こんにちは!!😊
今回はKBEAR KB02の購入レビューとなります。
クセがある事や人によっては骨伝導が合わないということでどちらかというとニッチなのが骨伝導イヤホン。
最近は低価格でも見かけるようになってきましたがどんな音がするのでしょうか。
早速聴いていこうと思います!
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リンク先は購入したショップさんです。
メーカーさん紹介
KBEARさん
セラーとしての一面もありながらイヤホンやイヤピ、リケーブル製品などポタオデを1メーカーで済ませられます。
基本的にエントリー向け製品が多く、お財布にも優しいです。
個人的にイヤピのKBEAR07と08はとても愛用している製品の一つです。
またTRIというメーカーでもあり高品質なイヤホンやイヤピをリリースしています。
こちらはエントリー製品からミドル帯にかけて製品があるのでKBEARブランドよりも少し高級路線ですね。
デザインもより凝ったものが多い印象です。
気が付くと自分の周囲にKBEARさんの製品が溢れてるパターンですね😊
Xにも公式アカウントあって情報発信は積極的です。
是非フォローしておきましょう!
✨H HIFIHEAR KB EAR Official X公式
各リンク先
✨Amazon HiFiHear Audio
スペック
ブランド:KBEAR
モデル名:KB02
ドライバ構成:1DD+1BC
コネクタ:2PIN(0.78mm)
インピーダンス:40Ω
感度:108dB/mW
周波数応答:20Hz-20kHz
発売日:2024年12月2日
価格:5,899円
パッケージ情報
外箱


箱のデザインはこんな感じ。
イヤホンの特色が表面にはまとめられています。
裏面には日本語のスペック情報も記載されています。
中身
中身はそこそこ充実したものになってます。
マニュアル、ケーブル、イヤホン本体にイヤピが3種類×3サイズで9ペア同梱。
イヤピの種類が多いのは嬉しいポイントです。
特に骨伝導イヤホンなのでイヤピ選びは慎重にしたいところですからね。
マニュアルですが、保証書も兼ねています。
箱の裏面には日本語表記がありましたが、マニュアルの方には残念ながらありません。
イヤピ




イヤピは3種類3サイズ。
この価格帯としては珍しく充実の種類です。
左から黒いイヤピはボーカルを目立たせるイヤピで傾向としてはかまぼこ傾向。
白はバランス系で低音域、中音域、高音域バランスの良い鳴りです。
オレンジ軸はドンシャリ傾向のイヤピで低音、高音両方強めて中音域がほんの僅か下がります。
いずれも傘の歪み等は小さいので質に関しては問題ないです。
このまま使ってもいいですし、骨伝導なので装着感や音含めて自分のお気に入りを見つけるのも良いでしょう。
同社のKBEAR07は弾むような音や残響感がこのイヤホンの楽しさを教えてくれるのでオススメです。
ケーブル




線材は無酸素銅(OFC)で4芯構造。
ケーブルは黒一色でパーツ類もそれに併せて統一されてます。
接続は2PINで0.78mm。
土台が無いタイプのフラット2PIN仕様のコネクタになってます。
イヤホン本体側は汎用性が一番高いカバー無しタイプの中華2PIN(フラット2PIN)、CIEM2PIN(凹型、Recessed 2pin)が対応となってます。
LR表記があるので左右は間違えにくいですが、一つ残念なことはLRの印字がフェイスプレート側なので装着時に見えてしまう点です。
LR表記は目立たない刻印タイプかFPじゃない側にするか、カラーによる判別が理想的ですね。
黒地に白文字はやや目立ちます。
スライダーは硬めでケーブルの固定はしやすいです。
タッチノイズが多少大きいので、気になる方はしっかり固定できるスライダーで調整してみてください。
ケーブルそのものは柔らかめでクセもそこまで強くないのでまとめやすく、取り回しは良好です。
ケーブルとしてのスペックはそれほど高くはなく、特に中音域~高音域にザラっと感があるので基本的にはリケーブル推奨です。
イヤホン本体について




このイヤホンは3色展開なのですが、それぞれのカラーが少しずつ混ざっているような感じになってます。
自分はパープルを買ったのですが、他のカラーであるブラウンとブルーの成分が少し入ってるような感じです。
なのでFPはいわゆる同じ顔がない『ガチャ』となります。
基本的にキレイだとは思いますが、好みかそうじゃないかは時の運でしょうか。






