長さは少し短いのか付属品のフジツボイヤピの装着感が合わず、リファレンス環境をFIIO HS18にしてます。

EDX PRO Xの音質について

音の特徴等について

リファレンス環境

使用機器:FIIO M23

再生ソフト:FIIO Music (FIIO)

イヤピ:FIIO HS18

ケーブル:付属品

出音バランスが安定的なお手本のような弱ドンシャリ。

音質的には寒暖差はあまりなくニュートラルな方向。

リケーブルの影響が受けやすく、ケーブルによって寒暖の差が出やすいです。

かつてのKZの低価格というと派手なドンシャリ系が多かったのですけど、2024年はショップとのコラボモデルも手にしましたがやはりあまり派手さはなくて聴きやすさ優先って感じのチューニングでした。

本機も音のバランス感覚がとても良く、アリエクのセールで数百円で買えてしまうのが不思議なくらいの実力があります。

解像度は当然それほど高くはないですが、リケーブルすることによって多少の改善が見込めます。

音場は付属品環境だとコンパクトな横方向の楕円形という感じであまり広くありません。

バランス化することによって横方向が太くなってそれに伴って上も少し伸張する感覚。

空間表現能力としては余韻とか響きを極力抑えてクッキリ音を聴かせている方向性。

音の輪郭がしっかりと感じられます。

かといって艶のない音になってないのが音のバランス感覚の良さなのでしょう。

分離感に関しては各帯域のキレが良く音の収束が早いので重なることなく良い印象。

低音域

強過ぎず、弱過ぎずの絶妙な量感の低音域です。

いずれも厚みの方向ではなく力の方向ですね。

サブベースは沈むような重低音もしっかり感じられますがねっとり感はなく、シャキシャキとあっさり感があります。

ミッドベースも同様でタイトに鳴ります。

バランス化するとサブもミッドも量感が増し、特にサブベースの深みが増えますが音の膨張感はそれほどでもないので恩恵の方が大きいです。

中音域

楽器、ボーカル共に低音域に負けない強さがあります。

特にギターやピアノと言った音が歯切れよく聴けます。

W字的なバランスでシャキシャキ鳴る低音に負けず特に女性ボーカルがしっかりと前に出てきます。

男性ボーカルは低い程凹みますが、少しトーンが高い男性ボーカルじゃ女性ボーカルと同じくらいしっかり聴けます。

音場がそれほど広くないのでオーケストラのような空間の広い曲は臨場感が落ちますが、主旋律がしっかりしてるのでそれなりに聴けます。

ただ、基本的にはボーカル向けな音になっていると思います。

サ行やタ行(ツの音)の刺さりのような刺激は弱いですが、セットアップによっては多少強まることもありますが安全範囲内のチューニングと言えます。

高音域

しっかりとした量感があって音のバランスが安定的な高音域です。

このイヤホンの一番のオススメ点を聴かれたらこの高音域ですね。

シンバルのようなシャンシャンと響く楽器の解像度や描写力は5000円クラスとは差があるものの、この価格の限界点を攻めてる感じがします。

煌めき感も感じられ、思ったよりもシャリ感なく刺激もそこまで強くないです。

バランス化すると煌めき感がよりきれいになって高音域の魅力がアップ。

音場を拡げると薄味になる感じがするので逆にこのくらいの狭さが功を奏している感がありますね。

恐らくオーケストラのような楽曲もそれなりに聴けるのはこの高音域の安定感あってこそだと思われます。

総括

セールとかのタイミングによっては日本の100円ショップに並ぶ500円イヤホンより安く、音質は軽く凌駕している印象。

音場は少し狭めですが、基本的にはバランス化してからが本番なイヤホンです。

全ての帯域においてアンバランスの感覚から大きく外れずパワーアップを実感できます。

音のバランス感覚、聴感が良く弱ドンシャリ系のイヤホンが好きな人にとっては魅力的ですね。

KZのちょっと前を知ってる人に聴かせたらこの優等生はどこのメーカーが出してるの?と普通に言われそうですね…

ボーカル系の曲の中でもアニソンのようなメリハリのある曲や少し古いゲームの音源、動画視聴に適した1本だと感じました。

もちろんながら聴きのような長時間使用も問題なしです。

セットアップ

DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは31,Amazonで41)

リケーブル:Yongse1947(CIEM2PIN 4.4mm)

イヤピ:FIIO HS18

エージング:55時間

まず0.78mmの2PINを使用してる点について、自己責任で行っております。

線材は5N銀メッキOCC。

いわゆる低価格のアップグレードケーブルですけど、音のバランスも大きく崩さず全体がパワーアップするクセのない素直系ケーブル。

パラジウムとかそっち方向だと高音域が荒れやすくなるので銀メッキで十分だと思います。

同じような線材のケーブルは多いので、イヤホンの特性を大きく変えずに使いたいなら同系統のケーブルがオススメです。

より音場を広くしたいなら同じYongseというメーカーの6N銀メッキOCC、Venom辺りを使うと良いでしょう。

まとめ

というわけで、今回はセール時にワンコインで買えてしまう可能性があるKZ EDX PRO Xをミニレビューしました!

付属品セットだと音が少し瘦せてるので本領を発揮するにはリケーブルの必要性がありますが、セットアップで使ってるようなケーブルも1500円くらいで安い時は買えるので最安2000円ちょっとでしっかりとしたセットが作れる感じです。

最近は中華セラーによる福袋ケーブルなんてのが頻発してるので、そういう時に安く掴むチャンスも多いです。

バランスの良い弱ドンシャリでボーカルもしっかり聴ける想像以上に良いイヤホンでした!

ZSTXより好きですねこれ。

😊オススメポイントという感じで紹介するなら…

・アリエクでの値段がとても安い

・バランスの良い弱ドンシャリ

・ボーカルがしっかり聴ける(魅力度は女性ボーカル>男性ボーカル

・主旋律がしっかり立っている

・バランス化でリケーブルをすると本領発揮

・カジュアルに使い倒すイヤホンが欲しい

😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…

・リケーブルしないと本領発揮しない

・付属品セットは正直弱い

・空間の広い楽曲では臨場感が弱まる

それでは次の記事でお会いしましょう(`・ω・´)ノシ