シェルは不透明の黒。
構造は耳介部分が少し盛り上がっている感じで全体的に滑らか。
装着感は良く、イヤホンの軽さもあって疲れにくい印象。
個人的に長時間使用も全然問題ありませんでした。
遮音性に関しても優秀です。
FP側とのつなぎ目もなく、ビルドクオリティは安価ながらもしっかりしています。


ノズルの径はほんの僅か太めなのか、軸が柔らかくて細いイヤピだと交換が若干やりにくい印象です。
無理に力を入れないと不可能とか、そういうレベルではありませんのでご安心を。
同社の市販品、KBEAR07みたいに軸がしっかりしているイヤピは特に問題なく装着できます。
フィルタはこんな感じです。
KB02の音質について
音の特徴等について
リファレンス環境
使用機器:FIIO M23
再生ソフト:FIIO Music (FIIO)
イヤピ:白イヤピ
ケーブル:付属品
全体的にドライな音が特徴的で、低音域に主眼があるニュートラル寄りかは僅かにウォーム寄りなドンシャリサウンド。
ドライだけど角張った音になり過ぎてない、ほんのり甘い解像度が特徴的と言えるイヤホンです。
高音域になるほどソリッドな傾向が少しずつ出てきます。
このイヤホンはあまり好きな言葉じゃないですが「原音」とかそういう次元ではなく、音をKB02の世界に改造してしまうような感覚。
非常に楽しいと思える反面、忠実に音を楽しみたい人には全く合わないイヤホンと言えます。
なので派手な音への変化が好きな人にはとてもオススメできます。
音場は横方向と奥行方面が広く、上方向はそうでもない感じです。
解像度が甘い点、空間表現能力は若干下がります。
この部分を補うなら素直にリケーブルでバランス化することをオススメします。
6N銀メッキくらいでも解像度はかなり変わる印象です。
音全体のまとまりもバランス化した方が印象が良いですね。
上方向にも僅かに伸びるようになるので空間表現能力の向上が感じられます。
それと同時に分離感がより良くなります。
やや高めのインピーダンスと低感度なので音量が取り辛い点もあるので、駆動力高い上流でしっかり鳴らしてあげた方が魅力ある音になりやすいと思います。
低音域
暖かみのある音ですが、厚みよりもキレと勢いでこのイヤホンのメインとなる低音域です。
サブベース(重低音)はしっかり沈みこむような深さを感じます。
ミッドベース(低音)もキレ良く間延びしないタイトな音です。
ドラム系の音が弾むように躍動感ある音になってる点も好印象ですね。
駆動力のある環境の方が良く、ケーブルをバランス化しても低音域が膨らむようなことはあまりないので基本的にバランス化した方が空間表現能力の点でも優位です。
以後、気になった点となります。
舞台に立って/YOASOBI。
この曲において違和感が強い部分(出だしの無邪気の「む」の音やもうすぐ見えなくなるの「も」の音)があって、特定の音に強烈なマスク感が生じます。
それぞれの音を口を閉めたまま発音しているかのような音ですね。
こういう感じになる曲だったり、楽器の音でも違和感がたまにあるので相性の面はかなりありそうです。
中音域
中音域も音場は広く特に女性ボーカルがよく通ります。
一方でドンシャリの特徴でもある一部男性ボーカルや中低音の楽器はやや凹む傾向にあります。
骨伝導のおかげか、ギター等耳の近くでかき鳴らす音は程良い響きと軽快さが感じられます。
中高音にかけて少し前に出てきますが、最近多い前傾という感じではありません。
特に女性ボーカルは楽器との距離感や定位感がとても自然で良いです。
その中高音くらいのハイトーンな女性ボーカル程キラキラ感があって良い印象になります。
セットアップによっては少しサ行に刺激感を感じますけど、刺さりのような強い刺激は抑制されています。
空間の広い音源や音数が多い演奏にも耐えられる性能がありますが、その場合は基本的にリケーブルが望ましいでしょう。
空間表現能力の向上によって音の精細さが増します。
バランス化した方が主旋律の存在感も増すので、よりオーケストラを楽しむ方向になります。(若干派手にはなりますが
高音域
しっかりと広い高音域は適度に煌めき感があって僅かに寒色系を感じさせるキレがあります。
決して派手さはありませんが、主軸の低音域の邪魔をせず存在感を示しています。
中高音同様、セットアップによっては弱い刺激的なものを感じることがありますが音の刺激に弱い人にも比較的安全に使えるようになってます。
ベリリウムメッキらしい乾いたキレのある高音域で、シンバルのようなシャンシャンした音も輪郭が潰れるような破綻もないです。
シャリ感であったり機械的な音にもなりにくい点もベリリウムメッキらしい魅力ある高音域を活かしてます。
エージングはしっかりかけた方が印象としては良いですね。
総括
音作りとしてはかなり独特というか、原音スキーさんからするとかなり外れた感じにはなってますけどバランスが破綻みたないな風には感じませんでした。
ドンシャリタイプのイヤホンとして出音のバランスは良いと思います。
多少解像度は甘いものの横と奥行に広く、ドンシャリサウンドが好きな人には大好物なタイプかと思います。
リケーブルに関しては基本的に推奨かなと思います。
特にバランス化して駆動力ある上流を使うほど各帯域がハキハキと鳴って解像度が良くなります。
リケーブル後はオーケストラのような音源は特に迫力があって広い空間向けかなと感じます。
ちなみにもっとくっきり音を描写できる同価格帯のイヤホンはあるのでこのイヤホンはこの世界観を楽しめる人向けと言えるでしょう。
セットアップ


DAP:FIIO M23(ゲインはHIGH、ボリュームは41,Amazonで52)
リケーブル:NICEHCK SuperBlue(CIEM 4.4mm)
イヤピ:KBEAR07
エージング:約100時間
ベリリウムメッキなのでエージングはたっぷり。
自分としては基本的に最大値としてる100時間↑かけました。
箱出しから悪くはないんですけど、やはり高音域はしっかり鳴らした方が音のギザギザ感というかジャリ感というのが落ち着いてくれます。
ケーブルは7NOCC。
高音域は派手さは無いもののちゃんと量感あるイヤホンなのでそこはあまり手を付けない感じで中音域がしっかりしているNICEHCK SuperBlueをチョイス。
同じく中音域がしっかりしているFIIO M23なのでしっかりボーカルを強くすることができました。
どちらかというとドンシャリから弱ドンシャリ方向へ変わった感じで個人的に聴き易い音の傾向になりました!
KB02を選ぶ上での良い点と留意点
良い点
◎最高評価
- 広い音場で楽しめる音
とにかく楽しい音になる印象。
また必然的にそういう曲調の方が相性も良い
特に空間が広いオーケストラやライブ音源なんかに適している。
○高評価
- 見た目が美しい高ビルドクオリティイヤホン
イヤホンは耳に装着する宝石の如く。
見た目が良いので青や紫の美しいケーブルと合わせたいところ。
滑らかな感触のイヤホンは装着感が良く遮音性も高い。
ビルドクオリティはもっと値段が高いイヤホンと同等に高い。
- イヤピの種類が多い
3種類あるので装着感が良いものはそのまま使っても問題ない。
骨伝導イヤホンなので装着感は特に大切にしたい。
留意点
- 原音忠実派には合わない
とにかく派手な方向に音が変わる。
元々の楽曲の良さを好む人向けではない。
- 低音域の一部の音に強烈なマスク感が生じる
音質の低音域の部分とまとめに詳細。
まとめ
というわけでKBEAR KB02のレビューを行いました。
本当に惜しい点がありました。
それが無ければ完璧だったなぁ…という感じです。
個体差なのかなと思って一応調べてみました。
音質説明の部分にもありますが、公式の周波数特性のグラフの200Hz付近が少し凹んでます。
他の情報だともっと凹んでいるのですが、恐らくこれが強烈なマスク感に繋がってるんじゃないかなと。
その他の点はKB02の独特な世界観がとても気持ち良く、見た目も良いので満足感お高いイヤホンでした。
骨伝導ってどんなイヤホンなのかな?って体験目的で使うのに適していると思います。
是非バインバインを体感してもらいたいですね😊
😊オススメポイントという感じで紹介するなら…
・ドンシャリが好き
・広い音場が好き
・楽しい音の変化にしたい
・オーケストラやライブ音源を楽しみたい
・バランス化した方が魅力的
・美しいイヤホンが欲しい
・骨伝導をお試ししてみたい
😞オススメしないよっていうポイントで紹介するなら…
・低音域の音が少し変な部分がある
・駆動力が小さいと物足りなさがある
・派手な音への変化に抵抗がある
・割と音漏れは大きい
最後に今回のレビュー品のリンクです。
✨Amazon Yinyoo
それでは次の記事でお会いしましょう!(`・ω・´)ノシ